「群像劇っぽい作りがいい」アイミタガイ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
群像劇っぽい作りがいい
親友を亡くしたウェディングプランナーの話というイメージだったが、実際は群像劇に近い。それぞれの登場人物が絡んでくる脚本がいい。群像劇だと思って観始めていないからってこともあるが、結構意外で楽しかった。脚本がうまいのか、そもそも原作がうまかったのか(未読だからわからない)。
もちろん出演している俳優たちの演技がとても素晴らしかったのもある。親友を亡くした梓はもちろん、叶海の両親、梓の彼氏や祖母たちのなんと温かいことか。特に、親しい物を亡くした悲しみを乗り越え、前に進もうとする3人の姿はとても感動的だった。個人的にはタクシーのエピソードで泣いてしまった。そんな偶然!いや、実際にありそうな偶然だから、これがまた加減がちょうどいい。人のつながりの妙味と血のつながりみたいなものを感じるいいシーンだった。
人は知らず知らずのうちに周りの誰かに支えられながら、また支えながら生きている。そんなテーマとタイトルだったとは。正直、あまり期待していなかったから、こんなに感動するとは思わなかった。予告編だけではわからないもんだ。
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