「相身互い」アイミタガイ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
相身互い
タイトル通り、誰かを想ってしたことが、巡り巡って誰かを救う。
まさにそのことを体現した作品になっています。
物語の前半で出てくるエピソードがことごとく意味のある伏線になっていて
後半回収されていく、なんとウェルメイドな作品なのだろうと感嘆しました。
特に主人公 梓(黒木華)の心の変遷が実に丁寧に描かれていて、
そこに関わる人たちの想いによって梓を救うわけなんですね。
もうひとりの主人公は亡くなってしまった叶海(藤間爽子)ですね。
彼女が生前やっていたことが、関わった人たちを救っていく。
現実ではそうそうあり得ないことかもしれませんが、
絶対ないとは言い切れないし、やはり想いは巡り巡っていくのだろうと思うんです。
であるならば、人に優しくなれるんじゃないかなと。
そんなに簡単なことではないけれど、かくありたいと思いました。
俳優陣が本当に素晴らしいのですが、
やはり草笛光子さんはとても90歳オーバーとは思えないくらいすごいです。
というわけで、ちょっとしたエピソードでも私は泣いてしまうくらい
号泣はしなかったけれど、自分の弱った心にじんわり染み入る、
ちょっと前を向いてみようかなと思えた、まさに背中を押してくれて
背中を預けたいと思えるような、そんな素敵な作品でした。
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満塁本塁打さんのコメント
2024年11月3日
素敵💓な作品でした。イイねありがとうございました。私は落ちこぼれて流されてしまいました。
確かに ご指摘のようにじんわり染み入る善い作品でした。失礼します😊。