劇場公開日 2024年11月1日

「優しい世界であってほしい」アイミタガイ クロネコ。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0優しい世界であってほしい

2024年11月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

個人的な話で申し訳ないが最近重い映画ばかりで気分を変えたくて見に行ってみた。ファーストデーだったし。大正解だった。

広いようで狭い世界の中で人と人とが関わり合っていてそこに悪意が1ミリもない。現代社会ではあり得ない煩わしいとも思える関係をアイミタガイと言い表した梓の祖母がその象徴のように感じる。

こみちさんや祖母の家での暮らしぶりに懐かしさを感じつつ、亡き親友のSNSにメッセージを送り続ける梓がゆるやかに現代社会というか自分とを繋いでくれるような気がした。
老いも若いも変わりなく今を生きていて、なんだかんだ繋がっている。今も昔も変わらない人と人との繋がりを見れた気がする。
それと同時に人の優しさを信じたくなった。
悪人のいない物語は信用できないとかそんな台詞があったけれど、フィクションの中でくらい悪意がなくたっていいし、こういう世界であってほしいと願って物語を作ったっていいと思う。

こみちさんと梓の叔母の範子の関係が特に好きだ。最後まるで少女のように笑う2人は同年代の友達同士のようだった。この2人のスピンオフとか見たい。

親友の死という悲劇からはじまるのに何度も目頭が熱くなり最後にはあぁいい映画だったとじんわりと心が温かくなった。

クロネコ。
トミーさんのコメント
2024年11月8日

トモロヲ父さんの言葉で忘却してましたが、トイレでいじめてたクラスメイト居ました!時代背景良く分かりませんが、イマドキ片親〜とかディスる奴居るんスかね?でもヒロインは髪も切ってタフになれた様です、友達のおかげで。

トミー