ぼくの家族と祖国の戦争

劇場公開日:

ぼくの家族と祖国の戦争

解説

第2次世界大戦末期にドイツから20万人以上もの難民がデンマークに押し寄せた事実をもとに、極限状態に置かれながらも信念を貫こうとする家族の物語を感動的に描いたヒューマンドラマ。

1945年、ドイツによる占領末期のデンマーク。市民大学の学長ヤコブは、敗色濃厚となったドイツから逃れてきた大勢のドイツ人難民を学校に受け入れるようドイツ軍司令官に命じられ、妻リスとともに究極の選択を迫られる。一家がドイツ人を助ければ周囲から裏切り者と見なされて全てを失う可能性があるが、救いの手を差し伸べなければ多くの難民が飢えや感染症で命を落とすのだ。そんな中、ヤコブの12歳の息子セアンは難民の少女と交流を持つが、少女は感染病にかかってしまう。

「アクアマン 失われた王国」のピルウ・アスベックが父ヤコブ、本作が長編映画デビューとなるラッセ・ピーター・ラーセンが息子セアンを演じた。監督・脚本は「バーバラと心の巨人」のアンダース・ウォルター。

2023年製作/101分/G/デンマーク
原題または英題:Befrielsen
配給:スターキャット
劇場公開日:2024年8月16日

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スタッフ・キャスト

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(C)2023 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

映画レビュー

4.5第二次大戦中、ナチス占領下のデンマークに、ドイツからの難民が大挙し...

2024年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

第二次大戦中、ナチス占領下のデンマークに、ドイツからの難民が大挙し。
ナチスを憎みつつ、目の前の一般市民、とくに子供や病人を、救うべきか否かで葛藤する様子。

放置したら次々亡くなり、救ったら非国民扱いされ居場所がなくなり。
考えることの多い描写でした。

主人公一家、葛藤しながらも、自らの考えを貫て行動したところ
街からは追放されましたが、私的には拍手喝采です。

SKIPシティの映画祭で、本作品を見のがしたこと、今更ながらに後悔しています。

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woodstock

4.5『ヒトラーの忘れもの』と『ジョジョ・ラビット』

2024年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

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てつ

僕はどこに立っている?

2024年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ナチスの敗色が濃くなって来た第二次世界大戦末期、当時ナチスに占領されていたデンマークが舞台です。ドイツ国内への空襲を逃れる為でもあったのでしょう、デンマークへのドイツ避難民は当時20万人にも達したのだそうです。そんな大量の疎開者を一気に収容する施設などないので、かなり劣悪な環境の場所に成らざるを得ませんでした。そんな場所にギュウギュウ詰めにされるので、ドイツ人避難者の間でやがて感染症が広がり始めます。そんな時、あなたならどうするというお話です。

 「たとえどこの国の人間であろうと、目の前で子供達が死んでいくのを黙って観ている訳にはいかない」と医薬品を調達しようとする人が居ます。「そりゃそう思うよな」と共感します。一方で、目の前でドイツ兵に家族や愛する人を殺された人々は「ドイツ人がどうなろうと知った事か」「ざまあみろ」と思うでしょう。それも理解出来ますし、そんな思いを否定する事は難しいでしょう。

 しかし、ドイツ人避難民を助けようとする人を、反ナチスの人々は村八分状態にして強く排斥し始めるのです。「愛国心はないのか?」と吐き捨てます。う~ん、これはどうなのでしょう。気持ちは分かるとはいえ、それでいいのかなぁ。

 「あなたならどうする?」を本作は厳しく問い掛けて来ます。「自分ならば、この映画の中でどの位置に立っていたんだろう?」観終えても感が続けてしまうのは、本作が強い映画であった証拠です。

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La Strada

3.0綺麗事ではない戦争

2024年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

WWⅡの終わりが近づくデンマーク。押し寄せるドイツの難民。病気の人に敵も味方もないと戦時下で言えるか、戦争が終わったとして昨日の敵は明日の友になるのか。綺麗事ではない、それが戦争であると突きつける。自分たちの身が危険になっても正義を貫く難しさ…。

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A子