ぼくの家族と祖国の戦争

劇場公開日:2024年8月16日

ぼくの家族と祖国の戦争

解説・あらすじ

第2次世界大戦末期にドイツから20万人以上もの難民がデンマークに押し寄せた事実をもとに、極限状態に置かれながらも信念を貫こうとする家族の物語を感動的に描いたヒューマンドラマ。

1945年、ドイツによる占領末期のデンマーク。市民大学の学長ヤコブは、敗色濃厚となったドイツから逃れてきた大勢のドイツ人難民を学校に受け入れるようドイツ軍司令官に命じられ、妻リスとともに究極の選択を迫られる。一家がドイツ人を助ければ周囲から裏切り者と見なされて全てを失う可能性があるが、救いの手を差し伸べなければ多くの難民が飢えや感染症で命を落とすのだ。そんな中、ヤコブの12歳の息子セアンは難民の少女と交流を持つが、少女は感染病にかかってしまう。

「アクアマン 失われた王国」のピルウ・アスベックが父ヤコブ、本作が長編映画デビューとなるラッセ・ピーター・ラーセンが息子セアンを演じた。監督・脚本は「バーバラと心の巨人」のアンダース・ウォルター。

2023年製作/101分/G/デンマーク
原題または英題:Befrielsen
配給:スターキャット
劇場公開日:2024年8月16日

スタッフ・キャスト

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(C)2023 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

映画レビュー

4.0 難民や亡命者じゃない。避難民だ。現代の難民問題とは違うよ。

2025年9月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.5 家族を犠牲にしてまでドイツ人を助けるのか

2025年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ビルウアスベック扮するデンマークの市民大学学長のヤコブは息子に国旗の揚げ方を教えた。

駐留ドイツ軍の恐怖だね。ドイツ難民が山のようにいたなんて全く知らなかったな。デンマークがドイツの占領地だった事も知らなかったな。しかもドイツ軍は同胞をも危機にさらした様だ。敵国人に人道的供与を行う事も禁物だと見なされた。四面楚歌状態だね。当然家族内でも考え方が変わってくる。家族を犠牲にしてまでドイツ人を助けるのか。皆苦しかっただろうね。

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重

3.0 タイトルなし(ネタバレ)

2025年3月16日
iPhoneアプリから投稿
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こな

4.5 人間としての尊厳を果たす

2025年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

戦争では必ず多くの罪なき人々の命が奪われ、その憎しみの連鎖が果てしなく続いていくものである。とりわけナチスドイツは侵略した国も多く、迫害した人種とその数も膨大であり、憎しみの度合いも桁外れだったのだと思う。
デンマークは4年以上も占領下にあり、ドイツが敗戦する終戦前後であれば、憎しみはピークに達してるなかであり、しかもこの映画の舞台となったフュン島はナチスに抵抗するレジスタンスの拠点でもあり、ドイツ人難民を救うことなどあってはならないことだった。
そのような中、最初は妻のリスが赤ちゃんにミルクを与えたり、少女に食事を施したりするが、夫ヤコブは激怒。だがジフテリアの蔓延もありヤコブは薬を医師宅から盗んで難民に渡す。それが許されない行為と知ってるセアンは兄のように慕うビルクにチクる。そうなると家族全員が非国民扱いになる。それでも正しいことと信じるヤコブは学校を閉鎖してでも難民に住みかを提供する。戦争が終わって無政府状態になりレジスタンスはナチスに加担した人々を虐げ、ビルクは難民の唯一の医師であるハインリヒを射殺する。もう何が正しいのかがわからなくなったセアンは自分を助けてくれた少女ギセラがジフテリアで死にそうになってることを知り、とにかく助けたくて連れ出す。父に見つかるも一緒に病院に行き、治療を受け命を救うことができた。
どのような国の人々も「困ってる人がいれば助けなさい」が当たり前の教えであった筈である。
その当たり前のことが出来なくなるのが戦争なのです。
結局、ヤコブの家族は仕事も失い街から追い出されます。でもラストシーンで街をでる家族は誇らしい顔をしています。人間としての尊厳を果たすことが出来たからです。
私の中の名作が1本加わりました。よい作品です。

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アベちゃん