劇場公開日 2025年2月21日

「根岸吉太郎監督、次回作に期待!」ゆきてかへらぬ なかじwithみゆさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 根岸吉太郎監督、次回作に期待!

2025年9月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

広瀬すずさんと木戸大聖さんと岡田将生さん。
三人の、堂々とした美しさが根岸吉太郎監督のいつもの映像美にとけてまばゆい。

根岸吉太郎監督、久しぶりです。
大学が忙しいのでしょうか、もっと映画を撮ってください。

神経と神経で繋がる深い愛は、
精神を蝕んでしまうので、
肉体も兼ね備えた、
もっと不埒な愛のほうが
よかったのでしょうか。

監督と脚本家のコンビなので、いつロマンポルノになるのか、ロマンポルノにしないなら、
その色気をどうやって表現するのかが課題だと誰もが思うでしょう。
その点、微妙で、まあ三人が色っぽくもありますが、性的かと問われればそうでもない。
その微妙な感じを描きました、
と言われたら、ムリヤリ納得しかない。

根岸吉太郎監督は映像を美しく撮る以前、
もっと肉感的な描写を演出にこだわったように感じていた。
ロマンポルノ時代の作品は、肌や体温を見ているだけで感じた。
『遠雷』は誰もが石田えりさんの乳房を揉んでいるようで恥ずかしかっただろう。
(羞恥心を堂々と平気で描ける監督。
『ひとひらの雪』秋吉久美子さんの着物を捲し上げてのシーンは恥ずかしくて恥ずかしくて映画館で居心地の悪さに困った。)
そんな肌感覚から離れた根岸監督の演出は、知性が先行してしまい肉体が置き去りにされているようにみえる。
ロマンポルノが知性を蔑ろにしているとは思わない。
根岸監督だからこそ、知性も肉体も文学もとかす色気を描けると次回作を期待したい。
根岸吉太郎監督なら、できる!

なかじwithみゆ
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