「重い物質感」ゆきてかへらぬ ringomakerさんの映画レビュー(感想・評価)
重い物質感
好きですね、この映画。スクリーンに投射された平面映像ではなく、もっと違う物を観たような。ちょっと中毒気味で封切りから三回観に行きました。
ただ、一点、これは詩人、女優、評論家という表現者達が主人公なので、泰子が女優としての舞台シーンが有り、それが彼女の肉付けになったのに対して、特に、中也の表現に、中也と詩の関係性をもっと触感的に感じられる表現があって良いと思った。友人の詩人富永の死のシーンに多少それを感じたけど・・
なお現在、映画をちょっと離れて、中也自身と、もし中也が現代の量子力学を知ったらどういう詩を詠んだか、という妄想に浸かっています。
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