「中原中也とファム・ファタール」ゆきてかへらぬ コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
中原中也とファム・ファタール
愛に生きすぎた女と、人生を綱渡りで生きる男、そしてその2人に触れたかった男という印象。
破滅型の人間に惹かれるというのも分かる気がするが、故に小林と泰子はうまくいかなかったのかな。
なんといっても広瀬すずさんが素晴らしい。魂を擦り減らし愛に生きる泰子の存在感たるや。
はっきりした顔立ちが、あの時代のファッションと合っててとても素敵だし、喪服すずは息を呑むような美しさ。
木戸大聖さんは、実写でははじめましてだけど、教科書に載ってた中原中也ってあんな感じだったはず。
根岸監督の16年ぶりの長編とのことだけど、『ヴィヨンの妻』から16年も経ってることの方に驚いた。
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