「映像美」ゆきてかへらぬ あこゃさんの映画レビュー(感想・評価)
映像美
クリックして本文を読む
冒頭の京都シーンでの和傘、雨、そして雪。カイドウの花など映像がまず美しい。広瀬すず、木戸大聖の寄りも多く時代背景や小物にも余念がない。
出来るだけ3人について調べてから観賞したが、泰子はそんなには悪女には思えなかった。これは監督が脚本より史実を優先してくれたお陰もあると思う。全員身勝手な部分もあるし、1番悪いの小林では?とさえ思った。
中也は若さ故の正直さと無鉄砲さがあり最も人間らしく共感できる点も多かった(奪われて捨て台詞吐くところなど)
泰子も何だかんだ中也が気になって、感情剥き出してぶつかれる相手で素直な人という印象。生きる為に愛されたくて、繋がっていたくて…というのは現代にもよくある。
小林だけ狡猾な考えが透けてみえ(一等取って返すから200円貸してだの泰子は料理ができないと平気で言う、神経病になったら逃げる…)て嫌な男と思った。
まぁ2人とも普通に女に手を上げるのでその時点でどっちも良くないのだが(笑)
全体として感動ポイントはない。昔の人の愛と嫉妬の恋愛劇としてみた。現代人もその点は共感できるなと腑に落ちた。
コメントする