劇場公開日 2025年2月21日

「広瀬すずの一皮剥けた演技は必見!」ゆきてかへらぬ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0広瀬すずの一皮剥けた演技は必見!

2025年2月21日
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鑑賞方法:映画館

実に文学的な演出で、誇張された演技が特徴の作品です。

主人公 長谷川泰子(広瀬すず)、中原中也(木戸大聖)、小林秀雄(岡田将生)の
三角関係を描いているので、時代は大正〜昭和です。
率直申し上げて、映像のつくりあがりから、あまり大正感は感じられず、
そこは少し残念でした。

本作の見どころは広瀬すずの一皮向けた演技だと思います。
今までの広瀬すずのイメージから脱却し、
中原・小林から見たら、非常にやっかいな人物として演技していますし、
精神的に参っている時の言動・行動など、狂気をまとった演技も
実に見事、というより頑張っているなぁ、広瀬すず!と感じました。

広瀬すずは声に特徴があるので、
誰を演じても、広瀬すずだなぁと思ってしまうところはあるものの
表情・所作などで今までのらしさ的なところは突破している気がします。
ただ、もう一歩、二階堂ふみくらいの吹っ切れ方で演じていると、
また見方も変わったかもしれません。

木戸大聖の演技はちょっと鼻につくというか、本当に中原はあんな感じだったのかな?
なんて思っちゃいました。
一方、岡田将生も繊細な役どころを巧みに演じていましたね。

中原中也の半生を描いた作品でもあり、私は興味深く観ることができました。

本日、公開日のレイトショーでの鑑賞でしたが、
私を含め観客2名。
これは全国的にも興行は厳しそうだなと感じております。
※広瀬すずが主演というだけあって、集客力もそこそこあるかと予想していましたが、甘かったです

ひでちゃぴん
humさんのコメント
2025年2月22日

追加文 修正中でした。
共感中にすみません😅

私のあたまのなかにも二階堂さん、あらわれましたよー。
すずさんは今まさに転換期ですね。
それにしてもスクリーンに映える役者さんですね。
岡田さんも繊細な感じが似合っていました。

hum