「広瀬すずの一皮剥けた演技は必見!」ゆきてかへらぬ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
広瀬すずの一皮剥けた演技は必見!
実に文学的な演出で、誇張された演技が特徴の作品です。
主人公 長谷川泰子(広瀬すず)、中原中也(木戸大聖)、小林秀雄(岡田将生)の
三角関係を描いているので、時代は大正〜昭和です。
率直申し上げて、映像のつくりあがりから、あまり大正感は感じられず、
そこは少し残念でした。
本作の見どころは広瀬すずの一皮向けた演技だと思います。
今までの広瀬すずのイメージから脱却し、
中原・小林から見たら、非常にやっかいな人物として演技していますし、
精神的に参っている時の言動・行動など、狂気をまとった演技も
実に見事、というより頑張っているなぁ、広瀬すず!と感じました。
広瀬すずは声に特徴があるので、
誰を演じても、広瀬すずだなぁと思ってしまうところはあるものの
表情・所作などで今までのらしさ的なところは突破している気がします。
ただ、もう一歩、二階堂ふみくらいの吹っ切れ方で演じていると、
また見方も変わったかもしれません。
木戸大聖の演技はちょっと鼻につくというか、本当に中原はあんな感じだったのかな?
なんて思っちゃいました。
一方、岡田将生も繊細な役どころを巧みに演じていましたね。
中原中也の半生を描いた作品でもあり、私は興味深く観ることができました。
本日、公開日のレイトショーでの鑑賞でしたが、
私を含め観客2名。
これは全国的にも興行は厳しそうだなと感じております。
※広瀬すずが主演というだけあって、集客力もそこそこあるかと予想していましたが、甘かったです
追加文 修正中でした。
共感中にすみません😅
私のあたまのなかにも二階堂さん、あらわれましたよー。
すずさんは今まさに転換期ですね。
それにしてもスクリーンに映える役者さんですね。
岡田さんも繊細な感じが似合っていました。