「リアルな手ざわり」本心 オプンチアさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルな手ざわり
文壇も認める稀代の才能、平野啓一郎。昨今の活字離れ等々、世情に鑑みて、“文学”を気取らずにやさしく書かれた小説の映画化。
本心とは皮肉なタイトルで、結局、人の心の裡など分かりはしないという身も蓋もない寓意なのか?
全編通して明るく清潔で小綺麗な日常は生活感がないが、その中で語られるキタナイ言葉が、ゆっくりと周囲を汚染してゆく描写は主人公朔也の内面の葛藤を上手く表現している。話が進むにつれ、母へのこだわりが薄らいで、彩花に目が向けられていく。やはり、主題の本心はアイロニーであるらしい。
実際、主人公が手にした確かなものは、300万のバーチャル母では無く、最後に戻ってきて、戸惑いながら彼の腕に触れた彩花の意思とその温もりだ。実体のない心とたしかな温もり。あなたは何を求めますか?
レビューを始めてちょうど3ヶ月、日本映画をこんなに多く観た年はなかったなあ。
コメントありがとうございます。
スカヨハのその作品は観た事ないです。以下、監督の心情を妄想「え?ブラ取ってくれんの?シャワーシーンだから?全部でもいいの?カメラー!!!」鑑賞用にガメてそうですけどね。
共感ありがとうございます。
色々と自問自答させられる様なレビューだったと思います。本心・・自分でも良く解らないのかもしれません。ただこの主人公、もう母のVFを立ち上げる事はないんでしょうが一応半信半疑ながらも救われたって事でいかにも現代流の納得の仕方、共感出来なくもないです。
こんばんは。
コメントありがとうございます。
スカヨハのフルヌード。エイリアンで男たちを捕食する映画でしたよ?ね?
Jグレイザー監督は天才?過ぎて私には理解不能。最近の「関心領域」も難しかったです( ; ; )
本作のレビュー、とても印象的で何度も拝読させて頂きました。
映画としては想像と違っていた事もあり、少しムムム。だったのですが、オプンチアさんのレビューで作品の解釈が深まりました。
ありがとうございます。
共感ありがとうございます。
.入会して3ヶ月、なんですか?
おめでとうも、ご苦労さまも、変ですね(笑)
原作読まれてるんですね。
SFなのにアナログな雰囲気も多くて、
面白い変わった感触の作品でしたね。