「原作家のこの作品の本心は、」本心 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
原作家のこの作品の本心は、
本心
あるインタビュー記事で、
原作家の本心が語られた。
その一部が最下部エンドにネタバレ!?
母の本心とは、
母親が豪雨となる日の朝に、出勤する子息に一言言いたかった大切なこと。
それが、子息が帰宅する頃には自宅近辺は洪水となり、河川に近づいて何かを探している母親を見つけて危ないと欄干に身を乗り出したところ濁流に落ちて意識不明の一年過ごし、あの朝、亡くなった母親が言いたかった大切な一言は、何と言いたかったのか?が本心の対象だ。
あの日の母親の一言を再現したくて、母親のバーチャルとAIで再現するためVFの仮想母と意思不明となってから一年後に進歩した社会を生活し直す。
そんな未来生活と過去生活は、未成年犯罪からSEXワーカー、婚外子、自然死適法、貧富格差などの社会問題などの多くの問題を抱え、
最新コンピュータ技術であるVFやAIと言う中間項を掛け合わせて物語を複雑に構成して、
母は自然死と結論したその本心を探らように見せかけ、
仮想ではなく虚構の世界に落とし込み視聴者を翻弄させてゆく。
自然死ではない事実と真実を、本当とは本音で計らせる見事なヒューマンサスペンスだそうだ。
ラストは自身の恋心さえ自信を喪失して仮想で住むのだろうか?
それにしても、リアル・アバターにVFやAIを駆使されると、人間はコンピュータ技術の奴隷と化してしまう危うさをますます強く感じてしまう。
そんな事実がスマホかも知れない。
歩きスマホは危ないよ。
自転車スマホ、自動車運転スマホは犯罪です。
そして一年後、
当店では、リアル・アバターUber お断り!
汗臭くってクールでないね。
(^ω^)
本心
「月」「舟を編む」の石井裕也監督が池松壮亮を主演に迎え、
平野啓一郎の同名小説を原作にデジタル化社会の功罪を鋭く描写したヒューマンミステリー。
工場で働く石川朔也は、同居する母・秋子から「大切な話をしたい」という電話を受けて帰宅を急ぐが、豪雨で氾濫する川べりに立つ母を助けようと川に飛び込んで昏睡状態に陥ってしまう。
1年後に目を覚ました彼は、母が“自由死”を選択して他界したことを知る。
勤務先の工場はロボット化の影響で閉鎖しており、朔也は激変した世界に戸惑いながらも、
カメラを搭載したゴーグルを装着して遠く離れた依頼主の指示通りに動く「リアル・アバター」の仕事に就く。
ある日、仮想空間上に任意の“人間”をつくる技術「VF(バーチャル・フィギュア)」の存在を知った朔也は、母の本心を知るため、開発者の野崎に母を作ってほしいと依頼。
その一方で、母の親友だったという三好が台風被害で避難所生活を送っていると知り、母のVFも交えて一緒に暮らすことになるが……。
田中裕子が朔也の母役で生身とVFの2役に挑み、三吉彩花、妻夫木聡、綾野剛、田中泯、水上恒司、仲野太賀と実力派キャストが共演。
本心
劇場公開日:2024年11月8日 122分
原作家の「本心」
原作の『本心』は、人間同士の心の掴みどころのなさというか、わかりたいんだけどわかりきれない、けれどわかろうとする、ということがそもそものテーマでもありました。
語るべき余白も映画には残されているので、
そこを誰かと語り合うことで、今までうまく話せなかったことを表現できたり、相手のことがよりよく理解できたりということもあると思います。
ぜひ誰かと一緒に観に行って、感想を共有してもらいたいなと思います。
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