「髪を切る、ただそれだけ」本日公休 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
髪を切る、ただそれだけ
お得意さんの散髪にはるばる出かけていくおばちゃんのロードムービー。
台湾好きという贔屓目抜きにしても良い映画。
理髪店と近所の常連さんとの付き合い方って、どこも一緒なのかな?体が悪いとか、熊が出たとか、他愛もない話をしながら散髪。プライベートな付き合いはなくても床屋さんって、なんかいろいろ知ってる不思議な存在。
道中出会った野良チェン・ボーリン。
ずいぶんとボサボサで登場だったので、トラブルになるのかと思ったら、ほっこりパートだった。
散髪してさっぱりしたら、やっぱりカッコいい。
到着して髪を切るシーン、すごく良い。
当たり前のことなんだけど、ずっと眠ったままで返事はしなくても、髪って伸びるんだな。
回想シーンで後頭部越しに髪の毛が少しずつ薄くなっていくのが、2人の長い付き合いを物語る。
家族も知らない優しい父親像が知らされ、子供たちもちょっと優しい気持ちになれたかな。
台湾名物ともいうべきバイクではなく、整備士だったり駐禁だったりと車がポイントなのも珍しい。
トーク上手な美容師って、赤封筒の幽霊の方か、気づかなかった。
コメントする