劇場公開日 2024年10月11日

「ただのご当地映画ではない良作」BISHU 世界でいちばん優しい服 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ただのご当地映画ではない良作

2024年10月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

よくあるご当地映画か。レビューの高評価も関係者のサクラなんだろうな。
あれ、少し違うようだぞ。このサイトの常連さんたちが結構投稿してるなぁ。
でも1日1回の上映になってるし、どうしようかな。
楽しみにしていたまるもバミョもあんまりだったし、1日3本はちょっときついけど、丁度あと少しで始まるから観るか。
観て良かった〜! 久しぶりに気持ちの良い作品(久しぶりでもないか)、かわいい魅力的なヒロイン、ホントに観て良かった〜!!

良かったところ
○主演の服部樹咲ちゃんの好演。応援したくなる。そして主題歌まで。女優さんが歌ってるレベルじゃないやん!
○黒川想矢くんの好演。えっ、あの怪物の男の子!
○お姉さん役の岡崎紗絵さん、親友役の長澤樹ちゃん、おばさん役の清水美砂さんをはじめブラボー軍団に至るまで女の人がみんなきれい。(キラキラしてるわけじゃないけど感じがいい)
○尾州の織物、製作過程などが、登場人物に教える形で違和感なく説明される。物語が進んでいく上での説明台詞はない。良い脚本。
○反撥していた姉が、反対していた父がしおりを応援しようと思うきっかけが自然。(恩師との会話、亡くなった妻の残したメモ、やりたいことをやらせてあげる)お父さんまだ反対してたか。
○吉田栄作。下積みの長かった俳優さんがある程度年取ってから名脇役みたいに脚光を浴びるのももちろんいいんですが、若い頃に二枚目で主役張ってたスター俳優が年とってちょっとくすぶっててまた返り咲きするのは嬉しい。草刈正雄さんみたいになってほしい。
○ご当地映画らしく真清田神社や七夕祭りのシーンがあるがやたらと長くない。むしろ短すぎるくらい。それでも充分地元の魅力が伝わっている。
○マイペースのしおりと仕切り屋のまりことの掛け合い。
いい関係。
○川原でしおりがあーってなりそうな時にオレンジベストくんがそっと掛けてくれるイヤホンから流れてくる機織り機の音。(泣けた) これが後で、、。
○青い空。(日本映画ってわざとかも知れないけど、空が曇ってる、どんよりくらい、青くない作品が多いような気がする)この作品は空も青いし、流れる川の水もキラキラと美しい。
○世界で一番優しい服ってサブタイトルついてるくらい、この作品優しいんです。優しくなれるし、元気ももらえる。

観光地見せるだけのご当地映画でなく、地元の誇る産業、直面する問題などもしっかりと描いた本来のご当地映画だけど、それだけでもない。出演者も輝いて、観る者も優しく元気になれる良くできた作品だと思います。

大吉
NOBUさんのコメント
2024年10月19日

今晩は。
 愛知県民です。しかも繊維機械を製造している(打ち上げの3%だけど・・。)会社に勤めています。
 今作は、ご当地映画かも知れませんが、愛知のモノ作りに対する情熱を描いた映画だと私は思いましたね。
 嬉しきレビュー有難うございます。尚、私は映画製作には関わっていませんよ。では。

NOBU
たつのこさんのコメント
2024年10月19日

本当に良い映画でしたよね
見て良かったです

たつのこ