BISHU 世界でいちばん優しい服のレビュー・感想・評価
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発達障害の主人公と家族の話として切実で啓発効果も。尾州ウールPR案件臭さは気になる
西川達郎監督は1989年生まれ、東京藝術大学大学院の修了制作品「向こうの家」(2019)から5年後の本作で商業映画デビューなので、30代半ばの若手としてかなり順調と言えるのではないか。インタビューで、もともと発達障害について描く映画をやりたいという思いがあり、製作サイドからウールの産地である尾州を舞台にした機織りの話というオファーが来て、2つの題材を織り合わせたと語っている。
高校生の主人公・史織は軽度の発達障害がありながらもファッションデザインに特別な才能を発揮する、サヴァン症候群を思わせるキャラクターとして描かれている(サヴァンは「レインマン」でダスティン・ホフマンが演じたキャラクターで広く知られるようになった)。史織の生きづらさや努力、成長を繊細に表現した服部樹咲の魅力が光るが、吉田栄作や岡崎紗絵が演じた家族の苦労や葛藤も丁寧に描かれていて好感を持った。
とはいえ、職人技に支えられる伝統的な毛織物産業と、目にしたものからのインスピレーションをたちまちデザインに表現する天才デザイナーの相性がそもそもよくないのでは、という疑問も。史織の家の織物工場が産業の斜陽化のあおりで経営が傾くも娘の天賦の才で救われるという筋は、表面的には感動を呼ぶサクセスストーリーに見えたとしても、外国製の安価なファストファッションの普及におされる高級素材の需要減や、毛織物に限らない伝統的な地場産業の事業継承といった差し迫った問題から目をそらす現実逃避のようにも思えてしまう。
最後に、映画の内容には直接関係のない話だが、PR案件臭さについて(長くなるので、興味のない方は読まずに時間を節約してください)。本作を紹介するコンテンツなどで「尾州はイギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラ(ビエッラ)と並ぶ世界三大毛織物産地といわれている」と盛んに喧伝されていて、ファッションに詳しくない評者はへえ、知らなかったと最初は思ったが、少し調べるとなんだか怪しいぞと感じはじめた。Wikipedia日本語版の「ハダースフィールド」と「ビエッラ」の項にはそれぞれ「世界三大毛織物産地の1つと言われる」と書かれているが、ソースは2020年の中日新聞記事と2024年の岐阜新聞社記事で、英語版のHuddersfieldやイタリア語版のBiellaの項には三大産地といった記述はない。"Bishu Huddersfield Biella"で検索をかけても、英字ニュースメディアなどで三大産地として紹介しているコンテンツは見当たらない。エンドロールの最後のほうに協力としてクレジットされている「公益財団法人 尾州ファッションデザインセンター」は、昭和59年に設立された財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンターが前身で、今年4月1日に現名称に変更された。
ここからは個人の推測だが、5年くらい前に地域の業界団体が高級毛織物のブランド価値を高める狙いで、全国のあちこちにある地名の「一宮」ではなく、徳川氏三家のひとつでもあって由緒ある「尾州」をブランド化し、「世界三大産地の1つ」を売り文句にして積極的にPRしていこうという動きが始まり、そのプロモーションに地元新聞社も乗って2020年以降の記事で紹介したのではないか。その流れで、尾州ウールを題材にしたご当地映画も作られた、と。とはいえ、ハダースフィールドもビエッラも自らは三大産地と名乗っていないし、海外メディア等の客観的なデータやソースもないのに、「世界三大産地の1つと言われる」と、受動態にして主語を伏せて客観性を装うのはありがちとはいえ姑息な感じを受ける。言われる、じゃなくて自分たちで言ってるんじゃん、みたいな。
町おこしや地場産業振興それ自体を否定するつもりはまったくないし、きちんと出資して宣伝していく動きも立派だと思う。地場産業や観光名所などのプロモーション目的でご当地映画が作られることも、あまり知られていない地域の魅力などを観客が知ることができるという点で有意義だと感じる。引っかかるのは、“世界三大毛織物産地”のような、大風呂敷を広げたほぼ自称のキャッチフレーズで知名度を上げようとするあさましさ、姑息さだ。そうした誠実さに欠ける宣伝の手法が、映画に備わる魅力や志を損ねてしまう気がするのだが、いかがだろうか。
なんとも言えない暖かさが…
映画のロケ地の高校出身でしかも実家が毛織物業であったご縁もあり鑑賞させていただきました。
出身校や見たことのある神社や七夕祭り等に気がいきすぎて多少ストーリーに没入しづらい感は正直ありました。でも主人公の発達障害だからこその素直で熱い気持ちがストレートに伝わります。父親や姉や親友も発達障害だからといって特別なお付き合い方をするわけでもなく本当にストレートに答えて支援していく様もよりわかりやすい暖かさを感じる所以なのかなぁとも思いました。
懐かしい校舎や渡り廊下や体育館が観られて嬉しかったです。
本当に素晴らしい映画をありがとうございました。
思っていたよりキャッチーな仕上がりになっていて、主人公成長物語とし...
思っていたよりキャッチーな仕上がりになっていて、主人公成長物語として、面白くみれた。工場のランウェイシーンとかは個人的には好きなシーンだった。
安定の感動話 ◎◎○○◎
子供が頑張って成長して行く
いろいろありながら前に進んで行く
舞台が尾州で愛知県一宮市
ラストはこれで大丈夫かなと思うが、良かったなと思える
見やすさ◎
ストーリー◎
キャラクター○
没入感○
個人的好み◎
デカくない❓
「ミッドナイト・スワン」で
主演の草彅剛に引けを取らなかった服部樹咲ちゃん。
久々に聞いた彼女の名前で興味を持ち、
少し障害を抱えた主演で、
しかも地元愛知が舞台とあらば、
スルーする訳にはいかない。
元々樹咲ちゃんはスタイル良いと思っていたが、
更にデカくなってる⁉️😳
吉田栄作と背同じ😱
制服サイズあったのかな❓
小さくない❓
そんな事はスルーして、
ルーティンが絶対でちょっと変わっているシオリと、
彼女を常に心配している父親、
そんな父を過保護と言い放つ姉フミ。
この神谷家、
シオリのゴーイングマイウェイはともかく、
叔母さんも含めてみんなのベクトルが、
シオリに向けられている。
コレだけでシオリは幸せだな、
としみじみ思う。
冒頭から、
シオリの特異性は表現されていて、
家族はそれを共有しているけど、
友だちのマリコがとても献身的で、
シオリの事を受け止め、且つ守ってるのが、
とても有り得ないんだけど、
とても良かった。
兎角シオリの様な子は
すぐ周りから攻撃されてしまうけど、
即座にマリコが解決してくれる分、
変なモヤモヤが無いのが良い❗️
やがてシオリのゲージツはバクハツして、
遂にランウェイに本人が登場までするが、
そこで見せるホンモノのモデルウォーク。
韓国映画「オアシス」で、
脳性麻痺の五体不自由の女性が
夢の中では五体自由に振る舞う、
というギャップが、
役者本人の演技の幅を見せつけてくれて、
話とは違う感動を覚えたが、
ここではそれに近いモノを感じた😳
それを19歳の彼女に感じたのだから、
服部樹咲という女優をもう知っている自分にも酔ってしまいそうだった🤣
でもランウェイ途中でトラブルあるじゃない。
てか、その前にもミツくんがトイレで、とか
トラブル多過ぎてこっちが焦る。
でそのランウェイトラブルで戸惑うシオリに、
駆けつけた父が声を掛ける。
いや声出てたかどうかは別だが、
「大丈夫だ」とシオリに語る父に、
大号泣でした😭
まさか吉田栄作に泣かされるとは思わず、
ミツくんの黒川くんの熱演も素晴らしく、
マリコには感心させられっぱなしだったが、
やはりシオリを演じた樹咲ちゃん。
アスペルガー症候群のシオリを見事に演じました。
でもデカいって😱
知花くららと同じ背て😳
服部樹咲はやっぱり大物だった!
はい。よく私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました.ありがとうございます。
さてと…私は映画の話しの前に大体、枕を入れる訳です。自分でテーマを設定してね。ロケ地だったりテーマだったり。この映画だったらファッションかなあと…
実は私はファッションにはうるさいです。なにしろ我が江戸川区は、あのコシノジュンコの出身地なんだぜ!
関係ないだろうが‼️
失礼しました。実は名古屋は降りた事がありません。しかし名古屋出身の知人は結構います。話もします。定番のパターンだと…
あのね、名前を忘れちゃったんだけど、海老にパン粉を付けて油で揚げた料理ってなんだっけ?
私は当然、エビふりゃあを期待。
空気を読んでくれる人は言ってくれます。その後、美味しい?って聞いて、うみゃあうみゃあでコンプリート。
ただ、エビふりゃあって言い方は名古屋ファンタジーらしいんですよ。
コミュニュケーションとしてね。馬鹿にしてる訳じゃありません。
名古屋いじりを始めたのはタモリさん。今の好好爺と違い昔は尖ってたんですよ。私はタモリさん大好きだからね。仮想敵国だったんだよ。名古屋は。多分。
タモリさんはフォークソングも悪口言ってたけど、ビジネスフォークソング嫌いだと思う。だって今の盟友は井上陽水!
タモリの話しが多いんじゃ‼️
愛知県在住の方、本当にごめんなさい。実は愛知県はメチャクチャ好きなんですよ。野球の天才イチロー、将棋の天才藤井聡太を輩出してるしね。あと音楽の天才。
あの方を輩出してます。
つボイノリオ‼️
ある日、金太が歩いていると🎵
歌うなー‼️
そんなこんなで枕は終わります。まずは簡単にストーリーを。
神谷史織(服部樹咲)は発達障害である。家業の機織り機の音で目が覚め、うどんを食べて高校に行きます。
父親、神谷康隆(吉田栄作)は妻をなくし仕事と家事で大変です。
発達障害は知能に関係がありません。史織は高校進学クラスに在籍してます。高校には被服科があり、そこの生徒は史織を敵視しています。
ある日の事、学校帰りに親友の鴨下真理子(長澤樹)と神社に行きます。そこに巫女さんが!史織には鳥に見えます!インスパイアされた史織はさらりと洋服のデザインをスケッチ!
その絵を貰い受けた真理子は学校のコンテストに勝手に応募します。見事優勝!そして一宮市ではファッションショーが開催される事になり・・・
はい。ストーリー紹介は終わり!
この映画は発達障害にフォーカスしていないんですよ。適材適所、十人十色、史織はコミュニュケーション能力は低いんですが、真理子と姉の布美(岡崎紗絵)は抜群。
物語って意外な結末とかどんでん返しとかもいいんです。大好きなんです。でもね予定調和とか大団円も嫌いじゃない。
例えば、TT兄弟がタイタニックのTを探すとかね。これ読んでる人は分かりますね?あれです。あれ。そっからの、キター‼️
役者さんの話しに行きますが、服部樹咲さんって凄くないっすか?私の過去レビューミッドナイトナイトスワンで大物って言ったんですが、想定を超える大物!だってね、なんと!
身長、173cm
身長の話かよ‼️
失礼しました。高身長の女子にありがちなんですが、それがコンブレックスだったりするんですよね。
デカ女とか、ひとりガリバー旅行記とかひとり民族大移動とか言われたりするんですね。
違います!圧倒的に違います!
今やアドバンテージ!間違いない!
だってね、高身長の真美子さんも、それで幸せを掴んだんですよ!真美子さんは思っています。
やったぜ!ユニコーンゲットだぜ!
ポケモンみたいに言うんじゃねえ‼️
ヒールを履けば180cm越え!パリコレのランナウェイも行ける!
映画のネタこすってんじゃねえよ‼️
ごめんなさいね。
服部樹咲ちゃんがこの役を演じたのも天命、ディストネーションなんじゃねえの。服部って苗字の由来は大和朝廷で、服を作ってた人だからね。
バレーをやってたからアクションもOK。表情も立ち居振る舞いも凄い。三つ未来の大物だい!
違う、今も大物!
そんなこんなで、ボーっとエンドロールを眺めていたんですよ。女性ボーカルがかかっています。
えっ!まじっ!うそっ!
歌ってるの樹咲ちゃん。上手すぎない?声量とピッチの正確さと表現力。凄すぎない?
まだ力を隠してたの?スーツの裏側にデコピンみたいにね!
地域振興映画かもしれないんですが、お仕事映画、青春映画、家族映画としても良かった!
私は選挙の、日には外食しますが、良い映画を観たあとにも外食するんですよ。なにを食べようかな?もちろん!
エビふりやぁーー‼️
お付き合い頂きありがとうございました。
発達障がい児と家族や友人その他の関係者の支え合い
二人の発達障がい児のそれぞれの家族や友人その他からの支援や当事者同士の支え合い、それぞれの夢、競い合いも描かれている。聴覚過敏も、唐突な音には嫌がるけれど、慣れ親しんだものには、元気づけのきっかけにさえなるようである。当初応援していた親友との共同制作はできなかったけれど、嫉妬していた姉からの協力を得ることができていた。居眠りしていたのは、何か事故でも起こるのかと思ったが、そうでもなかった。
ファッションショーまで漕ぎ着けて、それでめでたく終わるかと思ったら、いくつも難関が控えていた。表彰式はなかったけれど、優勝したのかどうか、はっきりわからないまま、パリ留学という結果だけが描かれていた。姉もライバルも、それなりに夢の続きに進むことができて、良かったようだ。
世界三大毛織物の産地
布美と史織の姉妹👭の物語を中心に据えつつ、史織の級友との友情や親娘の絆を描いた秀作。姉妹のメーミングがご当地そのもので自然と微笑んでしまいます!
史織ちゃん役の服部ちゃん、見事な演技でした。難しい役どころを自然に演じるところに才能を感じます。
家を出てしまった姉の複雑な心情を直球で演じた紗絵ちゃん、とても良かったです。もっと映画にも出演して欲しいです。
清水美砂さん、お久しぶりでしたが美しい方です。
上映館少なくて迷ってましたが観てホントに良かったです。途中から涙腺崩壊でしたが、滅多にないおひとり様状態だったので思いきり泣いてスッキリ!👏
125
あのシーンは不要でしょ...
地元ロケ映画作品。発達障がいの高校生が、成長及び旅立つ姿が描かれれているとともに、彼女を支える家族の熱い想いも丁寧に描かれている。障がいをもつ史織(服部樹咲)
、父親(吉田栄作)、史織の姉の布美(岡崎紗絵)の演技がすばらしかった。叔母役の清水美砂もグッド。一点だけ ?思ったのは、史織がファンションショーで歩いている時に、会場が停電になってしまい、史織がパニックってしまう場面。←このシーンはどうかな?それよりも史織がショーをスムーズにやり終えて、表彰式で父親、姉、叔母さん、協力してもらった人々に感謝の気持ちを伝えるシーンを入れた方が良いと思う。私は脚本家ではないが、私だったらそのように描くのだが…。
親父泣かせ
障害部分はソフトに作られてとても和やかヒューマンドラマです
序盤から涙、子を思う親の気持ちや親を思う気持ちが観ていて、とても心に刺さりました
人それぞれ感想は違うと思いますが、おすすめ作品です!
見つける人と守る人、感情を超えて感動を導くものは、純真無垢な奉仕精神なのかもしれません
2024.10.24 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(125分、G)
愛知県一宮市を舞台に、発達障害を持つ高校生が夢に向かう様子を描いた青春映画
監督は西川達郎
脚本は鈴木史子&西川達郎
物語の舞台は、愛知県一宮市
尾州ウールの生産地である地域に住んでいる神谷史織(服部樹先)は、父・康孝(吉田栄作)の工場を手伝いながら、地元の高校に通っていた
彼女には発達障害があり、これまでは母・由香子(赤間麻里子)が支えてきたが、数年前に他界してからは、父と叔母の静江(清水美沙)が彼女を支えてきた
史織には唯一の理解者である友人・真理子(長澤樹)がいて、多くのクラスメイトの嫌がらせから彼女を守ってきた
ある日、学内のファッションデザインコンテストの事を知った真理子は、史織が描いたデザインを内緒で応募してしまう
そして、そのデザインがファッション科の里菜(早瀬結菜)を抑えて優秀賞に選ばれた
さらに真理子はそのデザインを形にして、一宮市主催のファッションコンクール
に作品を出そうと言い出す
だが、発達障害を抱える史織を人前に出すことに父は反対の立場で、そこで彼女たちは静江の協力を得ながら服を作り始める
史織にはこだわりがあって、糸を作るところから始め、自分のイメージに合った理想の布を作り出していく
そして、父の東京出張中にそれらを完成させるものの、見つかってしまい、大反対に遭ってしまうのである
映画には、その父と真っ向の立場にある史織の姉・布美(岡崎紗絵)が登場し、史織の夢をサポートしていく
彼女は自分の店を東京に構えていたが、結局失敗して田舎に帰ってきていた
父は挑戦や失敗に対しては咎めないものの、借金を抱えていることなどを相談しないことに腹を立てていて、心の底では娘たちにやりたいことをさせたいと思っている
だが、発達障害を抱える史織だけはそれを許容できず、彼女が傷つくことを過剰に恐れてしまう
そして、史織と向き合うことによって、彼女が自身の障害や評価よりも、服を第一に考えていることを知り、彼女の夢を応援する立場に回っていくことになったのである
物語は王道をゆく展開で、もう一人の発達障害を持つ同級生・満(黒川想矢)との関係も描かれていく
彼は自然音などの音集めが趣味で、それが後半になって史織を支える役割になっていた
彼はオレンジのベストを好んで着ていたが、ラストでは史織の布で作ったベストを着用している
このような優しい人間関係がとても心地よくて、見ていて幸せな気分になってくるのである
さらに、お仕事映画としても秀逸で、それを知らない視点の真理子を中心に展開されていく
父の頑固設定から、静江がそれを担うことになっていて、この人間関係も無理のない流れになっていた
地域振興を考える側面でも、布から作れるデザイナーというのは斬新で、そういったものがバズることによって、地域経済に良い影響が生まれるという過程も納得のいくものだと思う
自分のデザインを重視することよりも、地域のために何ができるかを考えることが必要で、「服は一人では作れない」という言葉にも重みがある
映画のキーシークエンスは、ランウェイをする史織のシーンだが、「モデルは歩くハンガー」という審査員のセシル(知花くらら)のアドバイスも的確で、「才能を見つける人、それを守る人たち」の存在によって、一人の天才が世の中に出ていく過程も秀逸だと思った
いずれにせよ、何かの夢を成し得る先には多くの人の協力と理解が必要で、史織の夢と対称的だったのが父と姉の夢だったのだと思う
自分を犠牲にすることで生活を成り立たせようとする父と、ひとりよがりで突破的な姉は、その夢の過程において、あまり協力者を得られていない
デザインの才能に関しては史織はずば抜けていても、それを自分の夢や才能と比較して、それに寄り添える存在に姉がなれるかどうかというのは重要なことだと思う
姉の夢に何かが足りないとすれば、このように人の感情を超えて行動を促させるものの存在であり、それこそが夢を煌めかせる重要な要素なのだろう
そう言った観点から見ても、夢はひとりでは成し得ないとも言える
そして、その夢が多くの人の心を動かせるかどうかには、夢の源泉の純粋さが必要なのかな、と感じた
一宮市民として、贔屓なく、一作品として良かった😭
(微々たる)減点ポイントは、タバコの煙の量。想いを込めてプハ〜と夜空に吐き出してほしかったなぁ〜栄作さん…あはは。
ほか(些細な)気になる点、クラスメイトよ、病気のこと理解してよ、小学生じゃないんやから…ってか?あはは。
岡崎紗絵165cm、服部樹咲173cm…本来そうあるべきだよね。
ところで飛行機は克服できたのかな?
そんなちっぽけな粗探しを思い返すだけの感想になっちゃうほど、めちゃめちゃ良かった😍🥰❣️
父娘 きょうだい 友だち 安心して観れる佳作
イオンは年に数作、地方を題材にした作品を自ら製作し、自らのイオンシネマで上映をしていますが、大作でなくても暖かい気持ちになれる作品が結構あります 地方の小さな町を舞台にしたこれらの作品は、ごく普通の人々の生活を扱っています
関西人である私が40年前学生時代を名古屋で過ごした時、舞台になっている一宮をはじめ、稲沢・尾西など周辺の町にはこうした工場がたくさんありました 私が40年前驚
いたのは、最盛期であった当時四国や九州から中学を出た多くの集団就職生向けに、「昼間定時制高校」なるものが存在したことでした 彼女たちが2交代で働くという工場のシフト勤務に合わせて、定時制高校が「昼の部」「夜の部」と2部制になっていました もちろん全寮制です
尾州の伝統が長年守られてきた背景には、中小の工場で働く地方から来た彼女たちの存在があったことを思います
今日その歴史や伝統を守るために、家族やそこで働く従業員のために経営者の方は大変な思いをされていることでしょう 親の思い、子の思い、障がいと向き合ってきた家族の思い、
尾州の伝統産業を通して人と人との暖かさを感じる作品でありました またそういった歴史・伝統を守るために、様々な取り組み(本作のコンテストのような)が各地域でされていることも、頼もしいものです
名古屋のボイメンで活動していた教師役の田中俊介さん、昔のアイドル・モデル時代とは違って驚きましたが、名古屋が似合います
(6年10月24日 イオンシネマ茨木にて鑑賞)
世界でいちばん優しい映画
愛知県ラブの安っぽい映画ではありません。ゆっくり優しく進むのに全然退屈しませんでした。少しクサい所もあるけれどテーマを含めて振り切ってしてよかったと思います。登場人物の気持ちが分かったような気がして泣けました。
やさしいな
いつもタイトルだけで映画を見に行きます。
今回はBISHU世界でいちばん優しい服。
初め、BISHUの意味がわからなかったので、
お話が進むにつれて、あ、=尾州地方なんだと
気がつきました。あは。
主人公の史織ちゃんは発達障害を持っていて、
でも、仲良しの真理子ちゃんと楽しい学校生活を
送っています。なかには心無い発言行動するガキどももいますが、あ、失礼、
でも、大切な、ママとの約束を守り頑張ります。
いや、いじらしいこと。
そんな史織ちゃんの大勝負!
みんなの支援もあり、成し遂げる。
いやはや、こんな、うまく世の中いかないけどさ、
ユメ物語を観させてもらえておばさん、
感激ですよ。
真理子ちゃん役の長澤樹さん、
以前見た あの光を追いかけて
のくらーい雰囲気からのガラリの明るく優しい女の子は良かったな。。
新鮮な気持ちになりながら
売店で、さて、パンフレット購入といそいそしていたら、なんと、販売自体ないとのこと!ガーンでした。
せめて尾州ウールの魅力をもっと伝えたかった
尾州ウールの魅力を伝えたかったのか、家族ドラマを描きたかったのか、発達障害の史織の成長を描きたかったのか、中途半端な印象。父の理解の無さや同級生の意地悪も脚本が古いと感じる。発達障がいの設定も、そもそも必要だったのか?
ファッションショーの史織がすてきだったので、照明が落ちてパニックになる場面など作らずに、尾州ウールで作った服をしっかりと見せてほしかった。「京都人の密かな愉しみ」のように、伝統産業と街の魅力、若者の姿を描いた方がよかったのではないか。ギザギザ屋根の工場も絵になったのに。
ふるさと創生
のモデルを思いながら穏やかな気持ちで見れました。
確かにちょっと前までその土地の産業に合わせた学科が高校にはありましたね。地場産業の衰退と共にそういう学科も減りましたが…。
主人公がどうにも若かりし頃の戸川純に見えてしまい…。
押しつけがましくなく、さらっと見れる。衣装は必見!
こういった苦労を抱える子どもや親とたくさん接してきました。
親の気持ちがすべてわかるなんてとてもとても言えないけれど
最後にしっかり見届けて送り出せたお父さんも立派!
現実はなかなか難しいことが多いので希望のある作品だった。
成長と絆の物語?かな。よいテンポで目が離せませんでした。
純粋さがつまったような衣装には目を奪われました。
スクリーンは適度にやさしい世界ではあったけど、
現実はもっともっと優しくあれたらと願っています。
辛辣なコメントも私はしますけどね。
これは迷ったけど観て良かった!
最後の白いベスト、あれも作ってあげたのかな?
主人公が美しいが、他の人の怒鳴り声や騒音が多く不快だった!!
一宮に住んだ事があるので観ました。全体音量がデカく、出だしの工事音、父親・姉・友人の怒鳴り声、教師が扇子をピシャーンとやる音、少年の喚き声等、かなりうるさく不快に感じました。父親が怒鳴る時にテーブルを叩いて私の頭に衝撃が来たのですが、主人公が障害を負った原因は父親や姉の怒鳴り声なのだという事を表していると言うよりは、単に制作者が怒鳴り声による子供の脳の萎縮や、とにかく騒音に無断着であるように感じましたし、この映画は学校での鑑賞会には全く向いていないと思います。主人公は得意分野の記憶力が抜群なので、サヴァン症候群を描きたかったが制作者は名前すら知らなかった印象です。吉田栄作の喉が詰まったような発声が不快でした。姉がヒステリックで怖いです。出だしで先生の「尾州」のイントネーションが、「紀州」では無く「美醜」や「奇襲」と一緒で気になりました。また「一宮」のイントネーションも、「宇都宮」と同じものと「浩宮」と同じものが混在して、美しい作品には程遠いと感じました。主人公が長身で美しく、「ミッドナイト・スワン」と同じような海外へ行くというラストなので、次回もまたそれでやって欲しいです。服部樹咲さんの主演デビュー作ですが、パンフレットはケチらず現物を用意して欲しかったです。紡績機や水流の音は良かったです。一宮にガールズバーがあったかは分かりませんが、住宅地で鶯が鳴いているのは本当で、可愛いです。知花さんの「その服にとって最高のハンガーになる」と、中盤の「入って来た時より最高の笑顔で帰ってもらう」という台詞が良かったです。「世界でいちばん優しい服」というタイトルなので、その服(最強装備)を纏ったラストでのランウェイ中断の演出は、やる必要が無かったと思います。
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