劇場版ドクターXのレビュー・感想・評価
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有終の美
映画とランチは私の楽しみのワンセット 今日のランチは、有明。 有明まで、最寄りの駅まで原付で、 あとは電車とバスで1時間20分程 ちと遠い。 有明の近辺は、MOVIXもTOHOシネマズもイオンもないので、映画は地元で観ることに。 お腹もいっぱいになり、映画を観るために 帰路に。さて駐輪場で精算しようとしたら、 ここは現金のみ💦 このことろ、外出は財布がなくても 携帯さえあれば買い物はできるし、 駐輪場もPASMOの所が多くなった なので財布を持つこと少なくて 家に忘れてきてしまった。 映画の時間まで、あと、1時間。1時間あれば、いったん帰宅しても、間に合うかもしれないので、バスで自宅に帰宅。 でも結局間に合いそうもないので、 自宅からタクシー。GOタクシーで呼んだので 2400円…高い映画代になった 15:40から。 227席、7割程入っていた。 ドクターXはドラマが大好きで ずっと観ていた。 思っていたより泣ける場面が多かった 六角精児さんはどうなったかな?
西田敏行の演技、さすがでした! ストーリーは期待以上でも以下でもな...
西田敏行の演技、さすがでした! ストーリーは期待以上でも以下でもなく想定内。 大ラスを映画で締めくくるってのもありだと思いますがやはりテレビ向けの作品なんだなあとおまいます。
西田敏行さん見たさに
ネット配信で観ればいいかなぁと思ってたけど、西田敏行さん見たさに劇場へ とても面白く予想がつかないストーリー展開見事でした。 加地DR.?が蛭間院長に、「永遠に死なない〜」的な台詞にウルッときてしまいました。
晶さんは帰ってくる!
シーズン7、12年にも及ぶ超人気ドラマも
いよいよFinal。
晶さんの足裏に「へのへのもへじ」を
描きしがみつき未知子に泣かされるーっ😭
そして、蛭間院長役の西田敏行さんが劇場版の
公開を待たずして他界されたことを思うと
また泣けるわけです😭
晶さんはきっと帰ってくると信じてる。
合掌ー
ドラマ版はどちらかというと嫌いで、ほぼ観ていません。映画版も観たい気持ちはなかったのですが、西田敏行さんの遺作ということもあり、まっ、その程度の気持ちで観ました… いや〜面白かった。医療ドラマとしてはなんか誰かに怒られそうですが、実によくできたエンタメ作品です。笑いあり、涙あり、感動あり。ドラマ版を知らなくても十二分に楽しめる、一本の映画作品として完成度の高い、かなりの良作です!
へのへのもへじ
いよいよオーラスか。オーラスにふさわしい完成度の高い快作。一本の筋の通った医療ドラマの金字塔。エンディングは、懐かしさいっぱいのおまけショット満載。西田敏行さんの存在感溢れる演技は、感涙もの。お疲れさまでした!
ロジック
を求めてはいけないのだろうが、あまりに酷すぎる。 支離滅裂。 中盤までは冗長で予告編の域を出ない。 既視感のある映像が延々と垂れ流される。 前日寝不足だった上にランチ直後だったこともあって、 意識が何度か飛んだ。 それでもおそらく全く支障なし。 終盤は多少動きはあったが、過去の経緯もほぼ想定の範囲。 啜り泣きも聞こえたけれど個人的には全く響かず。 逆に大門の強引なやり方には嫌悪感の方が優った。 安楽死には大賛成なので共感するところもあるが、 これは明らかに殺人、ヘラヘラして扱うべき問題ではない。 唯一予想を裏切られたのは、 人工心臓の利用対象が晶だったこと。 病院長が弟の発明品に救われる結末かと思っていた。 本作の展開だと意外性はあるが、 無理矢理感が半端なく合理性に欠ける。 大門の破天荒さだけ楽しみたいのなら評価もできるのかな。 でも、大門も劇中でも言われていたようにすっかりおばさん。 ミニスカが痛々しくすらある。 無分別な行動には鼻白むだけ。 正直言って、TVシリーズの人気に胡座をかいた駄作。
初鑑賞で作品を知らなくても楽しめる
観たことは無くてもタイトル位は知ってる人は多いこの作品はテレビ版は有名だけど1度も観たことがなくブラックジャック的な劇画の様な物語で作品の趣向は理解してたが相棒の様に映画の中だけの非現実的な社会も見もの❗
何かもやもやした終わり方‥‥
前半のシーンで未知子が晶さんを呼んでも無視?返事しなかった理由や、後半の車の爆発した理由など謎が解決しないまま終わったのが何か残念です‥‥。
映画なのである程度の現実離れ感はあって良いと思いますが、心臓移植のシーンはありえなすぎて
わけが分からなくなりました。
主題歌のチョイスもどうかと‥‥。
広告が良かっただけに残念です。
過去作品を熱心に見てきたわけでない人の感想
そこまでそれぞれのキャラクターに思い入れがあるわけではないけど、西田敏行がもうこの世にいないということを思いながら見ていたら、やはり一抹の寂しさを感じた。
インディ・ジョーンズの時も思ったが、昨今の加工技術ってのは凄いもので、シミ・シワなどを取り除いた、若かりし頃のキャラクターを登場させられる。岸部一徳に関してはそれが少し怖いと思えるレベルで若返ってた。
伏線回収というわけでもないが、あの仕掛けをしたあの会社のあの人は、結局どうなったのだろうかと。
まぁ二転三転したけど、登場人物に関しては良い意味で裏切られたから、最後の締め方としては良かったかな。最後の最後、レーザーでも出そうな謎の武器で武装した兵士に囲まれるシーンは、諸々質感低すぎて失笑してたけど。
ん〜期待し過ぎたか⁉️
数少ない見るドラマだったので、待ち望んでの映画がでしたが…🤔 初めの大統領の手術のシーンや海のシーンは、要らないのでは? 夢のシーンかと思って見てました〜😅 私の中では、泣き、笑い、感動もなく終わってしまって少し残念でした。😔 アキラさんの最後もどうかと思いますし…🤔 まぁ〜!でもこれが大門未知子なんだからと言われればその通りです。😤
【”まだ生きてんだよ!そして師から学んだジョ・ヌンカ・ファジョの心。”今作は凄い作品構成だが、それを上回る物凄い熱量の大門の涙を湛えた眼力でのオペシーンにヤラレル、これぞエンタメと唸る作品である。】
ー ファンの方から、叱られそうだが、私はドクターXを観たことが無く(TVドラマを見ない。)大門を演じた米倉涼子さんも、”目力が凄い女優さんだな。”と思っていたが、演技を見た事が無かった。
だが、この映画は序盤のコミカルトーンから一変して、大門と神原晶(岸部一徳)の過去が分かって来る辺りから、大変に惹きつけられた作品である。そして、明らかになる師弟愛に沁みてしまったのである。-
■蛭間(西田敏行さん)が会長に退いた東帝大病院の病院長に、冷徹で凄腕の外科医神津比呂人(染谷将太)が就任する。タイムパフォーマンスを重視する彼は、50代以上の医師を次々にリストラし、穴埋めに呼ばれたフリーランス外科医の大門未知子の凄腕を認める。
が、彼は大門の営業担当である神原には過去の出来事により憎しみを持っていた。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤の外国のトップのオペシーンはナカナカ凄くて、”お、本格的‼”と思うが、その後の大門が日本に戻ってきてからのコミカルなシーンの数々に、”あれれ・・。劇場版だからなあ・・。”などと思いつつ、観賞続行。
・だが、神津比呂人(染谷将太)の双子で障害を持つ医療開発会社のトップである多可人(染谷将太:二役)の真の姿が明らかになり、更に彼が神原に憎しみを抱く理由が(想像はついたが)ミステリアスで、且つ大門が医師を目指した広島の呉時代が描かれる事で、物語に深みが出てくるのである。
何が、蛙の解剖やオペの練習の時に失神していた若き大門を、精神力が図抜けて強き外科医にしたのか・・。
・神津多可人を”演じていた”比呂人が、医療器メーカーの恨みを買って、車ごと爆破されるシーン。それを陰からジトーっと見ている医療器メーカーの男。(六角精二:2シーンのみ登場。お酒は飲んでいない・・。)
■今作のトーンを一気に変えるのは、若き大門と優れたる技と仁術の心を持ったおちゃらけていない若き神原昌が、キューバの劣悪な環境の病院で、奮闘するシーンである。
神原は、輸血の血が足りない場合には自身の腕に採血針を打ちこみながら、大門に対し笑顔を浮かべて”ジョ・ヌンカ・ファジョ(スペイン語で、”私は失敗しない”の意味に近い言葉。)ですよ。”と口にするのである。
凄く沁みるシーンである。
そして、現在の大門のオペの際の決め台詞”私、失敗しないので。”が生まれた切っ掛けのシーンなのである。
■クライマックスは、爆破により重傷を負った神津比呂人に、脳死状態になった神原多可人の臓器を移植するシーンと、動かない比呂人の心臓に、マッサージ、アスピリン注射、ショック療法を加えるシーンである。
そして、そのオペの際に多可人の臓器を見た大門は、母のお腹にいた癒着した双子の、比呂人と多可人の分離オペをした神原が、最善を尽くした事に気付くのである。
更に、比呂人の心臓が動かないのを見て、彼と出会い、詰られた際に心臓発作で倒れた神原のベッドを運ばせて、心臓手術を行うシーンにはビックリする。
それは蛭間が言うように、違法行為であり医師免許剥奪どころか、殺人罪にも該当するのに、大門は躊躇なく、だが涙を称えた物凄い眼で神原の胸を開きその心臓を比呂人に、移植するのである。
大門未知子という人物の魅力はここにあるのだろうなあ。
病院組織の中で生きる医師との違い。
それは、彼女が神原から教えられた”最も大事なのは、最後まで諦めない事。”を不撓不屈の強靭な精神で実行し、自分の患者を”生かす”事に、全力を尽くす姿が沁みるのである。
・更に細かい事を言えば、この映画ではモノローグを”プロフェッショナル”の田口トモロヲが担当している事も、ジワリと響くのである。(ドラマもそうだったのかな。)
<そして、憎しみを抱いていた”神原”と”多可人”のお陰で助かった神津比呂人が”生きて居て良いんでしょうか・・。”と呟く姿に、大門が言い放った言葉も沁みるのである。
今作は凄い作品構成だが、それを上回る物凄い熱量の大門の涙を湛えた眼力でのオペシーンにヤラレル、これぞエンターテインメント作品だと、唸る作品なのである。>
■エンドロールで流れる、急逝された西田敏行さんに献じられたメッセージも、哀しく沁みたなあ・・。
シンプルに感動してしまった
大門未知子がただただかっこよかった。 ひとりひとりの登場人物の個性も輝いていて、見ていて楽しかったです。 泣くつもりなかったのですが、自然と涙が出てました。
ふつう
ふつうかな。映画館で観るほどの映画ではなかったかな。
戦場というか野戦病院?のシーンがままごとっぽくて。
仮面ライダーのワンシーンのような。
最後の方の銃を持った兵士に囲まれてるシーンの兵士が持ってる銃がプラスチックのオモチャ感丸出しだったり。
ベッドの横の床に寝転んでる猫の動きがぬいぐるみだったり、海上でホバリングしているヘリの風圧で舞い上がる水飛沫がわざとらしく水滴が見えていて合成感がみえみえで不自然だったり。
数えあげたらキリがないのですが、だいじなところだと思います。
ドラマファンだがイマイチ
・突っ込みどころが沢山あるのはドラマ版でもそうであるし、そこが面白い所であるとは思うのだが、今回は「いささかやり過ぎでは?」と感じてしまった。大門未知子が冒頭のオペ終了後に拉致され手漕ぎボートと共にヘリから海へ落とされる、何の段階も踏まずに条件を満たしているのかも分からない患者から心臓を取り出し移植する等の描写に自分は引いてしまい、素直に面白いと思えなかった。
・東村練は先日放送のドクターYの東村練と同一人物なのか?ドクターYの時点ではスチューデントドクターだったのが、今回の劇場版では研修医として出演していて、時系列がイマイチ飲み込めなかった。ドクターY内で2年後の国家試験に望むと言っていたような気がしたのだが…あれは数年前の話だったのだろうか。
・ドクターYでの東村練のキャラクターが良いなと感じていたので、今回劇中の飲み会シーンやオペシーンでそこに居る流れが分からない上にあまり台詞も無いので居る必要性も感じられず残念だなと思った。
・元々気弱な大門未知子が凄まじい努力と多くの壮絶な経験を積み現在に至る…というのはドラマ版で既に分かっていた事なので、学生時代の大門未知子の描写より、大門未知子の父親等の描写が欲しかったなと個人的に感じた。
・神津比呂人が病に倒れた神原晶を放置したまま立ち去るシーンがとても辛かった。水に浸りながら倒れている神原晶の姿は本当にショッキングなものに映った。これは自分自身、神原晶がとても好きだからだと思うが、正直もう二度と観たくないシーン。
・昏睡している神原晶の足裏に大門未知子がへのへのもへじを描くシーンは「何故急にへのへのもへじ?」と感じてしまい、その後の大門未知子と城之内博美の感動的なやり取りに集中出来なかった。「いくら神原晶相手とはいえ、大門未知子は患者にそういう事をするのだろうか?」と気になってしまった。しかしラストシーンへの繋がり方は好きだった。
・神津比呂人が爆破事件に巻き込まれた理由が正直自業自得な部分もあり、それにより神原晶が人工心臓を着用する事になってしまうのは、何だかやり切れないなと感じてしまった。もちろん如何なる理由があっても加害者が100%悪いというのを理解した上での感想。
・そもそも人工心臓を神津比呂人の方に使用する事は出来なかったのかという思いが拭えなかった。また「70代後半患者の心臓を、おそらく30代くらいの患者に移植する事は問題ないのだろうか?」と考えてしまい、正直かなり醒めてしまった。
・神津比呂人の緊急処置してる際に、「やめろ」と止めにくる加地秀樹と海老名敬にも正直「えっ?」となってしまった。それが無いとその後が続かないのかもしれないが、流石にこれだけの付き合いのある2人がこの緊急事態にそんな事を今さら言うだろうか?
・神津比呂人のオペシーンで大門未知子以外の人達が涙しながら立ち尽くしているシーンも好きではなかった。ドラマでも同じようなシーンは複数あったが、あの大人数でしっかり時間を取ってやられるとかなり違和感があった。おそらく感動的なシーンだったのかもしれないが、「大門未知子以外作業していないが大丈夫なのだろうか…」と考えてしまい全く感動出来なかった。名も無きスタッフの方達は動いていたかもしれないが、記憶が曖昧である。
・加地秀樹が最後の最後に急に告白するのがよく分からなかった。案の定無視されてただのギャグシーンになっていたが、唐突過ぎて頭の中が疑問符だらけになった。先日放送のドクターY内でも横領したり借金したりで、加地秀樹のキャラクター性の崩壊が激しすぎるのではと感じた。好きな登場人物の1人なのでとても残念。
もはや言い掛かりとしかいえない感想を述べたが、好きな部分も当然あるし、お馴染みの方達が集まって賑やかにしている様をスクリーンで観る事が出来たのは本当に嬉しかった。
ただ、ドクターXシリーズがとても好きな自分としては「これがファイナルなのか…」と思うと落胆の気持ちの方が大きい。
大門未知子のスペシウム光線あるいは印籠について
「物語」は現実ではありません。 「物語」において、あまり空想がすぎると荒唐無稽になり視聴者は冷めてしまいます。でもあまり現実的すぎても「物語」は面白くありません。なぜなら「物語」は、現実に打ちのめされている「見る・読む」者に夢を与え、またひと時の現実逃避でカタルシスを味わい「現実の苦しさ」を緩和して明日への力に変えるものが、良い「物語」だからです。 要は「物語」は「理想と現実」のバランスが大事なのです。空想に振った「物語」は、ウルトラマンとかスーパーマンとか水戸黄門とか「ヒーローもの」と呼ばれます。そういうものを見て「それはあり得ない」と重箱の隅を突いても意味はありません。本作にも「ヒーローもの」にありがちな空想が多々ありますが、それはそれ、空想と分かった上で楽しんでしまうのが良いと思います、基本的には。 人間には勝つことのできない「現実」と「漠然とした未来への不安」があります。医学の進歩によって、飛躍的に病気に対処する術が生み出され、私たちもその恩恵を受けてきました。しかし病気に対して人類は対等に戦えているのかといえば、必ずしもそうとは言い切れない現実があります。また、将来自分が不治の病に侵されてしまうのではないかという漠然とした不安に対処する術もありません。 ウルトラマンが宇宙から飛来する怪物に対して、苦戦しながらもスペシウム光線で「必ず勝つ」。水戸黄門は悪代官からの理不尽を、最後には印籠を出して「必ず正義を通す」。「ヒーローもの」は、私たちが勝つことのできない「現実」に、有無を言わせず強引に「必ず勝つ」ことによって、私たちはカタルシスを得ることができます。 大門未知子が「私、失敗しないので。」と言うことは、病気に対して「必ず勝つ」ことを保証するもので、困難に立ち向かいながらも不可能を可能にすることで、私たちはカタルシスを味わい溜飲を下げることができるのです。大門未知子の「私、失敗しないので。」という強引な決め台詞は、ウルトラマンのスペシウム光線、水戸黄門の印籠、なのです。文句はありません。 それを重々承知の上で、私がどうしても感じざるを得なかった「違和感」があります。 それは「医師という職業はどういう仕事なのか」ということです。簡単にいえば「医師としての倫理とは何か」ということです。 大門未知子は「患者が生きていることが何よりも優先する」と思っている節があります。また本作は、見るものにもそう思うようにさせる同調圧力があります。私は医師という職業は「どう生と死に決着をつけるか」采配する職業で、最優先なのは、医師の一個人としてのひと時の感情や事情ではなく、一定の線をどこに引くのかを冷静に判断する仕事だと思うです。それは「命を軽く扱う」ということにはならず、むしろ本当の意味で「命に最大限の敬意を払う」ということです。 「自分が患者をなんとかする、なんとかできる」と妄想するのは医師の傲慢でしかないのです。例えば、延命処置を延々と続けて患者が苦しみ続けることを手助けすることは、果たして生命の尊厳を尊重していると言えるのかどうか。「延命処置」や「脳死」の判定一つとっても、簡単な問題ではありません。その現場・現実に日々直面し続けている医師なら、簡単に「患者の命が第一」と素直に言えないと思うのです。 大門未知子は、医師としての倫理の一線を躊躇なく踏み越えてしまいます。その姿は確かにヒーローと言えるかもしれないです。しかし彼女の医師としてのあり方としては、患者の命を最優先しているように見えますが、自分の私情や事情を最優先しているようにしか見えない時があるのです。 医師は全ての患者の命を救うことはできないし、全ての病気を治すことはできません。いやむしろ患者を救えないことの方が多いでしょう。また、一人の患者に自分の資源を費やすことはできず、時には「見捨てる」ようにして、より治る見込みのある人の治療に向かわなければならない時もあります。「手の施しようがない」ことはザラです。 医師の仕事とは、そういう痛み・苦しみと日々戦い・向き合う職業なのです。しかし相反するように見えて時に冷酷に見えるような「死との向き合い」の先にこそ、真の意味で「患者の命の尊厳を、真に尊重する」生命への敬意があるのです。そして、それを円滑に実施するために「医師の倫理」がある。 医師の仕事・医師の職業について、本作は誤解を与えてしまう危険性が無きにしてもあらずという気がするのです。「現実の医師と大門未知子を重ね合わせて比較・評価」してしまう、あるいは「現実の医師に大門未知子的な何か」を求めてしまう危険性があるのではないかと思う。本作はあくまで架空の「ヒーローもの」なのだと理解しているのであれば良いのですが、「現実」と「大門未知子」の間にあまりにギャップがあるな、と思ってしまった次第であります。 俗に宗教は「如何に生きるか」を問うものだと思われるかと思いますが、実は「如何に死ぬか」ということを問うものだと思います。なぜなら、人は必ず死ぬものだからです。逆説的ですが「如何に死ぬか」ということは、結局「如何に生きるか、生きたか」ということに尽きる。 大門未知子は、「生」に必要以上に執着しているように思えます。死んだら全て終わりだと思っているのでしょうか。人間の絶対の支配者であるところの「死」にまだ向き合えていないのなら、確かに生にしがみつくことには納得できます。 そういう意味で大門未知子は「神業的な手術の手技」という武器を手に全ての病気(つまりは死)と戦おうとしている、いわばドン・キホーテに見えなくもない。ドン・キホーテは、昼夜を問わず騎士道小説ばかり読んだあげくに正気を失い、世の中の不正を正す旅に出るべきだと考え旅に出かけ、ついには風車に突撃してしまいます。しかし、それは全て彼の妄想だったのです。 大門未知子が妄想に囚われているとかいうつもりはありません。実際、劇中で彼女に助けられている人がいるわけですから、その働きは貴重で褒められるべきことです。しかし、その「あやうさ」が、僕にはやはり気になって仕方がないものでした。そして、単なる娯楽映画だ・ドラマだと片付けてしまうのは簡単ですが、その「狂気」に気づかずに惑う人が少なからずいるのではないかと、余計な心配をしてしまいました。 Thank's, all Cast and Staff ! :‑D
楽しかった
ストーリー自体は、ドラマと変わらないような話でしたが、それがいいと思った。変に飾らずこねくりまわしもせず、単純だからこそ楽しめる…いいですね。最後も日本人受けしやすい様に作ってるのも良かった。これで最後っていうのが勿体無い。忘れた頃に続編作って欲しいなぁ。ファンなら映画館で見るべきだと思います。ありがとうございました。
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