「よくあるドラマの劇場版とは一味違います。」劇場版ドクターX ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
よくあるドラマの劇場版とは一味違います。
クリックして本文を読む
人気ドラマの劇場版というと、予算が多くあるので、大物俳優が出演して名所旧跡でロケして、やたらスケール感を出します。そして肝心なストーリーはとなるとショボいのが定番です。本作も同じ轍を踏むかのように、まずは天才外科医で冷徹な男として染谷将太が敵役のように登場。東帝大学病院の新院長となります。そして大門未知子と対峙するという展開を匂わせます。ところが、そこから大門未知子の幼い頃からの半生へと展開されていきます。FINALと題していることから、ドラマ内での伏線回収という意味合いのようでした。そしていわくつきの相手という設定へという流れとなりやはり同じ轍と思われました。
ところが、ここから意外な展開となります。
敵役と競うのではなく救う展開へ。
そして究極の救命対応として移植という手段を駆使していきます。
どんな人間であっても目の前にある命を救う為にはベストを尽くすという大門未知子の姿があります。この心情から「わたし絶対失敗しませんから」へのセリフに込められた意味となります。前半のドラマ延長線のだらだらが後半ではしっかりとしたまとめたものとなっていました。
モヤモヤ感があるのは肝臓に心臓となんでもかんでも簡単に移植ができるものなのかということと、人工心臓があるのにわざわざ昏睡状態の人間から心臓を取り出し移植した後、その人間に人工心臓を移植していますが、最初から人工心臓移植すれば良いのにと思いました。
コメントする