「映画は期待値を上げて観てはいけないと悟る」劇場版ドクターX ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
映画は期待値を上げて観てはいけないと悟る
ドラマ版は、再放送でパラパラと観た程度。キャラ設定はなんとなく把握程度。
ガッツリ観てきた人気ドラマの劇場版は、ことごとく残念な結果に終わる印象だったが、
逆に、ガッツリ観ないで劇場版だけを観るパターンは、
こんなにもいいもんかと面を食らった。
映画は期待値上げたら、どんないい作品もダメなんだとようやく悟る。
2か月前に、母を77歳喜寿目前で亡くしただけに、岸部一徳のくだりはだいぶ刺さる。
主人公は、死者から生前にきちんと意志のある言葉を授かっている。
もうそれだけで羨ましいし、その意志を理解し、継承し、実行している。
印象的だったのは、やはり最後の手術シーン。
予告で、医者が医者を見て泣く状況なんて、あるわけないと思っていたが、
あれは施術スキルを見て泣いてるのではなくて、
医者の継承した意志や魂、信念を見て、畏怖して泣いてるのだと理解した。
脇役陣のコミカルなやりとりも、ほぼ初見で、すんなり受け入れられたので、
ドラマのシーズン版も今度改めて観てみようと思うきっかけになった。
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