劇場公開日 2025年5月2日

「明るく軽やかに、目の前の相手の記憶に残ること、について問いかける」うぉっしゅ HKさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0明るく軽やかに、目の前の相手の記憶に残ること、について問いかける

2025年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

主人公は目の前の相手に一生懸命向き合っても
一時の存在として忘れ去られるかに思われる風俗嬢という自身の仕事について、
認知症の祖母の介護を通じて見つめ直していく。

記憶という重くなりがちなテーマを扱いつつも、
祖母と主人公がシンクロする構図、
移動時の横からの構図、
相手を洗ってあげる時の足元の構図、
職場の先輩と将来を語る長いカットの固定の正面の構図などのいろいろな構図や、
カラーボールやインテリアなどカラフルな配色も相まって、
映像、音楽、音響含め、最後まで明るく楽しい雰囲気で進む。

一方、後半は、お手伝いさんとの夜の会話、
幼馴染の母との会話など、日常的な自然な会話の流れから、
主人公が気付きやきっかけを得るようなしんみりするシーンもあり、
最後はちょっぴりホロリとしました。

みなさん雰囲気がキャラクターにハマっているなと思いつつ、
とくに祖母役の研ナオコさんは、
芯の強さ、明るさを備えつつ、その音楽のような軽やかさが
キャラクターにぴったり合っていると感じた。

HK
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