「【”覚えてるよ!そして職業に貴賎なし!更に女性は強し!”今作はソープ嬢が、認知症の祖母の介護をする事になった中で芽生えた人間愛と、彼女の心の成長を描いたヒューマンコメディである。】」うぉっしゅ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”覚えてるよ!そして職業に貴賎なし!更に女性は強し!”今作はソープ嬢が、認知症の祖母の介護をする事になった中で芽生えた人間愛と、彼女の心の成長を描いたヒューマンコメディである。】
ー ご存じの通り、売春は人類最古の商売である。今作の主人公カナ(中尾有伽)は、自分の職業を母に隠して、不動産会社で働いている事にしているが・・。-
■母に内緒で、ソープ店に勤めるカナは、急に入院する事になった母から、同居している祖母キエ(研ナオコ)の昼の介護を頼まれる。
そして、夜はソープ嬢として働く日々を送るのである。
8年振りに会ったキエは、カナの事が分からずに毎朝、初対面の挨拶を繰り返す状態。最初は戸惑うカナだが、ソープ店に勤める事への愚痴を言ったりしている中で、祖母に愛情を感じて行くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・カナは、高級マンションに住んでいるが、部屋の中はゴミだらけ。ハウスキーパーのナトリさんに、掃除、料理は全部お任せである。
けれども、どこか、気が引けるのか、しょっちゅうナトリさん(高木直子)に”差し入れ”を持ってくるのである。
この娘さんは、悪い子ではないな、と直ぐに分かるのである。
・カナがキエのお世話をする中で、おむつを替えたり、薬を飲ませる時に、あんまり嫌がらずにやって行く姿。フライヤーにも記載されているけれども、人のお世話をする事に掛けては、プロフェッショナルなるだもんな。
薬を飲むのを嫌がるキエに、好きな飴を口を開けさせて、一緒にササっと薬を飲ませるシーンは可笑しかったし、スマホで介護の仕方を覚える姿も良かったな。
・カナや同僚のソープ嬢が、自分達の仕事を卑下しているようなセリフを口にしたりするのだけれども、そんなカナに対してキエは介護ベッドの上から”職業に貴賎なし!”とビシッと言ったりするのである。
■今作で、良いなあと思ったシーンは結構多いのだが、幾つか。
1.カナが、キエの1971年の若い時のサックスを吹く写真を見つけた時の驚きの表情と、置かれてあったサックスのケース。
キエが”行かなくっちゃ。怒られちゃう!”と時折叫んでいた理由が判明するシーン。
2.カナが、キエにも若い時があり、その時の思い出はしっかりと残っている事を知り、キエを外に連れ出し、髪を自分と同じピンクに染めて上げて、買い物したりするシーン。カナのキエを愛おしく思う気持ちが出ていると思ったし、キエも笑顔だし、画面もポップになって行くのである。
3.カナが、ナトリさんが仕事が終わって帰ろうとするところを呼び止めて、一緒にワインを飲むシーン。
ナトリさんが言った言葉。
”昔、ヘルパーさんをしていたんだけど、駄目なのよ。一生懸命仕事をしても、家族が帰って来ると、顔付がガラッと変わっちゃうんだもん。家族には、勝てないと思ったわ。”
その言葉を聞いたカナの表情。
そして、ナトリさんが帰る時に、深々と頭を下げて”いつもありがとうございます。”とお礼を言うと、ナトリさんがそれまでの丁寧語からお母さんの様に、”もう少し、部屋を綺麗にしなさい。料理も少ししなさい。”と優しく話しかけて帰った後に、カナが部屋中を掃除するシーン。
4.そして、カナがナトリさんに言われた後に掃除をし、タクシーでキエの家にピンクの髪のまま行った時に、キエが大きな声で”覚えてるよ!”と叫ぶシーンは、沁みたな。
<私は、介護をした事がない。だから、この映画を観て”介護は、こんなもんじゃないよ!”と思う人もいるかもしれない。
けれども、私は今作は介護をテーマの一つにしながらも、その中で人間愛を描いた作品だと思うし、自分の仕事に負い目を感じていた若き女性の心の成長物語だと思いながら観たので、そこは余り気にはならなかったな。
今作はソープ嬢が、認知症の祖母の介護をする事になった中で芽生えた人間愛と、彼女の心の成長を描いたヒューマンコメディなのである。>
イイねコメントありがとうございました😊 賛同 共感いただき ありがとうございました😊
このままでは 日本🇯🇵滅んでいく可能性ありますので。
まあ貴殿も書かれてるように 職業に貴賎無し 共感でございます。失礼します❗️
おはようございます!
本作上映館少ないですよね~
研ナオコ絡みか分かりませんが年配の方が多かった印象です。
6人ぼっちが気になるんですが時間帯合わない、劇場遠いで考え中、マーベルは今日行こうかと思ってましたが予約が埋まってから今日は自宅まったりです!
映画楽しんで下さいね!
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