「現代に対する強烈な怒りと危機感。」ナイトサイレン 呪縛 春さんの映画レビュー(感想・評価)
現代に対する強烈な怒りと危機感。
現代のスロバキアが舞台の田舎サスペンス(?)です。
まだ子供の頃に母親の暴力から逃げ出した主人公が相続の知らせを受けて約20年ぶりに故郷に帰る事で巻き込まれる胸くそ悪い事件と大切な再会の物語でした。
本当にスロバキアの田舎ってこんな場所なのか?って疑問には意味が無いと思います、車も以外と多いしスマホもある村で中世の魔女狩りの様な事件が起きてしまう事にこそこの映画の意味があったのだろうと感じました。
宗教を振りかざし自らに疑問を持たず他者を攻撃する男性優位社会、女性を蔑視し子供を虐待し異民族(余所者)を排斥する現代の世界(当然日本もですね)に対する怒りの映画だと強く感じました。(蛇に魂なんて無い!、ジプシーみたいに汚ならしい!クルド人全員犯罪者!見たいな感じですか?)
ストーリーも素晴らしく、特に後半の事件では、もうあの野郎に対する怒りでクラクラする程でしたし、あの二人には助かって欲しいと本気で願いました。
ラストも素晴らしかった!本当に良かったと胸を撫でおろしました。
観て多少考え方が成長できた映画かな?
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