劇場公開日 2024年10月11日

2度目のはなればなれのレビュー・感想・評価

全67件中、21~40件目を表示

4.024-114

2024年10月26日
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鑑賞方法:映画館

老夫婦の実話。
70年連れ添った2人の絆。
夫が戦争で負った心の傷。
妻がそっと心にしまった本音。

マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソン
名優2人の確かな演技に引き込まれました。

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佐阪航

3.0慈愛に満ちた作品

2024年10月26日
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鑑賞方法:映画館

戦争のトラウマというかやり残したことを
やり遂げる主人公バーニーと
その目的を黙っていてもわかり、帰りを待つ妻のレネ。

黙ってやり残したことをやり遂げるためにいなくなる夫を
妻はちゃんと理解しているのだろうと思うのですが、
その関係性と慈愛の深さに敬服するばかりでした。

やり残したことをやり遂げたからこそ
充足していた人生だったと思えるのでしょうね。
それを見守る妻も然りで。

ww2時と現在、2回にわたり夫を送り出す妻。
だから2度目のはなればなれ。
3回目は一緒に行くという妻。
行き先は、、、

バーニーを始めとする退役軍人の佇まいが
キリッとしていて好きです(特にバーニー)。
さらにはフランスで出会ったドイツ人の退役軍人との
やりとりにはグッときました。

自分自身、老後と言いましょうか、終い方を考えさせられ
ました。私事ですが今夏に亡くした母のことを思うにつれ
自分の死生観にも思いを馳せてしまう作品でした。

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ひでちゃぴん

4.0大戦から80年後の今だから描ける反戦映画のカタチ

2024年10月24日
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泣ける

笑える

怖い

ハートフルだけどシリアス。
イギリスらしいユーモアも効いていて洗練された語り口。

老名優が素晴らしい。

多くは語らず…

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Ninetendo

3.5優良(有料)老人ホームのオシドリ夫婦に癒やされる

2024年10月24日
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笑える

楽しい

幸せ

マイケル・ケイン(1933年3月14日生まれ)の引退主演作。
私が印象に残っているマイケル・ケインは2000年のサンドラブロック主演のデンジャラス・ビューティーのお〇まのメイクアッププロデューサーのベクター。
あのとろ~んとした目。下瞼のぷよぷよ感。やり手のオ◯マ感がスゴかった。
イケメンの若いころは全然存じあげません。すみません。

Dデイ。
うんっ、デイリーヤマザキのポイント5倍デーか?
予約するの忘れていたけど行ってみようかな?
アタシのことは大丈夫だから、行ってきなさいよとレネ(グレンダ・ジャクソン:同じく1933年生まれ)に背中を押され、早朝のドーバー行のバス停へ。
出勤してきた施設職員にどこに行くの?お散歩?などと話しかけられているうちにバスが行ってしまう。タクシーを飛ばしてフランスにわたるフェリーに乗る。真っ青のビニール袋と手押し歩行器だけ。ちょっとボケてる。計画性ゼロ。レネが長年面倒みてくれていたせいだね。イラク戦争で地雷で片足をなくした黒人のあんちゃん添乗員や寂しい元英国空軍兵のアーサーにとても親切にしてもらってホテルのツインルームに泊めてもらえたよ。PTSDについてのフラッシュバック描写。アーサーは何となく小堺一機にみたいな雰囲気の俳優さん。退役軍人たちの同窓会的な式典。オバマがオマハ・ビーチで演説したのは2014年の70周年の時。
サーベル・コースト。
戦車をのせた揚陸艇のチーフだったボーニー。戦車兵から恋人の写真と手紙の入ったタバコ?のブリキの小箱を突撃直前に託される。ボーニーの目の前で戦車兵は上陸してすぐに砲弾が当たって帰らぬ人に。過酷なノルマンディ上陸作戦。
リナ役のグレンダ・ジャクソンは公開直前に亡くなって、遺作になってしまいました。菅井きんさんや金さん銀さんを思い出していました。
リナはボーニー意外にも複数のイケメンと付き合っていたみたい。
部屋に散乱した古い写真がね。
警察も臨機応変にSNSを活用し、大脱走した バーニーは一躍時の人に。
テレビで観ていたリナ。
バーニーがいろいろ報告するんだけど、知ってるわよ❗
意外と素っ気ないところがリアル。
お金貯めよーっと。

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カールⅢ世

3.5邦題が…

2024年10月24日
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幸せ

主題は
「主人公はなぜ追悼式典に参加したいのか?」ということ。
この邦題はそれを無視し、「夫婦関係」にしてしまった。
(もちろん、夫婦関係も主題の一つではあるが、メインではない)

でも内容は良かった。
主演2人の出す「空気感」みたいなのが伝わってくるし、式典に行くよう命ずる奥さんは特に良い。
周囲のあたふた感というコメディと、長年の「心の棘」との対比、元ドイツ兵との交流…
シンプルながらいろんな見どころがある作品。

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みっく

4.5「新宿で」

2024年10月24日
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知的

幸せ

今年248本目。

TOHOシネマズ新宿で。チケット売り場まではありましたがスクリーンは初めて。初めての映画館はワクワクします。戦争から帰って来た時は本当に苦しんでいるのが分かった。固まっていて触れたらくだけそうだった。ここが一番印象に。任務をこなす老兵がいた、90歳でも自分もそう生きたい。

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ヨッシー

3.5癒やされる〜☺️

2024年10月23日
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心穏やかに、ホロっとさせられる、そして落ち着いていろいろ考えさせられる、これぞエンタメって素晴らしい作品ですね🥹

どこぞの内山作品(もう、言わないつもりでしたが、どんな作品にも引き合いに出せるって事に気づいて、ある意味あの作品はプラスの5点満点付けるべきが正解だったのかもと思い始めています😁)とは真逆で、落ち着いていろいろ考えさせられるって言うのがポイントです(笑)

どこぞの内山作品(しつこいな(^^ゞ)を観た直後でしたら、4.5を付けていたかもしれません😌

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おたか

4.0品格ある反戦

2024年10月23日
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参戦する一兵士にとって戦争とは何か。
戦いが兵士に家族にその人生に及ぼすもの。

死、怪我、別れ。不安、恐怖、悲しみ、後悔。
失われた1人1人に人生がある。
送り出す者にも苦悩がある。

戦いに赴いた兵士は敵味方の区別なく、
尊厳と苦悩と悲痛を共有する。

命を失った者、大切な人を失った者。
身体に傷を負った者、心が壊れた者。
戦争という行為は市井の人にとって
何の益もないことが静かに示される。

そして人として大切なモノ・生き方が
終焉を迎える老いた2人の姿にある。

戦闘の準備が進む沖縄では、2万名を
超える自衛隊員が辞めているという。

決して戦闘地に行かぬ施政者、
行かされる我々庶民、
いずれも心して見るべき作品。

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xa

3.5良い話の一言で片付けてはいけない

2024年10月22日
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戦局を決めたノルマンディ上陸作戦を共に戦い、彼の地で目の前で亡くなった戦友を思う。戦争という我々の想像を遥かに超えた厳しい時代に青春を捧げて、せめて次の世代は戦争のない平和な時代をと願って自分たちの国は正しいと信じ戦ったあの頃を思う。

彼ら老夫婦を取り巻く環境は小さいけれど温かな幸せに満ちているし、お互いを気遣い、愛を積み重ねながら、自らが存在したことを世間に示しながら天寿を全うしていく姿はとても素晴らしい。カットも丁寧に積み重ねられていてふたりは常にチャーミングで前向きだ。遺恨を残しているはずの元敵兵とのエンカウントも素敵な話に昇華しているし、トラウマと向き合う姿も感動的だ。

あまりの素晴らしさに涙が溢れる映画だが…ちょっと待て。

第二次世界大戦での世界の戦死者は5千万人。明治の終わり頃の日本の人口と同数の命が失われている。

5千万通りの、あったはずの未来の幸せや人生が失われて、その犠牲の上に今の我々の、世界の毎日が成り立っていて、とはいえ愚かにも人類は終戦後もずっと紛争や戦争を延々と続けていて、ここ最近のウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナの戦争はそのまま次の大戦にまでもつれ込みそうな勢いだ。
この80年の間に日本はジリジリと国際的な地位を下げて曾祖父さんの世代が望み創り上げた「子供達が当たり前に腹一杯食べて毎日笑っていられる世界」はとうの昔に失われてしまった。街には移民や旅行者が溢れて治安は悪くなる一方で、楽して儲けることこそが美徳で汗水垂らして働くのは勘弁で他人からの承認が全ての世界が回っている。これでは未来のために戦った世界中の英霊に誰ひとり顔向けができないのではないか?どうしたら個人の小さな力で戦争のない世界を実現できるのか?そんな思いが映画館を出て夜の寒さに震える私の胸に去来した。

みたいな文章が書きたくなる映画です。日本の湿っぽい反戦映画をこんな詩的に仕上げられる英国人のセンスに脱帽しました。まあ敗戦国で自虐史観しか植え付けない教育受けてたらこれは作れないよね。さすが戦争に負けたことのない国だわ。

マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンの老夫婦がお互いをずっと愛し続ける姿は、倦怠期を過ぎてパートナーに興味すらない人々には眩しすぎるかもしれないから夫婦やカップルで行くのはお勧めできないかもしれないと思ったりしましたね。

それでは次回をお楽しみに!
あと選挙に行ってから映画見よう!
ハバナイスムービー!🎞️

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きーろ

4.0The Grate Escaper

2024年10月21日
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泣ける

イギリスの海辺の町の老人ホームに、妻のレネと共に住んでいるバーニーは、退役軍人(元海軍兵)。
ノルマンディー上陸作戦に従軍していた。
70周年式典の開催にひとりで向かうのだが、齢(よわい)90歳。
施設では突然いなくなったバーニーが脱走したのかと騒ぎになり…といった物語。

鑑賞前は「ハロルド・フライ」のような高齢者のロードムービー的な話かなと思っていたが(似た要素ではある)、戦争のつらい思い出と妻との絆を描いた話である。
心がひどく傷む戦争の記憶。フラッシュバックするダグラスの姿。バーニーの背中を押し、また迎え入れ、最後まで寄り添った妻との姿に涙した。

邦題が良いと思った。字幕が戸田奈津子さんで、こちらもお久しぶり。戸田さんも88歳、感慨深い。
マイケル・ケインの出演作を見たのは「サイダーハウスルール」(1999)が最後だったため、おじいさんになったなあと思うと共に、これでもう引退と知ると、とてもさびしく思う。

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ふわり

4.0邦題の意味がジーンときました

2024年10月20日
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泣ける

幸せ

原題は「The Great Escaper」ですが、邦題の「2度目のはなればなれ」というタイトルがピッタリだと思いました。個人的に、この映画は退役軍人のバーナーだけにフォーカスした話ではなくて、バーナーとレネの夫婦の物語だと感じたからです。

90分ちょっとの上映時間なので観るのに疲れることはないですが、読了感もしっかりありました。何のために誰かと一緒に生きるのかということが一番考えさせられました。
感動系の映画を見たいと思って選びましたが、その思いは満たされながらも単純なお涙頂戴映画ではなかったです。戦争を経た人たちはいつまでもその思いから逃れられないということを知らせてくれる映画だったと思います。

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郁

3.5戦争体験世代

2024年10月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

週刊文春のシネマチャートにて、評者5人中全員4つ星以上うち2人は5つ星だった。よくある老人向けの映画だろうという先入観は捨てきれなかったものの、結局、気になって観に行った。
イギリスの名優といわれるマイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンだが、50代の私にとっては、思い入れのある俳優ではない。つまり、よく知らない。それぞれ2度のオスカーを受賞しているということなので、ネットで調べてみた。
マイケル・ケインは、「ハンナとその姉妹」(1986)、「サイダーハウス・ルール」(1999)で最優秀助演男優賞、グレンダ・ジャクソンは、「恋する女たち」(1969)、「ウィークエンド・ラブ」(1973)で最優秀主演女優賞を受賞している。そのほか数々の各国映画賞受賞歴は枚挙にいとまがない。なお、グレンダ・ジャクソンは、1992年に政界に転出し、労働党から立候補して当選、運輸政務次官まで務めたが、2015年に政界を引退し、80代で女優業に復帰したという経歴の持ち主である。
この映画は89歳の退役軍人バーナードがノルマンディー上陸作戦記念式典に参加するため老人ホームを抜け出したという実話を元に描かれている。
老人ホームで暮らす老夫婦は互いに寄り添いながら人生最期の日々を過ごしている。老いの現実を美化することなくありのまま受け入れ、誇りやユーモアを忘れないところが魅惑的だ。一方、戦争の無惨さを伝える題材として、PTSDのメンタルケア、亡き戦友が眠る戦没者墓地への参拝などが挿入される。若いころに戦場で負った心の傷はずっと癒されることはないのだ。
老親を抱える50代以上の人にぜひ観てほしい映画である。戦争とは語り継ぐべきものなのに、戦争体験のある語り部は年々減ってきている。この映画は戦争を美化しているのではなく、そこで戦った老人たちを讃えている。
昨年87歳で逝去したグレンダ・ジャクソンは遺作に、3歳年上のマイケル・ケインは引退作となった。

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ミカエル

4.0経験した人たちが抱えてきたもの、感じてきたこと、向き合ってきたこと...

2024年10月20日
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経験した人たちが抱えてきたもの、感じてきたこと、向き合ってきたこと
それは年齢による変化があるのだろうと思わされてきた
戦争を語ることのなかった人たちが、歳を重ねて語り出したり

実話を基にしたこの作品も、バーニーやアーサー、レネの年齢になって、あの時からこれだけの時間を経て、自身の先を感じ始めて、行動に移せた、向き合えた、語れたことのように感じた

彼らが抱えてきたものは、とてつもなく重く、辛く、苦しい記憶
けれど、彼らだけが特別ではなかった
みながそうだった
歴史に残るストーリーでなくとも、みなにあった

バーニーたちの過去と向き合うようなこの旅も、帰りを待つレネの記憶も、そんな無数の中のひとつ

それでも、これほどに重く、胸を締め付ける
涙を抑えることなど出来なかった

バーニーも口にする、事実、truth
たくさんの事実
分かっていたはずのそれに気づかせてくれた

シリアスだけでなく、お茶目で、ユーモアも混ぜながら

忘れがたい作品
いろんな想いを残してくれた

最後の時間が、少しでも穏やかに過ぎたことを願わずにはいられない

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yukarin

3.5266 大脱走する者

2024年10月19日
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2024年公開
晩年はバットマンやフォーホースメンの隠れた親玉を
演じて人間味あふれるフォロワーを演じてきた
マイケルケインの引退作。
奇しくも共演のグレンダ・ジャクソンも本作が遺作となる。
館内はワタシと同世代の方たちで溢れており
これから迎える人生のラストマイルにどうするか
を一緒に体験したいと思っているに違いない。

ちなみに過去にオトンが施設から自宅に戻るため
脱走をよく企て、その際は施設内総出で居所を探したらしく
それが海を越えて異国に旅行となると
どのようになるか想像するに笑える。
バーニー(ケイン)は長嶋監督似の元軍人と行動を共にし、
お互いのケジメをつけるためにD-DAY式典に参加せず
米軍英霊墓地を訪れる。
敵であったドイツ兵との語らいも涙を誘う。
奥さんのレネとは残りの時間を一緒に暮らしていこうと
誓う。散歩時いつもイラっとさせる自転車野郎の愛車の
空気を抜くイタズラをしながら。
音楽もサントラほしいね。
あーいい話でした。
字幕は戸田奈津子御大。
この方もまだまだ頻度は少なくなるも頑張ってますな。
70点
鑑賞 2024年10月19日 京都シネマ
配給 東宝東和

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NWFchamp1973

4.0ノルマンディー上陸作戦の厳しい思い出

2024年10月19日
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バーニーは元イギリス海軍の兵士で、妻のレネと老人ホームで暮らしていた。89歳の爺さんが、フランスで行われるノルマンディー上陸作戦の70年記念式典に参加しようとしたら、いっぱいだった。その事をレネに話したら、行ってもいいよって言われた。翌朝、レネが目覚めたらバーニーがいなくなっていた。黙って1人で旅立っちゃったのよ。これ、レネの認知症なのかと思ったら、そんな症状は一切無かったね。事実が分からないレネや看護師、そりゃ行方不明って事にしちゃうよな。あら、バーニーが船に。移動中もイベントって事なのかな?バーニーが出会う昔の同僚達。いろいろ思い出す戦時中の事。辛そうな事ばかり。やっぱり戦争はやっちゃダメだよね。バーニーが居なくなって昔の2人の事を思い出すレネ。ずっと仲良しなんだね。ただ、ちょっとモヤッとしたのが、2人の家族の話が無かった事。親のエピソードとか子供ができなかった(いたかもしれないけど)とかね。ストーリーとしては、それほど動かなかったけど、2人別々の思い出話しがとても良かった。2人ともコミケ能力が高くて素晴らしかった。そして、まさかのラストにウルッ。とても楽しかったです。

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涼介

4.0海岸を散歩できる幸せ

2024年10月18日
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ブライトンは三苫選手がいる街ですね、海の近くの道は散歩すると気持ち良さそうでした。紅茶に4つも砂糖入れるのかぁ。イギリスの老人ホームは部屋も広くて居心地良さそう。

レネが毎日おしゃれして暮らしていること、日常的にジョークを言って和ませること、若い頃の思い出のバラの押し花を70年経っても大切にしていること、バーナードを待つレネの生活も微笑ましく愉快でした。

90歳でひとりドーバー海峡を渡るのは、そんなに大冒険という印象はなかったです。距離近いし。でも、バーナードがドーバー海峡を渡った目的やノルマンディでの出来事に感動しました。5000人の兵士の墓標の空撮にジワジワと涙が出てきました。「無駄な死」だったと呟くバーナードの言葉は重かったです。

戦争に煽られて、若い兵士には出撃以外の選択肢がなく、簡単に命を落とされてしまう。70年前(2014年時)の昔の出来事ではなく、現在も戦争の脅威が広がりつつあり、過去の教訓は活かされていない現実に唖然としてしまいます。

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Mimoza

4.0慰霊のロードムービーであり、夫婦愛の物語

2024年10月18日
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泣ける

幸せ

ノルマンディー上陸作戦70年記念式典に参加するため老人ホームを抜け出し単身イギリスからフランスに向かった90歳の老人のロードムービー。
しかしその旅は慰霊であり、自ら戦争に加担した者の反省の旅だった…
と書くと、戦争色が色濃く感じるけど…
本筋は、だまって夫を旅立たせた奥さんとの夫婦愛の物語。

戦後の後悔と夫婦愛の物語のバランスが良く、とても映画らしい映画だった。
戦勝国にとってはお祝いの祭り、敗戦国にとっては慰霊の会なんだな。

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キブン

3.0ふたりの英名優のラストという価値

2024年10月17日
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単純

寝られる

マイケル・ケインの最後の作品。引退されたとは知りませんでした。1998年の『リトル・ヴォイス』で、シナトラの”It’s Over”を半狂乱で歌っていたのがとにかく印象的で、以来、対策でも度々楽しませてもらっただけに残念。

本作はそんなM・ケインの最後の作品にぴったりの内容。介護施設で暮らす老夫婦の夫役を演じ、愛らしく落ち着いた英作品らしい内容でした。作中のM・ケインの老衰っぷりはどこまでの演技なのかがわからないと思ってしまうほど、痛々しくもあり、派手さはないけれど名演をされているのだと思います。

相方を務められたグレンダ・ジャクソンは本作を観るまで知らない役者さんでしたし、過去の出演作を観たこともなさそうです。かなり高齢でしたが愛らしく、若かりし頃の過去作も観たいと思わせてくれる魅力がありました。本作が遺作となられたとのこと。

映画の内容が「面白い」と言えるかどうかはわかりませんが、英国名優ふたりの芝居を楽しめる作品です。

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yutes79

3.5名優の演技で楽しめた

2024年10月17日
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悲しい

楽しい

幸せ

 名優の演技で最後まで楽しめたが、戦争のトラウマや果たせなかった約束などの重たいテーマがある。五千を越える墓石のシーンは、戦争の悲惨さや不毛さを訴えているが、それでも世界から戦争は無くならない。
 老夫婦の愛の深さを感じ、いつも何も言わずに映画に行かせてくれる妻に、チョコではなく、シュークリームを買って帰った。

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セイコウウドク

5.0忘れえぬ良作

2024年10月16日
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泣ける

悲しい

幸せ

とても良かったです。

まず、脚本がとても良かったです。
丁寧かつ緻密に作られており、台詞の良さだけでなく、語る事・語らない事の塩梅が素晴らしくて圧倒されました。

そして、それを演じた俳優たちの演技が全て良かったです。
生のみっともなさまでも愛らしく、エンドロールでは泣きながら全ての登場人物の幸せを願わずにはいられませんでした。

賞を沢山取るような目立つ作品ではないが、生涯忘れえぬ良作というものが稀にあります。
私にとっては、この作品はまさにそれでした。

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たま