「人は生き、人は死んでいく。As Time Goes By」2度目のはなればなれ リュウジさんの映画レビュー(感想・評価)
人は生き、人は死んでいく。As Time Goes By
実際にあったのは1度しかないFB友に、
「リュウジさんの好みだと思うよ」と勧められた作品。
きっと観る人の年齢や性別、置かれた状況ごとに
「見方も受け取り方も全く異なるんだろう」な。
そんな懐の深い&受け手の考える余白がある映画でした。
大筋的にはお迎えが来る寸前の高齢ご夫婦の
一生涯【ラブ】ストーリー(なんでしょうけど)。
人生の終盤をどう生きるかを意識し始めた自分は
ヨボヨボのじーさまの思いに重ねてました
(例:自分は立ち戻って決着をつけるべきものはある?
いや、もう済ませてるわとか。
自分たち夫婦はどういう幕切れを迎えるんだろうか、とか)。
あと奥さん(というか女性)は強いわ。
「男はいつも待たせるだけで(待たせてしまう、か)」に対し
「女はいつも待ちくたびれて」ではない思いの強さ。
「またひとつ女の方が偉く思えてきた」でしたわ。
それと出会った元ドイツ兵の人の表情。あれは刺さりました。
「老人も老兵も死なず、ただ消え去るのみ」。
あと、字幕は戸田奈津子さん(おっ、久しぶりかも)。
奥さんのセリフのなかで「事実」と訳した部分。
ここがどうもしっくりこない。
ま、自分には思いつかないんだけどw
なんだろう?ここのピースをうまく嵌めたいのだが…。
(戸田さんは映画「プライベートライアン」で
トムハンクスが戦死する際の一言の訳もしっくりこず、
シネマノベライズの訳でようやく腑に落ちた経験持ち)
お隣はポップコーンのバケツを手に入ってきた
20歳前後の女性2人。
「なぜ、この映画を選んだんだろう」
「彼女たちにはどんな風にこの映画は映ったんだろう」と
そんな風なことも思いながら、鑑賞も終了。
帰りの電車&布団に入ってから、いろいろと考えたわ。
考える映画はいい映画。
ところでじーさまは初対面の戦友の“最後の願い”は
彼の奥さんの元にちゃんと届けたよね。
で、缶は「これはあなたに」ともらった解釈でOK?