劇場公開日 2024年10月11日

「ふたりの英名優のラストという価値」2度目のはなればなれ yutes79さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ふたりの英名優のラストという価値

2024年10月17日
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鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

マイケル・ケインの最後の作品。引退されたとは知りませんでした。1998年の『リトル・ヴォイス』で、シナトラの”It’s Over”を半狂乱で歌っていたのがとにかく印象的で、以来、対策でも度々楽しませてもらっただけに残念。

本作はそんなM・ケインの最後の作品にぴったりの内容。介護施設で暮らす老夫婦の夫役を演じ、愛らしく落ち着いた英作品らしい内容でした。作中のM・ケインの老衰っぷりはどこまでの演技なのかがわからないと思ってしまうほど、痛々しくもあり、派手さはないけれど名演をされているのだと思います。

相方を務められたグレンダ・ジャクソンは本作を観るまで知らない役者さんでしたし、過去の出演作を観たこともなさそうです。かなり高齢でしたが愛らしく、若かりし頃の過去作も観たいと思わせてくれる魅力がありました。本作が遺作となられたとのこと。

映画の内容が「面白い」と言えるかどうかはわかりませんが、英国名優ふたりの芝居を楽しめる作品です。

yutes79