「主人公の人物造形が…」ポライト・ソサエティ ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公の人物造形が…
クリックして本文を読む
夢見る不思議ちゃんのいつもの妄想かと思いきや、それを上回るあり得ない企みを持った巨悪がおり、最後は主人公の正当性が認められ、罠に嵌められそうになっていた姉も戻ってきてめでたしめでたし、ということなんだが、ここに至っても全く主人公に感情移入できないのである。なんでそんなにしつこく姉に画家の道を勧めるんだろう。姉が夢を叶えれば自分のスタントウーマンの道も叶うと思うからって言うんだけど、それって倒した敵のあり方と何が違うんでしょう。家族成員が未分化で、あなたの夢は私の夢っていうあり方を倒したんじゃなかったの?そういう意味で、各所にまぶしてあるフェミニズム的視点もからかいとしてしか機能していなかったように感じた。あと、主人公が体幹もう一つで姉の方が圧倒的に体のキレがいいのも、主人公のスタントウーマンになりたいという夢をどう捉えていいのか、困惑する要因になっていたと思う。/面白くできそうな素材だけに、という思いがめちゃある。
コメントする