私にふさわしいホテルのレビュー・感想・評価
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のんに尽きる
山の上ホテルのインテリアと、のんの衣装が素敵すぎる
気軽に楽しめるコメディ
原作は未読。
御茶ノ水にある山の上ホテルは文豪に好かれていたホテルとして有名だ。そのホテルを舞台にした、小説家と編集の物語。長編というより、短編集をまとめた感じの話だった。これはこれで好きな部類の話。
最初の設定が1984年なのもうまい。この時代ならこんな強引なこともアリだったかもなと思わせる。カラオケで歌うのが「真夜中のドア」だったりするのも現在の若い人が知ってそうな選曲で面白い。ただ、時代がそれなりに移り変わっていくのに演者たちの変化が、髪型と化粧と服装だけというのもわかりづらい。のんがそもそも年齢不詳なところがあるからこれで成り立つのかもしれないけど。
東十条先生の家族と加代子が絡むシーンは笑えた。髙石あかりと若村麻由美の演技が光るいい場面だった。他にも田中みな実や橋本愛といった俳優が短い時間で存在感を示したことも印象的だ。やはり短編連作的な作りは好きだ。
全体的にのんのオーバーな演技が少し鼻についたが、それも昭和の時代設定と考えればギリ受け入れられるか。田中圭と滝藤賢一の2人でうまくバランス取れていたから問題ではない。楽しいコメディ映画だった。
のんさんの演技力
楽しく切なく美しく考えさせられる映画 観るべし!
のんちゃんがオードリーヘプバーンのよう。
唯一無二の不思議な魅力にガッツリ引き込まれます。
日本であるようでどこか別の世界線のようでもあり、どこかレトロでおしゃれな雰囲気も素敵。山の上ホテルの魅力的なこと!いつか行ってみたい。
コメディタッチで楽しいけれどリアルな生きづらさや不条理な苦しみ、大きな力に抗う強さとたくましさ、女性同士の連帯などの側面もしっかり描かれていて、お見事です!
ラストシーンは胸が熱くなりました。。
のん滝藤賢一田中圭の三つどもえの演技合戦も見ごたえあり。
登場時間は短いものの華やかな脇役陣の皆さんの演技も素晴らしかったです。
特に書店員の橋本愛&のん!もっとずっと観ていたかった。。橋本愛さん主演の次回作にのんちゃんが出演するとのことなのでそちらも楽しみです!
奇妙礼太郎の主題歌「夢暴ダンス」も映画の世界観にぴったり、ソウル&ポップのさじ加減がナイス♬素敵な曲でした。
堤監督の新境地、小粒ながらしゃれていてウェルメイドの良作です。ぜひ観てほしい!
もちのロン、爆笑いでした(^^)
良い感じのコメディでした。
のんは良いですねー。
雰囲気も好きな感じの映画でした。
舞台は1984年の東京。
予告にあったホテルで大御所作家の邪魔をするというのは序盤の話で、その後の話がメイン。
てっきり、ホテルで邪魔をするドタバタがずっと最後まで続くと思ったら違かった。
滝藤賢一との掛け合いが楽しかったし、のんのコメディエンヌの魅力が爆発してました(^-^)
のん、31歳なんですね。
画面で見ても、あまちゃんの時と比べて大人の女性になったなと感じた。
日本でトップクラスのコメディエンヌだと思います。
さかなのこ以来に彼女の映画を映画館で見た。
もっと彼女のコメディエンヌとしての映画見たいですね。
堤監督の笑いは控えめで好きです。
先日見た聖☆おにいさんの福田監督の強引な笑いよりは好きかな。
分かってはいたが、また期待しすぎてしまった。
箸が近い!
多くの方が書いているように、のん主演の文壇コメディであることに惹かれて観に行った。予告編にも使われている「文豪コール」、あれを観るだけでも価値がある。そして予想通り面白かった。キレの良いセリフが小気味よく放たれ、何度も笑ってしまった。
原作の柚木麻子氏のコメントに「加代子を演じても嫌われない俳優さんが日本にいるのかな?という懸念」という一文があったが、のんという逸材を得てその懸念は単なる杞憂に終わったことが喜ばしい。
野心も敵意もむき出しにして突っ走っていく加代子なのに、どこか愛らしいのは演じたのん自身の魅力によるところが大きいと思う。可愛いのに女っぽい媚びた雰囲気が無い。だからこそ「女にモテる」のかもしれない。
コメディが面白いかどうかは演技力によるところも大きいと思うが、のん・滝藤賢一・田中圭の主要3人ともそれぞれのキャラクターの持ち味を引き出していてとても良かった。
普段好青年っぽい役柄が多く、イメージも好青年な田中圭が腹黒い遠藤先輩を演じているのも意外に合っている。
そして何より加代子の箸の持ち方よ…!焼きそばに触っちゃうほど短く持った箸。加代子ならそんな感じに持ちそうである。箸が短いから皿も近い。何においても貪欲で前のめりなキャラクターが良く出ている。ちなみに他作品では普通に持っていたので、俳優の演技の引き出しにはいつも感嘆しかない。
映画を観終わってから旦那と色々話し合うのが常なのだが、話し合っていて気づいたことがある。
この映画、主要なキャストである男性2人は「女かくあるべし」な作家・東十条と、子どもたちにいつまでもサンタクロースを信じていて欲しい編集者・遠藤だ。2人とも自分の理想を誰か(特に女性)に投影しているという共通点がある。
劇中1番笑ったセリフも「パパに夢見させてあげないと」だったのだが、実際、2人とも理想を押しつけ、その理想通りに振る舞わせることを通して支配権を握った気になっているのかもしれないが、その実周りの女たちに巧妙にコントロールされているのだ。
賢く立ち回る女たちの中で、実は1番不器用苦労を重ねているのは加代子だったりして。でも本当なら加代子みたいに豪快にスポットライトの下に飛び出して行けたら1番気持ちいいだろう。
加代子と関わったが故に要らぬ心労に祟られる東十条だが、彼もどこか憎めないのは加代子に翻弄されつつも、加代子からパワーを受け取って彼本来の欲求である「物語を書く」という行為に帰結していくからだ。
いつの間にか「既定路線」に乗っかってしまっている、という感覚は文学の賞レースでなく、日常生活でも感じることがある。
そんな時、「私にふさわしいホテル」を観て自分を見つめ直すことが出来る気がする。
山の上ホテルと衣装は良かったが
のん
楽しい
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