劇場公開日 2024年12月27日

私にふさわしいホテルのレビュー・感想・評価

全179件中、1~20件目を表示

4.0あり得なさそうなキャラクターに説得力を持たせる稀有な女優、のん

2024年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

のんの2020年の主演作「私をくいとめて」のレビューで「のんはどんな役にでもなりきる器用な演者ではない。(中略)容姿と表情と声から醸すナチュラルで柔らかな魅力を備えつつ、表現する行為を常に模索している求道者のストイックさも感じさせ」と書いたが、2022年の「さかなのこ」、今年の「私にふさわしいホテル」と観てきてもその印象は変わらない。特に今作では、文壇を舞台に奇想天外の反則技を次々に繰り出し大物作家へのリベンジと返り咲きを狙う若手女性作家・加代子を熱演したことで、およそリアリティーのないキャラクターに説得力を持たせることができる、稀有で貴重な才能を持った女優との思いを強くした。

加代子が売れていない状況からのし上がるために敢行する作戦の数々は、冷めた目で見れば非常識でフェアでないことばかりだが、大人向けの寓話、業界をさらりと風刺する笑いを優先した喜劇と割り切れば心穏やかに楽しめる。「BISHU 世界でいちばん優しい服」での主演が記憶に新しい服部樹咲が演じた天才女子高生作家が、なにやら割を食ったような感じでフェードアウトしてしまうのは少々気の毒だったが。

せっかく作家が主人公なのだから、小説を書くことの楽しさ、面白さが、創作される小説世界の魅力とあわせて表現できていたらもっとよかったのに、と惜しまれる。

コメントする (0件)
共感した! 21件)
高森 郁哉

4.0爆笑の中に古き良き文学界へのアンセムが

2024年12月25日
iPhoneアプリから投稿

笑える

楽しい

新人賞を受賞して輝く作家人生に歩み出すはずが、彼女の作品を酷評した大物作家のせいで新作の発刊すらままならないヒロインの、なんとも救われないリベンジマッチ。

大物作家の執筆活動から私生活まで、ことごとく邪魔しにかかる主人公を演じるのんの100%フルスロットル演技と、それを受けたりかわしたりしながら随所で笑いを取っていく大物作家役の滝藤賢一が抜群のケミストリーを醸し出し、時折涙が出るほど笑ってしまう。このノリはいつか観たハリウッドコメディに近いかもしれない。主人公の編集者を演じる田中圭のいかにもサラリーマン編集者っぽい雰囲気や、大物作家の妻に扮する若村麻由美の"間を外さない"コメディリリーフぶりにも感心する。

舞台は今年2月に全面休館となった神田駿河台の山の上ホテル。歴代の有名作家たちが定宿にしていた伝説のホテルで展開する爆笑コメディの隙間から見えてくるのは、今は希薄になった古き良き文学界へのアンセムだ。年の瀬に大笑いしたい人向き。

コメントする (0件)
共感した! 23件)
清藤秀人

3.5(鑑賞履歴のみ)

2025年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

(鑑賞履歴のみ)

コメントする (0件)
共感した! 10件)
toshijp

4.5のんが大好きです

2025年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「あまちゃん」は唯一ちゃんと観続けた朝ドラである。その頃、私は単身赴任でマレーシアに住んでいたが、時差の関係でNHKは1時間遅れで見ていた(つまり出勤前に見れるという事)。日本人はだいたい同じ習慣だったので毎日の会話は「今日のあまちゃんだけど」で始まっていた。なので最終回の後の「あまちゃんロス」はしばらく続いたものでした。
のん(能年玲奈)はその頃から自分の娘みたいに思ってたので、ちょっとやさぐれた性格が悪い今回の映画の役では、何をやるにしても温かい心持ちで応援しながら、ニヤニヤして見ていました。
昭和のまだワープロもパソコンもない頃、作家が山の上ホテルのお決まりの部屋で缶詰になり万年筆で原稿用紙に小説を書き、編集者からの差し入れの千疋屋のフルーツサンドを食べる。
銀座のクラブやら文壇バーでウイスキーを飲み悦に浸る。売れっ子作家がもてはやされ華やかだった出版業界が存在していた時代。今も物語の書き手は沢山いるけど、この業界の世界は全く違ってるんだろうなぁと思います。
原作は読んでいないが、柚木麻子が作家になったばかりの頃、映画の加代子(のん)と同じようにデビューしても単行本を出させてもらえない鬱憤で書いたそうでうですが、よくぞこんな、はちゃめちゃな文壇内幕物語を作ってくれたもんだと感謝します。そしてそれを堤幸彦監督が楽しいドラマとして映像にしてもらいました。ありがとうございます、。
そして柚木麻子原作の次回作は、なんとこの映画で書店員役をやった橋本愛が主役でなんと!のんが有森樹季役で共演とのこと。2作続けて「あまちゃんコンビ」が見れるなんて、なんて素敵なことでしょう。とっても楽しみにしています〜

コメントする 2件)
共感した! 14件)
アベちゃん

4.0笑った

2025年2月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

のんが演じる中島加代子の嘘が面白い。
冒頭、学生時代は文芸部ではなく演劇部ってところで、なるほど!と笑った。
滝藤とのんの掛け合いもいい。
あと、80年代の洋服も楽しめた。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
hisita

3.5あれれ、おもしろい

2025年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しいかな上映館少ないですねぇ。
かなりの良作だと思います。
良くできたお話です。
とっても良くできたお話なんですよ。
きっと予算がそんなに
なかったのでしょうかねぇ~
だからコメディタッチにするしか
なかったのかなぁ・・・?
(いやいや、山の上ホテルで撮影できてる
 ことだけでも、すごい贅沢かもしれん・・・)

書きようによってはサスペンス、推理タッチも
盛り込めたかもしれません。ふくらませようと
思えばいくらでもできたよういな気がします。
それほどに面白いお話なんですよ。

今作のMVPは滝藤さんでしょうね。
滝藤さんがいてくれてよかったぁって
感じです。

能年さん・・・残念ながら「女優」として
踏んでいる場数が少なすぎる気がします。
ですから引き出しが少なくって、あれ?こんな
キャラ前も見た気がするなぁ~・・・な既視感に
襲われちゃうんですよね。(キ〇タク状態)

モデル業は安定的にやってらっしゃるので
ビジュアル変わるときはさすが!って感じ
なんですけど・・・。

高石あかりさん主演でみてみたいかなぁ~。

でも、面白かったですよ!

コメントする (0件)
共感した! 3件)
バリカタ

5.0犯罪者のくせして、世の中のものさしに従ってんじゃねえよ!

2025年1月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

犯罪者のくせして、世の中のものさしに従ってんじゃねえよ!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ボブ

3.5のんちゃん

2025年1月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

やっと観に行けた。
のんちゃんはコメディ担当シリアスなお芝居は難しいでしょう。あまちゃんじぇじぇが懐かしい。

歌声は大人っぽい以外歌唱力はまあまあ
滝藤さんとのやり取りは確かに面白かった。
無名から売れるまであの手この手でのしあがっていくさまはメンタル的に凄い。
やれと言われても出来ません…
本泥棒蹴って分厚い本でシバクのは面白かった。堤作品炸裂って感じトリックもハマりました。べいびーわるきゅーれの高石あかりも娘役で参戦。田中圭よく出てるけど華がない
のんちゃんがいるからそれでいいっか。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
Lec

3.5東十条宗典の受難

2025年1月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

ちょっとやり口が強引過ぎやしないか(笑)

コメントする (0件)
共感した! 6件)
YOU

のんちゃん!フルスイングを!

2025年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 どんな阿漕な手を使ってでも文壇で生き残ろうとする若手小説家のドタバタ劇。のんちゃんが古い文学界の因襲を切り裂く痛快さを期待したのだが、大騒動はあるものの、バットのフルスイングをためらって半端にボールに当てに言った様な中途半端さがもどかしかった。一体何が足りなかったのかな? のんちゃん推しとしては少し口惜しいところ。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
La Strada

4.0のんさん最高

2025年1月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

テンポよく、笑いあり、涙はないけど、とにかく楽しめた。文字とおり役者揃い、役者が話のなかでも役者だなあ…と感心させられる感じです。 次々変化するファッション、また着物姿も一見の価値ありです。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
Naotanjr

5.03人の関係が最高

2025年1月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

のん滝藤コンビだけだと芝居がかった部分も散見され、わざとらしく見えるかもしれないが、田中圭だけはシリアスな役柄で、この三者のバランスが良い。最高の時代に最高のホテル、最高の作品だ。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
あくび

3.5山の上ホテルって実在するんだ!

2025年1月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

完全にハイテンションなのん、ミドルテンションの滝藤賢一、ローテーションの田中圭の3人の映画。
その他豪華な脇役陣は完全引き立て役!贅沢な使い方!!
ストーリーは面白かった☺何度も地味に吹き出しちゃうような笑い箇所があったり、ニヤニヤしちゃったり。
滝藤賢一って結構苦手な俳優さんなんだけど、ミドルテンションくらいだったら自分的に大丈夫だと判明。のんは初見。うるさいのかな?と心配したけど、想像していた通りのキャラでした。田中圭は情けない男性役を最近よく見ていたから、ドンと構える編集さんとかいいんぢゃない??

山の上ホテルって実在するんだ!しかも作中で言ってた通り神保町に!!そして本当に文豪たちに愛されてたんだ!!!(老朽化に伴い2024年2月からは休館中。そして土地建物の権利は明治大学が保有←すごっ)昔あったホテル西洋銀座を思い出したなー。古き良きホテルは取り壊さず是非とも残して欲しい。

映画予約しておいて助かった……
直前に試写会で観た某映画が個人的に酷いと感じたから、こっちが余計に面白く感じられて評価はちょっと甘めかも。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
らまんば

4.0創作と現実と。

2025年1月15日
Androidアプリから投稿

のんはのんである。それで良いし、だからこその説得力がある。

出演者は最小限で、それぞれが色々な方向にしっかり強い。堤幸彦監督が撮る画角に収まりつつはみ出しては暴れて、最終的には本心を突いてくる。が、意味の分からなさを忘れない。

最後の、売れても抑えきれない感情を吐き出すところなんか、なんだかのんの声にも聞こえて、そこに生きてるんだなと思ったり。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
chi-co.

3.5バットは振り切る!

2025年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

経済アナリストの森永卓郎さんが日頃からラジオで発言している「バットは振り切れ!」、まさに本作ののんさん、見事に振り切った演技だと感じました。
いつもながらの、どこから見ても「のん」ではあるのですが、実年齢とほぼ同じ主人公を等身大でやり切る姿に清々しさを覚え、荒唐無稽に感じられるストーリーでありながら、最後までしっかりと観ることができました。
そういう彼女だからこそ、色々あったにせよ起用してみたい、一緒に作品を創りたいと思う人が次々と現れるのかなぁ、などとも思ったりして。
そして、ストーリーの重要な部分を占める舞台として、閉館してしまった「山の上ホテル」が登場し、若かった頃の自分を重ね合わせて感慨深くもあり、作品も場所もどちらも楽しめた良作でした。

コメントする 1件)
共感した! 30件)
ニコラス

3.5悔しさがある限り

2025年1月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

のんさんの演技は快演?それとも怪演?はたまた壊演?
どう捉えるかで分かれてきそうですね。
わたしはのんさんにふさらしい作品だったと思います(๑˃̵ᴗ˂̵)
少しノスタルジックな雰囲気の中、この監督にしてはマシな方の演出で共犯者の方々とも相まって楽しめました。色々ムリはありますが細かいことごちゃごちゃ言わず、たのしんだらええんちゃいますかな٩( ᐛ )و文豪コール🍾

コメントする 2件)
共感した! 8件)
shige12

3.5キュート

2025年1月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

身近にいたらきっと迷惑な暴れっぷりの主人公をのんさんの演技とお衣装(ワンピースかわいかった)によってキュートだと感じてしまう不思議

コメントする (0件)
共感した! 3件)
しんしん

4.5のんと滝藤賢一の掛け合いが最高

2025年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

最初から最後までテンポよく、痛快なリベンジコメディ。
のんが作家名義を変えるたびに、どんどん洗練されていく姿も、見ていて心地よい。

のんと滝藤賢一の掛け合いが最高だった。

脇役陣も魅力で、橋本愛の書店員が印象に残った。
橋本愛は、お澄まし顔の美人というイメージだったが、
今回のキャラクターは、ハリセンボンの箕輪はるかにとてもよく似ていて、
インテリ書店員っぽさが良かった。

ただ、主人公が他の作家と比べて、物書きとしての才能が、
優れている理由が最後までよく分からなかった。
もう少し、才能の根拠らしきものが見えても良かったのではないか。

良かった演者
のん
滝藤賢一
橋本愛

コメントする (0件)
共感した! 8件)
ソビエト蓮舫

3.5やったれのんさん!

2025年1月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ー のんさんも仕返しすることがあるんですね?

「仕返し癖があるかもしれないなと(笑)。今回演じてみて、
今後は加代子のように、ド派手にやりたいなあと思いました」

このインタビューのこの言葉に尽きるでしょう。

ふつう大手芸能事務所を敵に回して名前まで取り上げられたら(千と千尋の湯婆婆かと)皆んな知らない間に居なくなるのに、どっこい第一線に居座り続けてこうやって映画の主演を何本もこなして映画賞をかっさらい続け、声優さんやアーティスト、映画監督としてもしっかり爪痕を残し続けている。そんなのんが演じるからこその主人公加代子のリアリティってことでしょう。だって他の俳優さん思い浮かばないもの。

キャスティングも我らが高石あかりを筆頭に滝藤賢一、田中圭、田中みなみ、若村麻由美と実力派がずらり。来るかなー?と思ってた例の相方さんもしっかり出演しているのでニヤリとしてください。

残念なことに都内の上映館は少ないしスクリーンも小さめですが、齢を重ねた堤監督のグッと抑えた演出の良いところだけを集めた上質な98分。あと8分削れたらポンポさんもベタ褒めしてくれたハズです。こういう日本映画が増えると良いな、と観客みんなが思ってる、そんな心中が伝わってくるような終幕後の劇場の雰囲気が最高でしたね。あと、舞台となった山の上ホテルは解体の危機を脱して明治大学が歴史的建物を活かした新たなホテルとして開業を目指してるらしいけど改悪にならないように見守らないとですね。

ということで、わたしはのんさんがリアルな世界で繰り広げるド派手な復讐が1番楽しみです。

それではハバナイスムービー!

コメントする (0件)
共感した! 12件)
きーろ

3.0私にはふさわしくなかった作品

2025年1月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

のんさんが能年玲奈として受けてきた
権力の横暴に対するアンサームービーか?

と途中までおもったりなど。

終始どたばた
ところどころ笑え
ツッコミどころはあれど
目をつぶれるくらいの展開で良いのだけれども

いかんせん展開の繋ぎ繋ぎが人である点がどうにも

出来事が起点でなく人が起点なのがなぁ

物語をみせられてる感じがせず
なんか没入感がとぎれる

のと

演技が映画というより劇向きな感じで

つまらないわけではないが
地に足ついてない感じでかゆい感じも。

あと髙石あかりちゃんの出番が5分くらい
残念!
もっとみたかった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
いけだ あさり.