劇場公開日 2024年12月27日

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私にふさわしいホテルのレビュー・感想・評価

全249件中、1~20件目を表示

4.0ポップでアナーキーな反骨の底にある健全な毒気

2024年12月28日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

4.0あり得なさそうなキャラクターに説得力を持たせる稀有な女優、のん

2024年12月29日
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鑑賞方法:試写会

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楽しい

のんの2020年の主演作「私をくいとめて」のレビューで「のんはどんな役にでもなりきる器用な演者ではない。(中略)容姿と表情と声から醸すナチュラルで柔らかな魅力を備えつつ、表現する行為を常に模索している求道者のストイックさも感じさせ」と書いたが、2022年の「さかなのこ」、今年の「私にふさわしいホテル」と観てきてもその印象は変わらない。特に今作では、文壇を舞台に奇想天外の反則技を次々に繰り出し大物作家へのリベンジと返り咲きを狙う若手女性作家・加代子を熱演したことで、およそリアリティーのないキャラクターに説得力を持たせることができる、稀有で貴重な才能を持った女優との思いを強くした。

加代子が売れていない状況からのし上がるために敢行する作戦の数々は、冷めた目で見れば非常識でフェアでないことばかりだが、大人向けの寓話、業界をさらりと風刺する笑いを優先した喜劇と割り切れば心穏やかに楽しめる。「BISHU 世界でいちばん優しい服」での主演が記憶に新しい服部樹咲が演じた天才女子高生作家が、なにやら割を食ったような感じでフェードアウトしてしまうのは少々気の毒だったが。

せっかく作家が主人公なのだから、小説を書くことの楽しさ、面白さが、創作される小説世界の魅力とあわせて表現できていたらもっとよかったのに、と惜しまれる。

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高森 郁哉

4.0爆笑の中に古き良き文学界へのアンセムが

2024年12月25日
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新人賞を受賞して輝く作家人生に歩み出すはずが、彼女の作品を酷評した大物作家のせいで新作の発刊すらままならないヒロインの、なんとも救われないリベンジマッチ。

大物作家の執筆活動から私生活まで、ことごとく邪魔しにかかる主人公を演じるのんの100%フルスロットル演技と、それを受けたりかわしたりしながら随所で笑いを取っていく大物作家役の滝藤賢一が抜群のケミストリーを醸し出し、時折涙が出るほど笑ってしまう。このノリはいつか観たハリウッドコメディに近いかもしれない。主人公の編集者を演じる田中圭のいかにもサラリーマン編集者っぽい雰囲気や、大物作家の妻に扮する若村麻由美の"間を外さない"コメディリリーフぶりにも感心する。

舞台は今年2月に全面休館となった神田駿河台の山の上ホテル。歴代の有名作家たちが定宿にしていた伝説のホテルで展開する爆笑コメディの隙間から見えてくるのは、今は希薄になった古き良き文学界へのアンセムだ。年の瀬に大笑いしたい人向き。

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清藤秀人

4.0ぶっとんだ魅力的主人公の具現化が見事

2025年5月26日
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柚木麻子さんの原作既読。
主人公のキャラが、なかなかぶっとんでて魅力的。

「のん」こと能年玲奈さんは、その主人公を
ものの見事に具現化した。

東十条宗典は、渡辺淳一だと思って読んでいたので、
滝藤さんだといい人過ぎる感じはしたけど、
さすがの芸達者。

堤幸彦監督は、たまに遊びすぎる時があるけど、
今回は程よくハマってた。

ただ、
原作は全6話で、圧縮しなきゃいけないのは当然にしても、
「文学史上、最も不遇な新人作家」である理由が、
東十条の酷評だけでは弱くないか?

そもそも主人公(名前が4つあるので、誰とは言わない)が
マイナーな新人文学賞を受賞した経緯が、

とある元アイドルに受賞させるための目くらましだった、
だからその元アイドルは受賞1か月後に早速単行本を出したが、
もう一人すなわち主人公は、そもそもデビューさせる気など最初からなく、
けんもほろろの扱いを受けた上に、
囲い込みをされて他の出版社から本を出せなくされていた

っていう元の設定と比べると、
ちょっと弱すぎないか?と思われ。

ちなみに東十条の原稿を落とそうという企みは、
そうしないと自分が「小説すばる」
じゃなかった、「小説ばるす」に掲載されるチャンスが巡ってこないから。

あと、結末。
その元アイドルとの因縁がなくなっちゃったので、
カタルシスが不足。

さらに、結末の前。
東十条根性なさ過ぎ。バラしちゃ台無しでしょ。

そうそう、それと、
なんで時代を四半世紀戻して
1984年に変更した?
必然性は、全然感じられなかった。
むしろ「昔話」になっちゃって、
リアリティが減った気がする。

というわけで、いろいろ惜しかったけど、
それでも、登場人物たちのちょっとした表情とかが、
まさしく期待通り、いやむしろ期待を超えて、
行間を見事に表していて、
めっちゃ面白かった♪

ちなみに、一瞬だけ、
「潮騒のメモリーズ」復活🎵

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島田庵

4.0次は何をやるんだい?(ニヤニヤ)

2025年5月26日
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ニコニコホコタテローン

3.5するすると進む展開

2025年5月24日
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幸せ

斬新

テンポがよくてとても見やすい作品でした。
滝藤さんとのんさんの掛け合い面白い。ただ、全体的な盛り上がりには欠ける印象です。
時間も一時間半のため、気軽に見れる点ではおすすめです。また、ちょい役も含めてキャスティングが豪華すぎますね。いろんなドラマや映画で引っ張りだこな人が出ている点も特徴的な作品です。

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たけお

4.0文豪コール覚えたい

2025年5月11日
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嘘つくときのすんなりとした入りがとても好きでした。それを普通に信じたり信じなかったり、おもしろかったです。

私にふさわしいホテル

というタイトルもなんかいいですね。

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トロイメライ

4.0おもしろかった

2025年5月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

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昭和レトロ感が好みで、映像的にも大満足。
主人公がお酒に強くてガンガン飲み干す様が気持ち良い。
銀座のお店でピアノに合わせて唄う場面よかった。

新刊本万引きを捕らえる場面は、スカッとした。

本のカバーを気に入ってないとしきりに発言していて、何か伏線?と思ったけど特になかった。(私が気付かなかっただけ?)

山の上ホテル、休館中なんですね。
再開したら訪れてみたい。

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映さん

3.5のんさんの振り切れ具合を楽しみましょう。

2025年5月10日
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楽しい

ここんとこの『のん』作品特有のドタバタコメディでそこそこ楽しめました。
少しありえない、無理があるような展開は、いつもフィクションだからと寛容に受け入れる方ですが遠藤(田中圭さん)が高校生作家の卵には肩入れすぎるくだりは、ここ最近の不倫ネタを彷彿とさせる展開で素直に笑えませんでした。
『私をくいとめて』でも新境地を開いてじぇじぇじぇから見事に脱却(開き直り?)を見せたのんさんがとってもいい味出してました。
我が地元名古屋出身の堤幸彦監督が代表作『トリック』『SPEC 』でも感じた破天荒な展開は当たり外れありますが楽しませていただきました。これまた地元名古屋出身の滝藤賢一さんも代表作『楽々精算(?)』同様のコミカルさをうまくみせていただきました。
出版業界での裏事情にメスを入れ風刺を効かせた内容、重く考えずに楽しんだモン勝ちかとは思いますし週末深夜の鑑賞には適してましたが私にはそこそこって感じでした!

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marimariパパ

3.0のんの存在に尽きる

2025年5月8日
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とにかく、のんの存在感に尽きる。
かなり大げさな表現は、演劇を観ているとさえ思わせる。のんでなければ、ただ騒がしいだけの映画だった気がするのです。

とりどりのファッションも魅力的。
そんな中での、コメディタッチも面白みもある。

ただ、個人的にはそこまでで、映画自体の内容の面白さはあまり感じなかったかなぁ。あまり、文学には疎い性格だからだろうか。

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いちごだいふくもち

3.0キャラが濃く(作家二人)、それに慣れた頃に終わったw

2025年4月26日
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キャラが濃く(作家二人)、それに慣れた頃に終わったw

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背中にエンジン

4.0落語の一席を見たかのようなラストの着地!

2025年4月21日
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まず少し前に映画館で予告を見た。
昭和の物書きを、新人が大御所に噛み付く系の作品って地味な印象だなって思っていました。

配信になってしまいましたが、見たらドラマシリーズになって欲しいくらいコミカルでカラフルでテンポの良い作品でした。

あらすじは・・・
新人賞受賞するものの、ある大御所に酷評されたことからデビューするきっかけがなくなった新人作家による復讐劇を描いた作品。

主演はじぇじぇじぇからぎょぎょに一皮向けてから感情を全面に出すような演技に変わってきた「のん」さんと、憎き大御所にシリアスからコミカルまで幅広く演じる令和のバイプレヤーズ「滝藤賢一」さん。

監督は「トリック」「スペック」など独特なテンポ感とコミカルなバディものが得意と見せつつ、最近さまざまな新しい試みに挑む「堤幸彦」監督。

冒頭から大御所(東十条)に対して、憎しみを持つ中島加代子の行動に「おいおいやり過ぎやろ!」ってツッコミたくなるし、共感できないやりすぎの部分が存在するにも関わらず、東十条も負けじと何くそ!って張り合うため、そのバランスがコミカルで楽しめた。

また、昭和の小説家というまさに色がない、モノクロのような世界に対して衣装や舞台もカラフルで色合いでポップさが増しており、見ている映像だけでも楽しめた。

多少やりすぎた関係?
にも関わらずそこにはお互いに秘めた歪の形の愛が存在し、お互いに異なる感情としてぶつけ合うのが見ていて楽しい。
そして、最後の着地に関してはまるで落語の一席を見ているかのような綺麗な着地に完成度の高さを感じた。

今回カメラワークによる動きをあえて控えたらしいけど、それを感じさせないアクション感。
おそらく「のん」演じる中島加代子の破天荒さによるパワーかもしれない。

短編の物語が紡ぐ形になっているので、映画としても楽しめたけど、ドラマシリーズの形式でも見たくなるほどキャッチーで楽しい作品だった。

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somebuki

5.0欠点が見当たらない・・・

2025年4月19日
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ドキドキ

カワイイ

とにかく全編のんの凄さが止まらない。のんのひとり舞台と言ってしまえばそれまでだが、もう最初から最後までなんだこれの連続で抱腹絶倒。しかもハラハラありのドキドキありの次の展開が全く分からず一体どこに連れていかれるのやらで・・終わってしまえばもうぐったりしかないのんの超絶エネルギーに振り回されるも、そのコントロール不能の迫力は今や使用禁止タームの「カタルシス」なしには語れない・・・・。

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mark108hello

3.5昭和レトロな雰囲気が好き

2025年4月19日
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楽しい

滝藤さんと能年さんのバトルが面白おかしいコメディ。田中圭さんをはじめ、脇を固める俳優陣のバランスも良く、最後まで飽きない展開でした。
個人的には一流クラブでのシーンがお気に入り。ハイテンションの能年さんと、そこはかとなく漂ういやらしさの滝藤さん。そして、ママのお召し物が 後々のストーリーにあんな風に関わってくるとは!
大嘘つきの憎まれ役なのに、どこかピュアで愛くるしい加代子に仕上がっているのは「のん」の為せる業だと感じました。

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コスモス

3.5そうだ。これは脅迫だ。

2025年4月13日
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幸せ

理不尽な業界のしきたりにより干され、改名をも余儀なくされたのん。この作品の文壇の不条理に持ち前のバイタリティで立ち向かう姿とオーバーラップした、というのは考え過ぎか?役者たちの軽くなりすぎない程度にコミカルに演じる姿が安心感をもたらす作品。最後のシーンで「あ、この映画の主人公は"ホテルそのもの"だったんだ」と再認識する次第。大好きな今野浩喜がちょろっと出てるのも良きです。

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ケンドー鹿児島

4.0山の上ホテル

2025年4月13日
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原作未読。従って原作由来なのか映画オリジナルなのかは不明ながら、かなり無茶な展開…というか作戦だったのは確か。それをなんとなく説得されちゃうのは、のんという得難いコメディエンヌと万能プレイヤー滝藤賢一に負うところが大きい。くすくすしてるうちになんとなく「ほうほうそれで?」ってなっちゃうもんな。
大人になったのんのファッションも一つの見所だが、いっぽうでこの映画で確認できた彼女の役者としての才能の可能性を狭めた旧所属事務所レプロは本当に罪深い。
ただこの映画の主役は二人でもなくて、山の上ホテルそのもの。エンドロールを観れば良く分かる。
物語も、山の上ホテルがどんなホテルで、だからどんな物語が可能なのか、から発しているとしか思えない。
20年以上前(それこそこの映画の数年後)に、こうしたエピソードに憧れてここで披露宴をした身としては、この映画が山の上ホテルの姿を残してくれたことがとても有難い。

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ぱんちょ

2.5違和感=賞をとるために、書く?

2025年4月9日
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琥珀糖

4.0無茶苦茶しているように見えて計算ずくの中島加代子、最高!

2025年4月8日
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楽しい

幸せ

能年玲奈って呼ばせて。
どうも“のん”ではピンとこないので。

昭和の文壇に穴を開けようと、悪戦苦闘を繰り返す中島加代子(能年玲奈)。

新人賞をもらったものの、大御所作家の東十条宗典(滝藤賢一)の酷評により、その後鳴かず飛ばすの毎日。

そこから脱却しようと、文豪御用達の“山の上ホテル”に自腹で泊まり、大学の先輩で出版社編集部の遠藤(田中圭)に助けてもらいながら、ファミレスのユニフォームでメイドに変装して東十条に復讐する。

そして、次から次へと名前を変えながら東十条との泥仕合の末、ついに鮫島賞を受賞するまでを描いた“痛快逆転サクセスストーリー”。

モチのロン、クリビツテンギョウ、夜霧よ今夜もありがとうなど昭和感満載で楽しめた。

文豪コールにはビックリ。
よくぞ並べたもんだ。

コメディエンヌの能年玲奈に元気をもらった。

あと、橋本愛が出てきて、“あまちゃん”コンビで嬉しかった。

2520

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まーさん

4.0能年玲奈はコメディが似合うね

2025年4月6日
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ジュリエッタ

「去年のサンタさんは、こんな大根役者じゃない」

2025年4月3日
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マサシ