劇場公開日 2024年12月30日

「料理の映像が素晴らしく、平等の関係が良い」グランメゾン・パリ 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5料理の映像が素晴らしく、平等の関係が良い

2025年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

ドラマのグランメンゾン東京の続き。
ドラマを観ていなくてもそれなりに楽しめるけど
ドラマ本編と2024年の年末に放送されたスペシャル版も観ていれば
より分かりやすいとは思います。

美食の本場パリでミシュランの三ツ星を獲得するべく
お馴染みのメンバーが格闘するお話。

飯テロ映画は色々あるけど、これまでの日本の映画やドラマで
これほど調理シーンが美しくてエキサイティングで、
出来上がった料理が美味しそうな作品はあんまり無い。

私は正直、話の筋よりもそちらの方が印象に残っている。

ましてや高級フランス料理、地味なパンピーの私は
多分この先おそらく食べることのない世界だけど、
それでも、この映画の中の料理は食べてみたい!と思わせてくれた。

キムタク映画というより、料理映画として結構推せます。

で、月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては

元の「グランメンゾン東京」は
最近の木村拓哉主演ドラマで一番好きかも。

ここ10数年間のキムタク主演作は、
何がなんでもキムタクが「正しい人」みたいな
キムタクよいしょ作品が多くて、いつも途中で観なくなっていたが
「グランメンゾン東京」は最初から
キムタク演じる尾花は料理へのこだわりは半端無いが
それゆえに常に暴走気味、説明不足の男である。
それを補うために協力する早見倫子(鈴木京香)との関係が
お互い料理の腕は認めつつも、下手に恋愛要素を絡める事なく
あくまでも平等で、時に共感し、時に反発しあう感じが観ていて気持ちいい。

そこは監督の塚原あゆ子氏の匙加減が見事なんでしょうね。

新年早々、美味しそうなフランス料理を観て
それだけでもなかなかに眼福でした。

星のナターシャnova