「オ,オレにも食わせろ~ ☆ ☆ ☆」グランメゾン・パリ マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
オ,オレにも食わせろ~ ☆ ☆ ☆
キムタク演ずる尾花シェフが、パリで三つ星を目指す。もちろん最終的に三つ星取れるのは規定路線だ。
残念だが、美味しいに決まってる料理は映画なので食べることができない。見るだけだ。何てこったい。
そこで 「オレにも食わせろー」というレビュータイトルになるわけである (^^)。
映画の展開はTVドラマと同じだ。
①まず最初に傲慢で独裁的な尾花がオレ様ぶりを発揮して孤立し行き詰まる。
②次に、三つ星を取るためには皆の協力が必要だと気付き、頭をさげて協力を請い一致団結して突き進み三つ星を獲得する。
僕はそれが見たくて行ったので大満足だ。
だけどTVドラマをみていた人は、尾花が以前のオレ様に戻ってしまったのでツッコミをいれたと思う。
「おいおい、またソコ(オレ様)から始めるのか?」
「グランメゾン東京での経験はどうした?」
「尾花、オマエには学習能力がないのか?」
とか僕もイロイロとつっこんだ。
傲慢な尾花を予想していたが、ここまで以前のオレ様に戻るとは思っていなかった。
結局あとでみんなに頭下げる事になるのにな。まあ尾花だからしょうがないかとあきらめた。さすが尾花シェフ。
ちょっと驚いた場面は、前半で倫子(鈴木京香さん)がグランメゾン・パリを辞めてしまうところ。
「えっ,なに考えてんだよキムタク。倫子さんいなかったら三つ星なんか取れっこないだろ」とは思ったが、考えてみたら後で倫子さんがグランメゾンに戻ってくるのに決まってるのでOKだ (^^)。
倫子をホール係として戻した京野(沢村一樹さん)に尾花が文句を言う。だけど「スタッフは俺に任せると言ったろ」と言ってニヤリとする京野に尾花はぐうの音も出ない。
「そーだそーだ,尾花、オマエがそう言ったんだぞー、ヤーイヤーイ」
苦虫を噛み潰したような顔の尾花に僕もニヤリとする。
後半、三つ星に向かってからは一気呵成。順調すぎて拍子抜けするぐらいだが、映画は連ドラと違って時間がない。トントン拍子で小気味良いとも言える。
富永愛さんは、美味しい料理を美味しそうに食べる美食家の役で、文字どおりオイシイ役。
「オレにも食わせろー」 \(^O^)/