「放映されている映画館は少ないようだがぜひぜひ。」壁越しの彼女 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
放映されている映画館は少ないようだがぜひぜひ。
今年301本目(合計1,393本目/今月(2024年8月度)26本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
いわゆる「ボロアパート」(6階建てなのにエレベーターがないらしい…)に住むことになった主人公と「防音壁」すらないそのお隣さんの女性の交流を描いた作品です。
壁を隔てての交流ではわからない部分も多く、感情のすれ違いから子供のようないたずら(大量で音楽を流すなど)をしていく2人たちですが、お互いには話していないことがあり、それはどうなる…という趣旨のストーリーです。
韓国映画といえば濃厚なアクションものか恋愛ものかというのがだいたいの相場ですが、後者になりますね。お2人がどうなるかはお楽しみ、といったところです。日本では法規制が違うので一概に言えませんが、同じようなことは「ありうる」のではないのかな、といったところです。
ただ、ストーリー自体はコメディタッチという部分は確かにあるんですが、「共同著作権」といったマニアックな単語が飛んでくる(これに伴って弁護士の方も出る)のがやや厳しいかなぁ…といったところです(日本では弁理士(弁護士ではない)が主に扱いますが、ものによっては行政書士と弁理士の共管業務になることも)。ただ、このことは何度か出てくる(補助説明字幕なんていうものはない)割に、なくても何とかなります。
「純粋な」意味で顔と顔を突き合わせて好きだの嫌いだの言う「古典的な」恋愛ものではないですが、恋愛ものを得意とする韓国映画。ちょっとかわった展開でも「なるほど」という展開になるのは納得です。まよったらおすすめといったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/共同著作権等の理解がないと理解が難しくなるところがある)
日本では著作権については小学中学では「他人の著作権を侵害しないようにしましょう」で、大学でも「論文を書くときの引用のルール」といった程度でしか著作権法を扱わないのでちょっと難しいかなといったところです。ただ、「共同著作権」と付随する論点以外は出てこないし、漢字からそれが何であるのかある程度類推できる等ある程度の配慮があります(かつ、このことはストーリーのトリックになっていない)。
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