悪い夏のレビュー・感想・評価
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生活保護制度の難しさ
どん底の二人、幸せになれるんじゃねえ?
見ていてつらい
いい感じだったけど最後がドリフ。
エンタメとしての完成度は高いが、、、
「ビリーバーズ」の城定秀夫監督、「ある男」の向井康介が脚本、更にシングルマザーを演じる河合優実をファンとして観たく、封切上映で鑑賞。
貧困ビジネスをベースに、市役所の生活福祉課に勤める真面目で気弱な公務員が、破滅へと転落していく姿を描いたサスペンスドラマ。
リズムよく、ストーリーに引き込んでいくあたりは、監督、脚本ともに秀逸。キャスティングもよく、北村匠海は主人公が闇に堕ちていくさまをとても上手く演じている。河合優実の演技は相変わらず素晴らしく、彼女らしい魅力が全開。脇を固める俳優陣も素晴らしかった。
エンタメとしてはとても面白く、上手にまとまった作品だが、その分破綻と余韻という点では若干不完全燃焼。映画館ではなく配信でもよかった感あり。
配役ピッタリ
運が悪いではすまないとばっちり
最近見た中で一番いい
クズとワルと無垢
大嵐の中でのバッタバタ、おもろっ!
テーマ的にはこんなに楽しんじゃいけないのかもしれないけど、台風接近からの全員集合で全部を終わらせに行く感じが実に痛快!
こういう派手なバトルロワイヤルでの幕引きにぴったりなシチュエーションはやっぱり大嵐ですね。容赦ない雨風はまるでゲリラ豪雨を待って撮影したかのようで迫力も申し分なし。カタルシス感じました!
オールキャスト揃ってからの大立ち回りでは、「アノーラ」でマイキー・マディソンが大暴れするシーンくらい笑ってしまった。
演者は皆さん、本当に全キャストがとても良かった。積極的に観に行く理由となった河合優実さんをはじめとして、皆さん得意分野!って感じの役を生き生き演じてた。なぜか今年3本目となった竹原ピストルさんもこの映画の演技が一番好き。
これは河合優実を観るための作品である
染井為人の原作に基づく犯罪サスペンスであり、生活保護の不正受給という社会問題(もしくはセーフティネットたる生活保護の仕組み自体の課題)をテーマにした社会派映画でもある。
クライマックスの暴力シーンも含めて筋運びが実にしっかりしており、男優3名(北村匠海、窪田正孝、竹原ピストル)の熱演もあって見応えがある作品となっている。
でも、でも、私はこれは河合優実の映画であると言い切ってしまう。つまり不幸のオーラを発している彼女のむくれ顔を観るためのいわば三部作(「あんのこと」「ナミビアの砂漠」そして本作)の最終章であると。この作品群のあいだじゅうを通して、彼女は肉体面、経済面、精神面のすべてから搾取される者を表現した。搾取しようとする相手は、男どもであったり、社会であったり、制度であったりするわけだが、一方で彼女は搾取する側に加担する者でもあり続けた。この作品がその構造を見事に表している。シングルマザーの彼女は不正受給に手を染めることによって、真にそれを必要とする人達からリソースを搾取しようとしたのである。そこは木南晴夏の演じる生活保護申請者のエピソードが補助線として引かれておりとても明確である。ちなみに申請窓口にきた古川母子に対して佐々木が浴びせる罵倒は、ネットにおいて生活保護受給者や受給希望者たちに浴びせられる罵詈雑言とほとんど同じ内容であることを付け加える。
話はそれたが河合優実は、搾取される女性の姿を演じつつ「自分が自分でよくわからないから」といったあいまいな姿勢を取ることによって結果として搾取する側に加担してしまう女性の姿を無意識に演じている。
そこが、この極めて現代的な女優の立ち位置ということになるのだろうが、はっきり言って、むくれ顔にも見飽きてきた。そろそろ違った表現も見せてほしいと思う。多分、彼女がまだやっていないのは女性同士の連携といった領域だと思う。孤独を演じるのは得意だけどひょっとしたら連携を演ずるのは不得手なのかもしれないけど。
おまけ。本作では河合のむくれ顔と北村の三白眼と顔芸が見事に呼応して、女も大変だけど男も大変であるなあとしみじみ思わせた。そこが面白かった。
とても面白い
知人で生活保護を不正に受給していた人がおり、テーマが生々しい。自分がとやかく言える立場にもないのだけど、そんな暮らしをしながら海外旅行をたびたびしており、腹がたつ。制度の不正利用は自分が収めた税金をむしられているようだ。いったもん勝ちみたいな風潮だ。一方で明らかに児童相談所に行くべき母子がおり、マッチングが機能していない。主人公は彼女が相談に来たらまず児相に連絡すべきだ。とりあえず子どもは守られるし、母親も負担が減る。
台風の夜のクライマックスがカオスだ。先輩の女が「私たちは公正であることが何より大事だ」みたいに言って感動していたら、実はそれより男が大事でずっこける。あの状況で誰も死ななくてリアルだ。竹原ピストルさんがどう考えても一番強いのに、全く強さを発揮しない。小悪党で面白い。
心温まるホームドラマに感動(途中までは)
現実の生活保護不正受給率は0.4%程度。
でも、この映画を観ていると不正受給する人だらけで、ますます生活保護への差別が進みそう。
ただ一方で、本当に生活保護を必要としている人をまあまあの時間をかけて描いていたのは、フェアな作りに感じた。
終盤、生活保護を申請しにきた女性に対し、市役所の担当者が罵声を浴びせる場面。
このとき担当者の言ってくることが、生活保護に関するニュースが報じられたときの、ヤフコメでよく目にするような意見と酷似。
群馬県桐生市で生活保護支給者への恫喝がニュースになったことがあったが、この場面みたいな感じだったのかと思うと、居た堪れない気持ちになった。
生活保護に関しては、まず本当に必要な人に届くことを最優先に考え、その後に不正かどうかを調べればよいだけだと思うのだが…
0.3%を0%に近づけることを最優先に考えてしまっている人たちにとっては、この映画のこの女性の顛末を観ても「まあしょうがないよね」って感じなのかな?
この映画で個人的に心に残った場面は、中盤の北村匠海演じる生活福祉課の職員・佐々木と河合優実演じるシングルマザー・林野のホームドラマパート。
生活に困窮する林野は育児放棄気味。
その様子を見かねた心優しき佐々木が、「子供に罪はない」と言わんばかりに、林野の娘に献身的に接するようになり、仕事と関係ない日にも娘に会いにいくようになる。
表情の暗かった娘は徐々に佐々木に心を開くようになり、明るさを取り戻していく。
今まで見たことのない娘の喜ぶ姿を見て、荒んだ生活を送っていた林野にも、少しずつ変化が現れ始める。
前半で世の中の腐りっぷりを散々見せられた後なだけに、この「世の中捨てたもんじゃない」な展開に、かなり感極まってしまった。
個人的には「このまま三人は幸せに暮らしました」なエンドでも満足なぐらい、この場面が気に入ってしまった。
「三人にこれ以上不幸なことが起きませんように!」と願わずにはいられなかった。
そんなに城定秀夫監督は甘くないわけではあるが…
この映画に出てくる悪人には2種類あると思った。
「根っからの悪人」と「悪人になる人」。
「根っからの悪人」はともかく、生活苦から悪事に手を染めてしまう人の場合、自分は甘々人間なので、そういう人に対しては同情の気持ちが強くなってしまう。
生活に余裕のある人が増えた方が犯罪は減ると思うのだが、現実社会では格差はどんどん広がり、物価もガンガン上昇し、むしろ逆行しているように感じる。
社会の中ではそれを歓迎している人が多いように感じるが、個人的にはどうかと思っている。
そういう意味でも生活保護って大事だと思った。
林野が元々働いていた風俗店の場面が、今年公開の『ANOLA アノーラ』に出てくるストリップ劇場の日本版に感じた。
『ANOLA アノーラ』と比べ、オシャレさを減らして、生々しさをアップした感じ。
この中にいる人間の中で一番金銭的に裕福なのが誰かを考えたとき、社会構造の理不尽さに気分が悪くなった。
終盤は今泉力哉監督の映画みたいと思った。
役者たちの熱演はものすごい迫力だったが、ドタバタコメディの印象が強く、社会派な感じは減少してしまった気がした。
おっぱいがいっぱい(名もなきパイのうた)
2025年映画館鑑賞32作品目
3月31日(月)イオンシネマ石巻
ハッピーマンデー1100円
原作は『正体』の染井為人
監督は『女子高生に殺されたい』『ビリーバーズ』『夜、鳥たちが啼く』『銀平町シネマブルース』『嗤う蟲』の城定秀夫
脚本は『聖の青春』『愚行録』『ハード・コア』『マイ・ブロークン・マリコ』『ある男』の向井康介
舞台は架空
船岡市
ロケ地は佐野市と飯能市
生活保護を絡めたサスペンス
ダメ人間しか出ない映画らしい
エログロナンセンス
真夏
エアコンもない貧困
汗ばむエロティシズム
河合優実のはじめのメイクがドギツい
極悪同盟の下っ端みたいな感じ
しかし守と親密になりはじめた頃からなぜか普通になる
窪田正孝はこういう役が一番似合う
無口なマッチョとか童貞っぽい変人よりも
伊藤万理華は下からイライラしながら少し抑えめに理屈っぽいことを言うキャラがよく似合う
箭内夢菜は役作りのためか激太り
野呂佳代かと思ったら違った
『シャイロックの子どもたち』では性悪な銀行員を演じていた木南晴夏は今回も怪演
貧困に喘ぐ母子家庭の疲れ果てた主婦を見事に演じ切った
万引きで捕まり喚き散らすシーンがないのはとても残念
この作品を鑑賞し自民党ガーと食ってかかるヤフコメ民の政治豚みたいな書き込みはできない
映画のレビューに乗じて政治談義に花を咲かせるのは本当は大の苦手だ
全然楽しくない
アパートに主要なメンバーが揃った時これはコメディーかもしれないと思った
揃いも揃った顔と顔
東映オールスター時代劇のクライマックスのよう
まあそれほど凄くはないけど
チャップリンの名言「人生はクローズアップで見れば悲劇だがロングショットで見れば喜劇だ」と思い出した
それにしてもなぜ東京にはホームレスがいるのか
なぜあんなに大量の空き缶を集めて自転車で運ぶのか
仙台や盛岡では見かけたことがない
あとまたしても吉岡睦夫
『早乙女カナコの場合は』『少年と犬』そして今回
3回連続で吉岡睦夫
配役
優実に嵌められる生活保護のケースワーカーの佐々木守に北村匠海
山田に話を持ちかけられ金本の指示で守を嵌めるシングルマザーの河合優実に林野愛美
愛美の娘でお絵描きが大好きな林野美空に佐藤恋和
守の同僚で高野に対する異常な執着と異常な正義感を持つ宮田有子に伊藤万理華
守の上司の嶺本に菅原大吉
妻子を持ちながら後輩の有子と関係を持ち担当している愛美とも肉体関係を続ける守の先輩の高野洋司に毎熊克哉
夫が役場を辞めた途端に離婚する高野の妻に美玖空
高野の娘に出口結葵
高野の息子に太田恵晴
セクキャバの経営者で犯罪の計画者の金本龍也に窪田正孝
金本の愛人でぽっちゃりの莉華に箭内夢菜
ドラッグの売人で生活保護を受けている山田吉男に竹原ピストル
万引きに手を染める貧しい母子家庭の母親の古川佳澄に木南晴夏
佳澄の息子に古川勇太に斉藤拓弥
ホームレスにチャンス大城
佳澄の友人に山本裕子
工場の責任者にカトウシンスケ
刑事に吉岡睦雄
刑事の立花に岩男海史
コンビニの店員に山下永玖
セクキャバのマネージャーの平岡亮
セクキャバの従業員に足立英
スーパーの客に金沢涼恵
コスプレ嬢に渡森さや
コスプレ嬢に松原怜香
市役所の職員に昼間由輝
生活保護は現物支給で良いと思う件
暖かい、絶好調!! (;´・ω・)??
急に寒くなって サクラが咲きません~
提灯が吊られているけど 風に揺られて ぷらんぷらん
人の思いって 天気と同じで 読めないネ。
本日の作品は「悪い夏」でーす。
春本番も未だなのに、イキなり夏って言われても・・・
しかも”悪い”って付いてるが。
今作、生活保護、貧困ビジネスがテーマな作品。
コレね、お金渡すからこうなるのよね。
全部ね現物支給で良いのよ。
それをね 配送支援とか本人がセンタ-へ取りに行けばいいのよ。
※ネット発注配送とか使うのよ。
オ-ル管理しまくって、1円も本人に握らせちゃダメと感じるな。
そう思う人多そう。
ちょっと、その話は置いといて。
今作の流れは、役所の担当者と受給者の関係性。
問われる保護レベルとか認定の在り方。
本当に保護が要る人と、そうでない人の判断基準。
この辺りが、結構いい加減なんだなと 映画乍ら再認識しますね。
中々展開は楽しかったですよ。
しかし イチイチ同情したらキリが有りませんし、
結局助けられるのは ”美ある”者 だけって事ですかね。
---MC----
佐々木守(生活福祉課):北村匠海さん
高野洋司(佐々木の同僚、宮田の浮気相手):毎熊克哉さん
宮田有子(佐々木の同僚、高野と不倫):伊藤万理華さん
林野愛美(生活保護受給者、高野から性的搾取):河合優実さん
金本龍也(風俗経営):窪田正孝さん
山田吉男(佐々木が担当する受給者):竹原ピストルさん
古川佳澄(貧困なシンママ):木南晴夏さん
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観ていてコミカルに描く 生活保護をネタにした
貧乏どもって感じが漂ってます。
どの受給者も実は問題ある貧困者で決して楽してるとは思えない。
性的搾取されるって話が一番問題ですが、
古川の様に該当されるべき家族が担当者の偏見で辛辣な対応を受けるのは
マジ許せないものを感じます。
結局、役所生活福祉課の男の弱みを使って
貧困ビジネスをしようって企みの話展開。
林野親子が佐々木に対して、 ”だったら助けてよ~”
本気のサインが 愛に代わるって流れね。
でもこれ 林野だからそうだけど、古川だったらそうなれる?
佐々木は結局のところ 女を見下しているんだと思うね。
こんなのは愛じゃない。
だから 隠し撮りされた時、 ”どこにも行かないで” いわれた言葉の
真意すら分からず 騙されたと思い込む。
愛が有るなら 騙されても良かったぐらいで構えないとね。
そう思うんだが、最後は色々あって 元のサヤ?に元通りに。
・終盤の アパ-トに全員集合的 場面が頂けないかな。
なんで こんな風な展開にしちゃったのか。
いままでいい流れだったのにね。
ラスト場面で コメディチックなドタバタ喜劇に急になっちゃって
そこが メッチャ残念でしょう。
あんな事 有り得ないし、脚本投げてるとしか思えないですね。
あと、 ”あんのこと”で 躍進した河合優実さんですが、
同様な役柄はそろそろ この辺までとした方がイイでしょうか。
この先も同様役柄は彼女の為には成らないと感じします。
今作、窪田正孝さんと竹原ピストルさんだけが
メッチャ楽しんで役をやってた気がします。そこは良かったかな。
気になる方は
劇場へどうぞ!
クライマックスあたりはカオス…笑
気になってた映画で鑑賞!
市役所の生活福祉課に務める佐々木は、
ある日 「同僚が生活保護受給者のシングルマザーに肉体関係を迫っているらしい」
という相談を受け、真相を確かめようと彼女のもとを尋ねる。
その出会いが“地獄”の始まりだとも知らず……
というのがあらすじ!
クズとワルしか出ないってことでしたけど個人的に全員がそんなことではない感じでした
佐々木も最初は真面目でどんどん落ちていく感じで万引きした古川は生活が苦しくてって感じですしね
林野も脅迫されてるから仕方なくって感じ…
その他はクズとワルでしたね笑
みなさんの演技が素晴らしかったです!笑
窪田正孝さんが役にあっててかなり怖かったです笑
北村匠海さんも薄っすらと髭が生えてきたり髪がボサボサになってたり話し方や雰囲気までだんだんと変わっててどんどん落ちてきてましたね…
他の人たちも演技がほんとよかったです!
クライマックスの台風でのシーンはみんな集合しててかなりカオス笑
まさかとは思ったけど宮田と高野が不倫関係だったし…
なかなか面白い場面でした!笑
最後はあの古川親子幸せそうでしたね
これはほんとによかった😊
市役所は辞めてるものの佐々木は一緒に林野と暮らしてるみたいだし多少は救われた最後にはなってるみたいでしたね
個人的にもっとカオスな感じを観たかったです笑
でも楽しめました!
面白い映画をありがとうございました!
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