「悪い奴らばかり、ではなかった」悪い夏 おかゆさんの映画レビュー(感想・評価)
悪い奴らばかり、ではなかった
マジメな公務員がいつの間にか悪に手を染めていく話かと思ったら違った。悪に落ちかかったけど善のまま終わった。その意外性がなかった分、星は四つ止まり。でも十分イヤーな感じにさせてくれる、いい作品でした。
女優陣が良かった。エリ役のギャル、うぜー。ああいうのいるわ。よく雰囲気作ってた。最高。ケースワーカーの公務員の女、正義を語るときに目を見開くのが、うぜー。こういうのもいるわ。悪の反対の、いかにも脆そうな正義。これも、いい雰囲気出してくれました。
そして、河合優実がエロい。セブンスターの吸い方がサマになってていい。男が心持ってかれるのも分かる。いい雰囲気出してた。良かった。
窪田正孝の怪演。最初は薄っぺらいかと心配したが、イヤーな気にさせてくれた。ケンカ強そう。頭キレそう。
さて、最後は「破滅」と「愛」で終わるわけだが、前述の通り、ここに意外性がなかった分、減点。みんな集まるのがドラマっぽかったし、ケースワーカーの女の登場が、関係性は予想できたが唐突すぎた。
クレヨンの絵は落ちててほしくなかった。不自然でさめた。女の子が持ってる方が自然だった。最後の雨のシーンが不自然で残念だった。暴風雨なのに背景の木立が揺れてないし。
主人公は、こんなもんかなあ。
貧困ビジネスの描き方に不自然さはなかった。本当にあるかどうかはわからないけど、あってもおかしくない、見ていてさめる要素はなかった。ケースワーカーの人たちは、言い方は良くないが、制度を悪用しようとする勢力のすぐそばで働いてるともいえるわけで(過去にそういう犯罪事例がいくつもあったから)、メンタル含めてサポートが必要な職場なのではないかと考えさせられました。フィクションから学んでも空回しかもしれませんが。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。