「夏は悪くないとおもう」悪い夏 ヨークさんの映画レビュー(感想・評価)
夏は悪くないとおもう
4年前に原作を読んだ時はなんておもしろい小説なんだ!と興奮し、Netflixあたりで映像化しないかなぁと思っていた願いが叶って観ましたが、あの時のようなワクワクは残念ながら得られませんでした…。
冒頭からやけにアップショットを多用して暑さや心理を表現しようという意図は分かるけれども、ちょっと多過ぎて、テンポもスロウに感じました。
純朴で真面目な好青年が死んだ魚のような目に変化していく北村匠海や、どこか投げやりで退廃的な暮らしを送るシングルマザーが前向きに変わっていく様子をセリフが少ない中で表現する河合優実の演技など、俳優陣はほんとうにすばらしかったと思います!
生活保護を悪用した貧困ビジネスやケースワーカーの悪事だけでなく、制度によって救われる人もいてるという両面提示が描かれていたのも良かった。
あと、チャンス大城がハマり役だったのも予想外の発見!
そういうポジティブな部分もたくさんありました!
それだけにちょっと物足りなさも…
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