「Apathy」メリーおばさんのひつじ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Apathy
ここ数年流行りのキュートなキャラクターや童話などのホラー映画化。
今作も例に漏れず作られた作品ですがあまり期待せずに鑑賞。
んー地味というか制作側にやる気があったのか?ってくらいチープな出来や整合性の取れてなさすぎた映像には乾いた笑いが出てしまいました。
羊の被り物を被った人が男女を襲っていた映像が流れて、そこで斧でボコボコにしていたかと思いきや何故か首チョンパされていて違和感を覚えたところから始まり、ラジオのパーソナリティが番組打ち切りを回避するために森で起こっている誘拐事件を調べにいくというまぁベタな切り口だなぁと思いながら観始めました。
そもそもよくこんなラジオで生活成り立ってんなとは思いましたが、この手の作品にそんな事を言うのは野暮ですし、イチャつきカップルなんて格好の餌食じゃないですかヤダーと生贄が早めに用意されてて笑いました。
そんで案の定乗り込んだら怪しいオババと出会って家に招かれて、泊まらんでいいのに主人公が生活のために名誉のためにもあれよあれよと言わんうちに泊まってそりゃ餌食にもなるわなっていう展開がどこかで観たものそのままで既視感だらけでした。
今作のモンスター枠の羊くんが早い段階で顔を晒してしまったので恐怖感が全く無く、それでいてトラップを仕掛けるとか待ち伏せとかという手段を使わず基本的に相手が気づいてから攻撃する正直者スタイルなもんですからしっかりカウンターを喰らっていたところは笑いました。
斧を持ってる割には何故か刃先では攻撃せず持ち手でボッコボコにするスタイルで、知らない間に刃物でザックザクにしている低予算滲み出るにしてももう少しやりようがあったよなと思えるところが多かったです。
扉が開かずにジタバタする流れを3回くらい観たのでもう少しパターンは無かったものかと捻りのなさにも頭を抱えて観ていました。
今作の珍しいところはファイナルガールが悪の親玉に言いたい事全部ぶちまけていくところでした。
基本的には迫られたら逃げたり、そのまま襲われたりのパターンが多い中、「アンタは毒親だよ!」と怯まずに言うところは意外性があって良かったと思います。
メリーさんがやられてから憤怒してうぉぉぉぉ!ってなって怒ってた羊くんは結構面白かったです。
というか主人公ナイフを持っていたはずなのにメリーさんが何故か刺されたとかではなく頭から血を流していたので柄の部分で殴ったのかな?と制作側が全くコンタクトを取ってないのか本当に柄で殴ったのか謎が深まるシーンでした。
羊も主人公も刃先では攻撃しない映画を観た影響なんでしょうか(すっとぼけ)。
最後に一言、主演の方は元々こんな声質なのか、それとも風邪気味の状態で撮影してしまったのか、パンフレットが無いのでそこら辺の真相が知れないのが残念です。
この内容じゃパンフレット水増ししても20Pくらいだからかな。
鑑賞日 9/15
鑑賞時間 19:10〜20:35
座席 B-7