「内容は多少の意外性。しかし1名を除いてお芝居が……」あたしの! あおねるさんの映画レビュー(感想・評価)
内容は多少の意外性。しかし1名を除いてお芝居が……
女性の友人に「推しが出てるから観てほしい」と言われ鑑賞しました。
キャストの方で知っていたのは先日鑑賞したばかりの「恋を知らない僕たちは」で初めて拝見した齊藤なぎささんで、他の方は存じ上げませんでした。
まず内容についての感想から。
原作を読まずに楽しみたい人間なので、女子二人が一人の男子を取り合って恋のバトルを繰り広げるラブコメで、女子のどちらかが優位とかではなく、最終的にどちらの女子とも結ばれない、けれどもまた他の男子を好きになって恋の戦いはその後も続く…的なライトでギャグ多めのラブコメを予想していました。
蓋を開くと、まさかの恋愛<友情といった内容で意外性がありました。
あと、想像以上に世界観が静か、というか儚い感じの作風で、そこも意外でした。
ポスタービジュアルだけだと分からないことがありますね。
ですが、個人的にはここまできたらどちらかに振り切ってほしかったというか、完全に友情を優先しましたって結末のほうが腑に落ちたかもしれません。
お芝居の感想について。
いやー、問題は完全にこちらでした。
キャストの方々ごめんなさい。
1名を除いたメインの方々のお芝居が酷くて何度も萎えてしまいました……。
唯一成田役の山中柔太郎さんのお芝居がお上手だったことが救いで、申し訳ないですが他の方は見るに堪えない……というのが正直な感想です。
普段キャストの皆さんがどのくらいお芝居でご活躍されているのか理解していない部分もありますが、経験値が足りていないのか、シンプルに向いていないのか。
ファンってどちらかというと盲目フィルターがかかって何でもよく見えちゃう部分があるじゃないですか。もちろん推し活をしている方々全員ではありませんが。
自分も推しと呼べる対象がいる身ですが、お芝居が上手くないと感じる推しもいれば、上手いと感じる推しもいます。
推しだから何でも肯定できるタイプのオタクではありません。
この作品をおすすめしてくれた友人も「推しのお芝居めちゃくちゃいいから!」といった感じだったのですが、個人的にはお世辞にも上手いとは思えませんでした。
お芝居の上手さは作品の面白さを一番左右するものだと考えていて、内容がそこそこでもお芝居ひとつももう少し良く見えたりするものです。
おすすめされて鑑賞しましたが、山中さん以外の部分が酷でした……