ヴェノム ザ・ラストダンスのレビュー・感想・評価
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ヴェノムのキャラが壊れてく
公開初日に鑑賞
御多分に洩れず、ヴェノムも最初が一番良くて、2作はまずまずだったが、3作目は期待外れでした。
エディとヴェノムのバディ振りはますます良くなっているが、ストーリーが無理があるし、ヴェノムって騒音嫌いなはずなのに飛行機乗るし、ダンスはするし、どうなってんだ?
都合良すぎるだろよ。
先日見たジョーカーにしろ、続編のむずかしさ思い知ることになる
ヴェノム愛おしすぎ
IMAXで初日に鑑賞!
単純すぎるとか、これで終わり?っていう意見もチラホラ見たけど、最近のマルチバースやら組織とのしがらみやらでめんどくさいMCUと比べて、単純明快なストーリーと演出で楽しめたと個人的には感じた。
なによりヴェノムとのやりとりに思わずニンマリしてしまう。
エディとはまさしく相棒として会話をしている感じがとても良い。
馬や飛行機でのスピード感のあるシーンもよかったし、川でカエルや魚に寄生して形態が変化するのもとても面白かった。
ヒッピー家族の子供に「怖くないよ〜」と語りかけるのも、いい父親になれるぞと言っていたのも、ヴェノムに人情が少し芽生えている感じがして良かった。
クライマックスのバトルシーンでは、いろんなシンビオートが出てきて、デカ敵にみんなで攻撃するスーパー戦隊のようなビジュアル。
あの手榴弾の爆破でエディ助かったの?とはちょっと思ったけど笑
とくに内容は深くないし、思ったより泣けるヴェノムの最期という感じもしなかったが、まぁそんなに重いストーリーをヴェノムに求めているわけでもないということもあり、総合的には面白かったなと思った。
いつもの「撮りたい絵だけを繋げたシナリオ」だけど、今回は過古イチで酷いんじゃなかろうか
2024.11.1 字幕 MOVX京都 ドルビーシネマ
2024年のアメリカ映画(109分、 G)
原作はメーベルコミック『ヴェノム』シリーズ
前作にて追われる身となったエディとヴェノムと最強の敵との戦いを描いたアクション映画
監督&脚本はケリー・マーセル
原題は『Venom The Last Dance」
物語の舞台は、メキシコのとある町
前作にて、マリガン刑事(スティーヴン・グレハム)の殺人犯に仕立て上げられたエディ(トム・ハーディ)とヴェノムは、追われる身となって、メキシコの田舎町に潜伏していた
全米では指名手配犯のような報道がなされていて、隣国メキシコでもその情報が波及しつつあった
バーを出たエディたちは、犯罪の匂いがすると言って、あるボロ屋の地下へと侵入する
そこには悪徳ブリーダーの隠れ家があって、犬たちが監禁されていた
犯人たちと遭遇したエディは、彼らに警告をするものの、ヴェノムはあっさりとたいらげてしまった
その後エディは、自分を国外に追いやったNYの判事を探すためにアメリカに戻ろうと考える
だが、そんな彼らをストリックラッド(キウェテル・イジョフォー)率いる特殊部隊が追跡していた
ヴェノムは捕獲され、エディともどもに基地に閉じ込められてしまう
そこは閉鎖されたエリア51の地下にあるエリア55という場所で、特殊なラボがあった
そこでは、ヴェノムと同種のシンビオートが研究対象となっていて、死んだはずのマリガン刑事がシンビオートと融合した状態で送り込まれていたのである
映画は、前作までの知識をド忘れしていても問題ない内容で、エディとヴェノムが融合できるのは特別だからということさえわかっていればOK
また、短期間ならばどんな人間とも融合できるのがシンビオートの特徴で、後半ではそれを活かしたバトルが登場する
それでも、融合された段階で結構な身体的負担があるはずだが、本作に登場するテディ博士(ジュノー・テンプル、若年期:ブローク・カーター)、セイディ博士(クラーク・バッコ)は、意外なほどに耐久性がある人たちだった
今回の敵は、宇宙のどこかにいるシンビオートの創造主ヌル(声:アンディ・サーキス)がシンビオートハンターと呼ばれるゼノファージを送りこむのだが、その1、2体との対決で終わり、それを倒すためにヴェノムが犠牲になるという展開を迎える
ラスボスは寸止めで登場せず、雑魚相手に戦って終わりとなっているので、消化不良感が凄まじい
エディ自身は生き残っているし、テディ博士はどうやら適合体のようだし、という終わり方をしているので、何らかの続編は作れるように締められていた
一応は、エディとヴェノムの旅は終わりということで、ヌルと戦うのは別のヒーローですよという感じなので、これまた何だかなあという感じになっていた
いずれにせよ、シナリオがかなりガバガバな内容で、ゼノファージがダメージを喰らったらヌルが苦しむ理由もわからないし、コーディクスを手に入れていないのにヌルは復活したっぽいという流れは無茶苦茶だと思う
メキシコからネバダ砂漠を経由し、ベガスからNYに入るロードムービーっぽさもあるものの、エイリアン愛好家一行が登場する意味があったのかもわからない
さらに、ベガスでチェン夫人(ペギー・ルー)と再会して、雰囲気で踊り出して敵に察知されるとか、意味不明すぎる展開が多かった
おそらくは撮りたいシーンを繋ぎ合わせているだけで一貫性がないのだが、もう少しシナリオを練るかプロに任せた方が良かったと思う
ファンとしても中途半端な終わり方で不完全燃焼だと思うので、そう言った意味合いも込めて、本当のラストダンスを作る必要があるのではないだろうか
ラストなのに分かりやすい次に繋がる感
シンビオートについて研究し共存したいテディ・ペアン博士と未知の生命体に対して拒絶しヌルの手先とシンビオートそしてエディもろともを吹き飛ばそうとしたストリックランド将軍がいてそれに対して共生できることをエディが証明していたようだったし、ラストこそまさに絆の深さを感じた。また、MCUと関連づくと思うけどベェノムのラストとしてしっかり完結してたし前作を見てなかったけど前作にでてたであろうシンビオートが沢山でていてまさにラストにぴったりだったのと、最後にヌルが出てきていてサノスと同じようにまだアベンジャーズのほうで続く事分かったしワクワクするような手札を残した三部作のラストだった。
不満&インタビュー情報から→→→
脚本を手がけた二人のインタビューから今作はNYに戻った後もヴェノムとエディをわざと孤立させて前作で関わっていた人も引っ込めて二人に焦点を絞り話を進めたそうです。これについては素晴らしい判断だと思いました。ですが、二人に焦点を絞っていた割には全然ベェノムとエディの掛け合いもなくベェノムのキャラの良さしか見えなかったので良くなかったです。またラストの戦闘の中で二人に集中できない事で懸念されたのかラッシャーを戦いに参加させるとアクションが大きくなるからか前作からの再会があったのにマリガンが一瞬で食べられ見せ場が終わってしまった辺りが雑で、どういう考えなのかは置いておいてその割に新キャラがモリモリでその中でテディ・ペアン博士の雷のエピソードもありましたが爆発から逃げるシーンで重なるような感慨深いシーンとして作られましたがエピソードを増やしたりするのもベェノムシリーズのラストにわざわざ途中で各新キャラの紹介のシーンやいろんなものをつぎはぎして作ってまでいれる必要はなく、そのシーンはなくても良かったのかなと思いました。それか、このシーンを次作に繋げるために入れたとしても場に必要な存在でも無かったわけでラストの作品には入れないでおくべきだと思いました。(アゴニーは出すべきなのでそこは自然に出てくるだけで適当なエピソードと絡ませないで登場の方が個人的には良かった)。逆に家族のシーンは旅路での出会いやロードムービーをやっていて良さはあったと思いますがあの家族がラストにいるのはとっても違和感でした。また、呼んでも返事がなかったりのくだりもあったベェノムとの別れのシーンも感動的だったけど、いろんな仕掛けはいい意味でも悪い意味でも次のSSUの新シリーズに向けて展開を匂わせるような種を巻いていてあんな激アツなラストだったのに締まりが悪かった。
物語が進んでるようで最強のモブキャラとずっと退治していているだけで何も動いていないまま《チンピラと戦うシーン》以外ラストにふさわしい二人のコンビネーションがあるアクションもないようなところでベェノムとエディの別れのシーンがきていてダメだったし、それ以外も正直いいところはなかったしあってもベェノム単体だったし、中途半端だと思った。また、SSUでのベェノムシリーズとしては最後の映画でしたが酷評も少し多いのでそれを吹き飛ばすようなヌルに迫る生き残ったシンビオートが活躍する続編を期待してます。
あえて期待せず観に行ったが、、、
ヴェノム大好きだけどあえて期待せず観に行ったが、悪い予感は的中した。
他のレビューでも散々言われている事だけど、特に酷いと思ったポイントが以下。
・ヴェノム戦わなさすぎ。変身すると位置がバレるという設定上仕方ないかもしれないけど、過去作から観てるとやっぱりヴェノムの殴り合いが観たかった。
・飛行機のエンジンが壊れたけど、あの飛行機どうなった?
・1作目でシンビオートとの適合実験で沢山人が死んでたのに、今作では研究員とすんなり合体するのが都合良過ぎ。
・旅する一般家族が国家機密の施設にあっさり侵入できるのが変すぎる。
上記以外にも細かい不満がいくつかあり、シリーズ完結作としては最下位レベルに出来が悪い。
最後に散りばめた伏線にももう期待できない。
関連作品が出てもこの駄作が脳裏にチラつくんだろうなと考えるだけで不快。
それくらいファンとしてはガッカリさせられた。
じゃあ、またねー
え〜っと過去2作も一応劇場で観てるんですが、毎度途中で寝て抜けてるとこがあるヴェノム(これに並ぶのは、アントマン3作のみ)体調が同じ訳ないので、相性なのかなぁ。
ヴェノムのキャラは好きなので、自分でもよく分からない。
本作は海外レビューが好評だったし、予告編でDavid Bowie のSpace Oddityが流れたので、期待もちょっとあったのか寝なかった。
まぁ色々楽しませようとしてるんだけど、劇場で観てる感が自分には乏しいのか、家で観てる感がする不思議な感じ。危機感もあんまり感じないし、頭齧ってもエグさも無いし。
なんだろう、既視感が半端ない?
あっだからウトウトするのかなぁ。
ツッコミどころもあるけど、なんかスルーして観てられるのも謎だし。
変態バディものと云える本シリーズの副題通りラストダンスな訳でお別れするのだが、トム・ハーディが思い出に浸りながらNY闊歩するところで、えっこんなベタなフラッシュバック見るのいつ以来だろかと思った。
ノー・ウェイ・ホームで、ちょこっとアチラに残しているので、ヴェノムは完全消滅してないし、ポストクレジットのゴキブリも思わせぶりだ。巡り巡ってまた会えるから、「It’s just bye for now.(今だけ、さよなら)」って言ったのだろう。
後、ヌルってサノス級の大物出したけど、SSUの中だけで扱いきれるのかなぁ〜どうするんだろうSONYさん。
ヴェノムを復活させないと中々難しいと思うけど。
まあリス・エバンスが出てたのと、Space Oddityの合唱が観れたので、良しとします。
ソニーには、3人が演じたスパイダーマンいるのにね・・・
先行レイトショー『ヴェノム ラストダンス』
トム・ハーディ主演のヴェノムシリーズ第三弾
エディと寄生したヴェノムのドタバタ二人三脚ムービー
ラストは、暗い画面でのシンビオートアッセンブル
せっかくの新キャラ達も相手ヴィランの手下が強すぎて@@!
もう少し丁寧に作って欲しかったなぁ〜
何か無理やりまとめた感じは否めない。。。
単純明快でサクッと見れる作品ですが・・・
ただやっぱヴェノムは、スパイディと対峙して更に光るヴィラン
ソニーには、3人が演じたスパイダーマンいるのに残念。。。
ラストダンスだけどさくっ
ヴェノムは可愛い。見た目はグロテスクなんだけど、やりたい放題と戯れてくるようなまとりつき加減、グロテスクなんだけど舌のだらしなさが愛嬌。
グタグタあるが分かりやすい、正と悪。
ラストは想像通り、まってまーす。
追記
おなじみさんのレビューを読み“あー、セーラー服と機関銃”…
薬師丸ひろ子の声が頭の中でぐるぐる。
歌いながら追記🩷
ゴキブリ!
ヴェノムの決断が半分台無し。
完結編というわけかヌルの封印を維持しつつエディを守る為ヴェノムが意を決して雑魚敵を巻き込んで盛大に自爆しての死亡ED。
悲しいような残念な気持ちになる中でクレジット後の映像で何があったのか分からないけどヌルの復活宣言でヴェノムの決意が半分無意味になって気分台無し。
ヌルは倒せないにしても復活阻止されて悔しがるくらいにして欲しかったし最後の映像で続編やりそうな雰囲気にしたけどもう少しすっきり終わらせられなかったのかな。
それだけでなくNWHやデッドプール&ウルヴァリンみたいに過去作のキャラを使って盛り上げられないのは仕方ないにしても最終作なんだからヴェノムがコミック版のトレードマークの蜘蛛マーク付けてパワーアップするサプライズとか色々やりようはあったと思うだけに凄く残念な完結編。
分かりやすい!
とにかくシンプル!
ここのところのマーベル作品は、そのシリーズ以外の作品、映画だけでなくドラマまで観ていないと話がよく分からなかったり、マルチバース多用で何でもありすぎてたので、観る人を非常に限定してた感じでちょっと遠ざかってたんだけど、今回はヴェノムのシリーズだけ観てれば話が分かる!というか、この作品だけで完結してる感じで、誰が観ても分かりやすく間口が開けた感じでとても良い!
きっとお子様からお年を召した方まで誰が観ても分かりやすくてとっつきやすいんじゃないかな。
まぁその反面、コアなマーヴェルファンには薄っぺらい映画に思えるんでしょうが...
今回のヴェノムは愛らしい!特にろくろっ首状態のヴェノムが可愛くて仕方がない。
エンドクレジットの始めの方、いろんな動物がシンビオート化する映像も見逃せない!
けど、今回で終わり?本当にこれで終わるの?続くよね?(笑)
ヴェノムという作品ではなくて、また別のシリーズ化するのかな?
とにかくこういうドーン・バーン・スッキリーな映画が観たかったら大満足。
チョコレートのくだりも可愛くて大好き。
だけど、何であそこで急にダンス?っていう謎だけが残るからとりあえず-0.5で。
面白かったけど脚本は……
前2作見てるので面白くはあったんだけど話がスカスカで、ちょっと……
最初から、実は創造主ヌルというのがいて、とか説明ゼリフがながながと続くし、途中は追っかけ回されるから逃げるの繰り返し。
一作目であんだけシンビオートとの共生が難しいという話をしてたのに、今作では誰でもすぐになじめるようになってるのもなんか違和感が……
次回作に期待しておきます
今回は、とにかくかわいいヴェノム。
相変わらず100分ちょいなのに、密度が高くてテンポ良くて、楽し過ぎた!過去作のあの人この人と出てくるので、おさらいしておくともっと楽しめる感じ。もちろんわかんなくても大丈夫!
とにかくヴェノムが3作の中でも一番可愛すぎて大変でしたwなんだこのデカくて可愛い生き物は。
1も2もエディに若干イライラしながら観てたけど、今回は、人としても少し成長したなぁって思えるシーンがあったりして、エディはこれまでの人生で、他者からの無償の愛を受け取ったことがなかったのかなー?なんて。やっぱり好きなキャラではないけどね。これまで出てきた人間キャラだとダンが一番好きw
心配してた、マルチバースどうこうとか、MCU的なのは無くて安心したわwもうソレ系は満腹なんよ⋯
先行IMAXで観たのでパンフレットは公開日から発売で買えず。よみたーい!てか全然続編作れそうな感じじゃん、作ったら、終わりじゃないんか〜い、ってブツブツ言いながらも観に行くよ!
それなりに楽しめましたが
退屈なシーンが多すぎた印象でした。
いろいろ思うところはありますが、他の皆さんがレビューしてくださってるので割愛するとして。
一番の違和感は、ヌルの手下の少なさよ。
あの程度の数で全惑星を探索させてたなんて…
どうしても小物感を拭えませんでした。
SSU唯一のヒットシリーズ、そのあまりにも雑な完結編
IMAXシアターの先行上映にて。
『スパイダーマン』に登場する敵キャラクター(ヴィラン)を扱ったエクステンデッド・ユニバース作品群、通称ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)に於けるヒットコンテンツ『ヴェノム』シリーズの第3作にして完結編。
私は、シリーズ中『マダム・ウェブ』以外の作品を全て劇場鑑賞済み。原作コミックには馴染みのない、あくまで映画シリーズのファンなので、本作で登場した様々な要素がファンサービスとして優れていたのだとしても、ピンとは来ないという立場。
結論から言ってしまうと、SSU中でも『モービウス』を抜いて最低レベルの作品だったように思う。元々、本シリーズは「軽い気持ちで観る分には丁度いい」くらいのポップコーンムービーとして楽しんでいたが、本作ではそれすら困難なレベルのノイズだらけの駄作となってしまったように思う。
その最たる所以は、脚本の雑さで間違いないだろう。
元々、シリーズ第1作の公開当時から、SNS等で「ハリウッド版『ど根性ガエル』」と言われるくらい、「本当にコイツ、スパイダーマンの敵なの?」と言いたくなる程、本シリーズのヴェノムは茶目っ気や愛嬌たっぷりに描かれてきたが、本作ラストでは遂に自己犠牲の精神によって相棒エディを救うにまで至る。それ自体は別に構わないのだが、その感動的なクライマックスを演出する為のお膳立てがあまりにも雑で先が読めてしまう(しかも、こちらの予想すら下回るレベルで)為、退屈さから鑑賞中幾度となく睡魔に襲われ、あくびが出てしまった。
冒頭から、これまでの世界観をガン無視した、長髪に剣を携え、暗い森の奥で樹木の根のようなもので縛り付けられた、まるでゲーム作品のラスボスのようなファンタジー色全開の“ヌル”の登場に面喰らう。冗談抜きで、入るスクリーンを間違えたかと思ってしまった程。
そんな突如生えてきたラスボスによって語られる、ヴェノム達“シンビオート”の誕生秘話から創造主たる自身との決別、自らの封印を解く鍵“コーデックス”をヴェノムが誕生させた事から、下僕である獰猛な異性生物“ゼノファージ”を放ち、鍵を手に入れようとする。
対するヴェノム達地球に逃げ延びてきたシンビオートは、ヌルの復活を阻止すべく奔走する。しかし、“復活を阻止する”事に終始する為、一応のシリーズ完結編にも拘らず、ラスボスとの対決という爽快感は無く、明らかに更なる続編を意識した伏線(エンドロール中に挟まれる怒りに燃えるヌル、作中で示されていたヴェノムのカケラとそれが収められていたであろう割れたアンプル、その側に居る「2億8000万年生きている」と言われていた黒いゴキブリ)が張られており、そうした点も先述したヴェノムの自己犠牲という感動的なシークエンスを邪魔している。
また、ヴェノム達シンビオートを追うゼノファージが、ジャンボジェットのエンジンに巻き込まれて細切れにされようが、軍による兵器やシンビオート達の攻撃で負傷しようが、すぐさま再生するというチート級の自己再生能力を有している為、クライマックスでのシンビオート軍がヴェノムを守る為に戦うという盛り上がりをイマイチ盛り上がり切れない中途半端なものにしてしまっている。せっかく多種多様なシンビオート達が次々と登場し、共に戦ってくれるという激アツ展開なのに、敵が強すぎて頼りなく、たった一体のゼノファージにすら大苦戦するという不甲斐なさ。というか、「ヌル、お前さ。最初からもっとゼノファージ送れば良くね?」と思ってしまったのだが(実際、クライマックスでは複数体を同時に送り付けてきたし)。
極め付けは、そんな複数のゼノファージを覚悟を決めたヴェノムが1人で捕獲し、これまた分かりやすい伏線だった強力な溶解液で溶かすというクライマックスシーン。「いや、お前1人でその数抑えられるんかーい!」とツッコまずにはいられなかった。せっかくなのだから、クライマックスは複数のゼノファージとシンビオート群の『エンドゲーム』的な大乱戦を期待したのだが…。
そもそも、ヌルの封印を解く鍵であるコーデックスの説明からして腑に落ちない。ヴェノムが宿主であるエディを生き返らせた事で誕生し、葬るには「どちらかが死ぬ」しかない。…何それ?(笑)
明らかなラストの犠牲の為のアイテムにしかなっておらず、このアイテムについての説明をヴェノムがし始めた瞬間、彼の運命は決まっていたのだ。
何それといえば、エリア51でシンビオートの研究をしていた博士もそうだ。若い頃に兄と共に雷に打たれ、手を繋いでいた兄だけが亡くなってしまい、自身は左腕に傷を負いながらも生き延びた。クライマックスでは、研究仲間のクリスマスを救う為、自らもシンビオートと融合して見せた。あるいは、原作ファンならば彼女が何者なのか分かるのかもしれないが、私としては登場から退場まで終始「???」状態だった。
そもそも、本作は当初予定されていたシナリオから大幅な変更がなされたのではないか?前作ラストでマルチバース展開を取り入れ、他のユニバースに飛ばされた時には、「次回作はいよいよスパイダーマンと共演か?」と期待もしたものだが、本作では冒頭でアッサリと元のユニバースに戻ってきてしまう。唯一マルチバースを扱ったネタが「紫色で石集めが好きな宇宙人なんていねぇ」という、MCUでのサノスとインフィニティ・ストーンについてのみというのも呆気なく、その後は一切他のユニバースに行った事に触れない。もしかすると、マルチバース展開を取り入れて以降混迷を極め、(一部作品を除き)興行的に苦戦を強いられているMCUの現状を見ての急な路線変更だったのかもしれない。
そう邪推しなければ納得が行かないくらい、本作の脚本は雑で行き当たりばったりなのだ。
一応の完結を謳いつつ、更なる続編をやる気満々な様子には、もう正直何の期待も抱いてはいない。SSUはヴェノムだけが唯一の成功ラインを保っていただけに、残念でならない。
先行上映としてIMAXシアターで鑑賞したが、また、本作は“Filmed for IMAX”を謳ってはいるが、別に通常スクリーンでも問題無かったように思う。正直、先行上映に飛び付いてラージフォーマット分の鑑賞料金を無駄にした事を後悔している。
12月の『クレイヴン・ザ・ハンター』は大丈夫だろうか?不安である。
よく分からないけど楽しくて悲しい
エディとヴェノムの唯一無二のバディ感と漫才みたいな掛け合いが楽しい本シリーズも3作目。スパイダーマンを介してMCUの世界線にも片足(?)突っ込むようになったり、SSUが大規模になってきたりと、もはや単独作品と呼べなくなってきたこともあり、個人的には正直半分くらいしか理解できてなかったです。笑 この人誰だっけ?とか、これ敵なの味方なの何かに似てないかとか、これはあれの伏線だっけとか、色々脳裏をよぎりまくり。
というわけで、これから深掘りしていくことで発見や答え合わせの楽しさは残っているのですが、細かい所を無視したとしても、テンポの良く進むシンプルストーリーにいつものエディ&ヴェノムの掛け合い、ナチュラリストで宇宙人大好きファミリーとの交流や、迫力のシンビオートバトルと、見所たくさんで楽しかった!
コメディタッチで深刻になり過ぎないカラーで進む中、徐々にラストダンスが真実味を帯びていき、タイトル通りの展開にビターエンドに…。本当にさよならなの…?悲しいよ。泣
きっとまた会えると信じて。さよならヴェノム!
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