「酷いのは二日酔いではなく脚本」ヴェノム ザ・ラストダンス だむさんの映画レビュー(感想・評価)
酷いのは二日酔いではなく脚本
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一言で言えば駄作。
まず冒頭でボスであるヌルが自己紹介と設定を全て話してくれます。その時点でイヤな予感がした。映像と展開で見せるのではなく言葉とCGだけで全部済ませたからだ。
そして、その説明された内容を後から人間が知ってそれをわざわざ台詞にしている。馬鹿か。飛ばせそんな説明。こっち(観客)はもうそんな事知ってるんだよ。
終始調子が悪いエディが「二日酔いの気分だ」とかぶつぶつ言いながらアメリカをフラフラし、空気の読めないヴェノムが茶々を入れる。これも今まで2作やって来たことの焼き直しで真新しさが丸でない。むしろ、ヴェノムの行動にエディがキレていた前作前々作の方が楽しそうだったじゃないか。今作ではずっとローテンションなままでつまらない漫才を見せられている気分だった。
登場したエイリアン好きの家族との交流も必要あったのか? そこを省いてもっとやって欲しい事をやって欲しかった。
そして、致命的なのは部下の怪物を撃退しただけでボスのヌルが戦いもせず再封印され、バトルを終えた事だ。倒し方もヴェノムらしさの欠片も無い酸を浴びせるだけの戦法。
他作品とのクロスオーバー要素も無し。予算と時間と金が無かったのか。
仕事に疲れたのでストレス解消に頭を空っぽにしてアクション映画を楽しみたい、と思って観た映画だったが、最悪の気分が上塗りされただけだった。
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