「ラヴェル=めんどくさいヤツ」ボレロ 永遠の旋律 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ラヴェル=めんどくさいヤツ
ラヴェルはめんどくさいヤツだなぁ〜というのが作品全体を通して感じた所感です。
性癖が独特ですし、芸術家というのは一筋縄じゃないと言いますか
単純ではないですね。
劇中ラヴェルがジャズを単純ではないと言っていますが、
まさにラヴェルも単純ではない人物ですよね。
正直、観る前は途中で寝ちゃうんじゃないかと危惧していたんです。
しかもレイトショーを選択しちゃったんで、意識が何回か飛ぶなぁと思っていたら
全然そんなことはなくて、私はグイグイ物語に引き込まれましたね。
ただ、登場人物はわかりづらかったです。
ミシア、イダ、マルグリットなど、関係性がわかりづらかったですね。
お母さんがラヴェルにとって大きな存在というのはとてもわかりやすかったです。
ボレロがラヴェルを侵食していく・・・というのは、わかる気がします。
現代においても、ミュージシャンのヒット曲がそのミュージシャンの代名詞になることは
多々あろうかと思いますし、であるがゆえ、一般的にはその代表曲で認知されてしまうという
ジレンマを抱えると思うんですよね。
その最たるものがラヴェルのボレロであったのだろうと思います。
本作、実に音楽が豊潤でそれだけでも楽しめるというか没頭できるのですが、
特に冒頭のボレロを様々なアレンジで聴けるというのが、至福の時間でした。
ラヴェル、モテるんだけど、奥手にもほどがあるんですよねー。
実際そうだったんでしょうかね。
見ていてイライラしましたね(笑)
ラストのボレロの指揮シーンは素晴らしかったですね。
動きがめちゃめちゃかっこいいです。絵になります。
ファイナルカットも秀逸でした。
全然期待していなかったけれど、面白かったです。
帰宅してボレロを聴きました♪
共感ありがとうございます。
後になってみると、女の人の方もそこまで追いすがらないのでお察し・・だったんでしょうかね? チャララーン♪はバサッと終わるにぴったりですね。