「TuかVousか、とにかく気になる〜ゎっ♪」ボレロ 永遠の旋律 たちつてとんさんの映画レビュー(感想・評価)
TuかVousか、とにかく気になる〜ゎっ♪
フランス語には2種類の二人称があり、親しい人にはTu、敬称ではVous(Tuの複数形を単数に使う)と習った人も多いのではないかと思います。
※ふたりの関係で、どちらからがTu、もう片方からがVousということはないらしい。
という切り口でフランス映画を見ると字幕のあちら側を知ることができてお得だと思います。
史実でどうだったかは存じませんが、この映画におけるモーリスの一面が表されてるとも言えるでしょう。
というわけで、ここの感想を読んでいてもいろいろ勘違いなさってる方々がいらっしゃるので、字幕では描ききれないエピソードがストーリーに存在しているのかもしれません。
米企業Netflixとしてはどうだったんでしょうね。
ちなみに当方にとってはパトリス・ルコントのボレロこそがボレロの真髄です。
また、以前とある管楽器の音大生がとても得意満面に現れたので「じゃあボレロ吹いてみて」と言ったら一瞬怯みながらも挑戦してくれたのがいい思い出です。
天才ラン・ランの左手をぶっ壊したのはラヴェルの「左手」と言われています。ヴァルスも難曲。それを作曲して弾いていた人の技術がもう少し描かれてると良かったのに、オケの奏者たちにとっても簡単なものではないと説明があってもよかったかも、と思いました。
全体的にサウンドが誠実です。雨音まで聴ける映画です。なんでも盛っちゃう米国企業がよく我慢したな、とも思います。
Netflixに欧州作品がじゃんじゃん増えるといいですね。
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