「ボレロの初演」ボレロ 永遠の旋律 すーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ボレロの初演
ラヴェルの人となりや生涯について、予習してから見たほうがわかりやすかったかもしれません。
女性達とのプラトニックかつ親密な関係が「ボレロ」の誕生に深く関わっていたのは興味深かったです。
(てっきりラヴェルはゲイなのかと思いましたが、後で調べたらそうではなかったようで)
パーティのBGM、生活音、機械音がわざと大きく聞こえる演出、作曲家ラヴェルの耳を疑似体験できました。
ラファエル・ペルソナは黙ってタバコを吸ってるだけで絵になりすぎてしまう美男子ですが、ラヴェル役になりきるために減量したそうで、神経質そうな雰囲気がぴったり。
ピアノ演奏シーン、指揮もご本人がやってましたね。芸達者。
「ボレロ」ってモーリス・ベジャールの前衛バレエのイメージがあまりにも強すぎますが、初演はこんなにシンプルというか、普通?だったんですね。
1928年の狂乱のパリにおいては少々地味だったかもしれないと思うくらい…
舞台シーンや演奏シーンはもれなく良かったです。
劇場の大スピーカーで鳴り響く音楽で、カタルシスが味わえました。
コメントする