十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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カラーだけど東映集団時代劇ってこともあり工藤栄一監督っぽい
2024年映画館鑑賞109作品目
11月17日(日)イオンシネマ石巻
6ミタ0円
監督は『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』
『凪待ち』『ひとよ』『孤狼の血 LEVEL2』『死刑にいたる病』『碁盤斬り』の白石和彌
脚本は『アンダルシア 女神の報復』『任侠ヘルパー』『日本で一番悪い奴ら』『孤狼の血』『孤狼の血 LEVEL2』の池上純哉
原案は『日本侠客伝 血斗神田祭り』『仁義なき戦い』『愛・旅立ち』『玄海つれづれ節』『肉体の門(1988)』の脚本家の笠原和夫
時代は慶應4年(1868年)戊辰戦争
江戸時代最後の年
この年の9月には明治に
舞台は新発田藩(現在の新発田市)
粗筋
新政府軍が官軍で旧幕府軍が賊軍
勝利目前の官軍側につきたい新発田藩ではあったが巻き返しに躍起な賊軍である奥羽越列藩同盟に加勢を求められ苦しい板挟み状態
そこで賊軍の長岡藩の旗を掲げ国境に砦を作り官軍に立ち向かうふりをして奥羽越列藩同盟に安心させ新発田藩から出てもらい狼煙をあげて決死隊を藩に戻し官軍を迎える計画を立てた
藩士だけでは足りず罪人の寄せ集めで結成された決死隊
砦を守り抜けば無罪放免になると聞かされた罪人たちは決死隊に参加したがそれは嘘だった
蜥蜴の尻尾切りで藩士はともかく罪人たちは口封じでやはり殺される運命
罪人たちと新発田藩剣術道場道場主鷲尾兵士郎は初めそれを知られされていなかった
それでも特別な配慮に期待し砦を守る決死隊
155分だが長くは感じなかった
それだけ自分好みで娯楽映画として楽しめたということだろう
長いからといっても例によってトイレに行きたくならなかった
設定としては大砲や花火による爆発の数々は迫力がある
特撮ヒーローものの爆発は間抜けな感じがするがこっちはなかなかスリリング
なぜだろう
元前頭豊山が引退し俳優に挑戦している
罪人になった経緯は辻斬りでなく相撲部屋寄りの大罪にした方がしっくりときたのだが
こういう内容だから男性俳優に比べ女性俳優は地味な役割
決死隊の中では紅一点の女郎なつを演じた鞘師里保がなんていうか大変失礼だけど顔が薄い
家老の娘・加奈を演じた木竜麻生がずば抜けて美人だと感じたが新発田出身
作品としては極悪人という位置づけであろう阿部サダヲ演じた策略家城代家老溝口内匠
しかし新発田を戦火から救った英雄の1人として民衆から高く評価されたことだろう
人間には良い面もあれば悪い面もある
政事となれば綺麗事ばかり言ってられない
倫理で国民の生活は改善しない
国民民主党玉木代表の件や斉藤兵庫県知事再選の件でますますそれを感じた
野口英世も美談ばかりの自分の伝記を読んで「あれは作り話だ」と不愉快になったエピソードは有名だし
こんなこと書いちゃ失礼だけど女とバカが長生きする理由が改めてわかるような気がする作品である
それぞれ理由は全く違うんだけど
新発田は「しばた」って読むんだよね
子供の頃は今より教養がなかったから「しんはつだ」と誤読していた
「しんはつだ」じゃまるで「ケンちゃんラーメンしんはつだ」
いかりや長介じゃなくても「ダメだこりゃ」と嘆かれそう
配役
妻さだを手篭めにした新発田藩士を殺害し罪人となるが砦を守り抜けば無罪放免と言われ決死隊と共に戦場に駆り出されるも度々逃げ出す駕籠かき人足の政に山田孝之
家老の命により砦を守る決死隊となる剣術道場の道場主で直心影流の使い手の鷲尾兵士郎に仲野太賀
政と共に死罪になる予定だったが砦を守り抜けば無罪放免になる条件で決死隊に参加したイカサマ博徒の赤丹に尾上右近
子を堕ろされた恨みで男の家に放火した罪で死罪になる予定だったが砦を守り抜けば無罪放免となると聞き決死隊に飯炊きとして雇われた新発田の女郎のなつに鞘師里保
捕えられた政を死んだ兄と思い込み逃がそうとした脱獄幇助の罪で捕えられたが兄と慕う政と共に決死隊に参加する新発田の花火師の息子で知恵遅れのノロに佐久本宝
檀家の女を手籠にした罪で死罪になる予定も砦を守り抜けば無罪放免になると聞き決死隊に参加した生臭坊主の引導に千原せいじ
医学を学ぶためロシアに密航しようとした罪で死罪になるはずだったが砦を守れば無罪放免になると聞き決死隊に参加した医師の倅の「おろしや」に岡山天音
一家心中をするが自分だけ死ねず死罪になるはずだったが砦を守り抜けば無罪放免になると聞き決死隊に参加する貧乏な百姓の三途に松浦祐也
侍の女房と姦通した罪で死罪になるはずだったが砦を守り抜けば無罪放免になると聞き決死隊に参加する新発田随一の二枚目に一ノ瀬颯
新発田の村で多くの村人を斬り殺し死罪になるはずだったが砦を守り抜けば無罪放免になると聞き決死隊に参加した相撲取りのような辻斬に小柳亮太
新発田で地主への強盗殺人で死罪になるはずだったが砦を守り抜けば無罪放免になると聞き決死隊に参加する長州出身の剣術家の爺っつぁんに本山力
家老の娘加奈の婚約者で決死隊隊長の入江数馬に野村周平
罪人と共に決死隊の一員となった新発田藩士となるも罪人との対立が深刻化し板挟みとなった入江に粛清される荒井万之助に田中俊介
罪人と共に決死隊の罪人と共に決死隊の一員となるも官軍による大砲の爆撃で瀕死の重傷を追う小暮総七に松尾諭
藩を守るため様々な画策を企てる新発田藩の城代家老の溝口内匠に阿部サダヲ
新発田藩御城使の寺田惣次郎に吉沢悠
新発田藩の御用人の里村官治に佐藤五郎
新発田藩の藩主でまだ10代半ばの溝口直正に柴崎楓雅
政の妻さだを手篭めにし政に刺し殺される新発田藩士の仙石善右エ門に音尾琢真
溝口内匠の妻の溝口みねに西田尚美
入江数馬の許嫁の溝口加奈に木竜麻生
耳が不自由な政の女房のさだに長井恵里
兵士たちにおにぎりを配る新発田の村娘にゆりやんレトリィバァ
柴田藩を官軍に取り込もうとする官軍先鋒総督府参謀の山縣狂介に玉木宏
官軍先鋒総督府軍監で山縣の右腕の岩村精一郎に浅香航大
岩村の側近の杉山荘一郎の佐野和真
官軍先遣隊隊長の世良荘一郎に安藤ヒロキオ
世良の腹心の水本正虎に佐野岳
世良の腹心で正虎の弟の水本正鷹にナダル
新発田藩に官軍との戦いを迫る奥羽越列藩同盟新潟総督米沢藩士の色部長門に松角洋平
新発田藩に官軍との戦いを迫る奥羽越列藩同盟新潟総督参謀米沢藩士の斉藤主計に駿河太郎
ナレーションに塚本誠浩
もったいない
おもしろかった。
けど中身は無かった。
役者も時間も、名作と云われる映画のための全てが揃っているのに役者さんが演じる役に個性がない。
魅力的な役者11人の無駄遣い。
湧き出す油について。仮に揮発性が高かったとしても密閉されてなかったら引火はしても爆発することはない。
星2.5かな?
武士道の素晴らしさ!
何故戦うのか
戊辰戦争(大きな戦)の戦禍を回避するために、局地戦(小さな戦)へ誘...
何のために戦う?
賊軍の戦う理由づけが緩い。なぜみな逃げない? 逃げようとするのが山田孝之一人。さっぱりわからない。
しかもお目付け役の武士がたった三人。みなで寝込みを襲って逃げるとか官軍に投降するとかなぜしない。彼らがまっとうな人たちならそんなことはしないよ、だけど罪人たちだからね。
一応あった動機づけが中盤で崩れたあと、それでも戦おうとするのかさらによくわからん。あんな死にかけの武士の言葉、あてにならないのに。
こういう動機づけの甘い映画はダメ。見ててずっとイライラした。
アクションシーンのゴア描写はよかったけど、ちょっとくどい。ラストで似たような強度の描写が続くとさすがに飽きる。官軍とのバトルをあっさり終わらせてラストの戦いをたっぷりやるとか緩急がないと。
できればそれぞれの罪人の得意技をもっと出して工夫して戦うようにしてほしかった。爆弾の少年だけそういう使い方をしてた。
ただ、繰り返すが最大の問題点は戦う動機づけの弱さ。
「この外道ども!」とか言ったって相手は官軍だからね。奥さんに絡んでないし、相手が違う。
オリジナルの笠原和夫の脚本を読んでみたい。さすがにこういうところはしっかり詰めてくれてたはずだ。
タイトルなし(ネタバレ)
慶応4(1868)年。
鳥羽・伏見の戦いからはじまった戊辰戦争。
薩摩・長州を中心とした新政府軍と旧幕府軍は越後の地へと進んでいた。
奥羽越列藩同盟の中心・長岡は、日和見の新発田に「同盟に加わり、挙兵せねば攻め入る」と最後通牒を突きつけた。
新発田の家老・溝口(阿部サダヲ)は、同盟軍去りし後、無血開城して新政府軍に加わる謀略を立てた。
しかし、新発田の城内には旧幕府軍がい、このままでは到着する新政府軍と鉢合わせし、城下で戦乱は必至。
郷境の砦で新政府軍を足止めするしかないが、新発田の旗印で新政府軍と戦うわけにはいかない。
そこで、砦の守備は新発田の反乱分子・鷲尾(仲野太賀)を筆頭にして、部下に武家殺しの政(山田孝之)など十人の罪人を充てることにした・・・
といったところからはじまる物語。
笠原和夫による60年前のプロットに基づいて『孤狼の血』チームが映画化したわけだが、同チームは『孤狼の血』で東映ヤクザ映画を再構築・再生させ、今回は集団抗争時代劇を再構築・再生を試みた。
笠原和夫自身が書いた脚本は、当時の東映京都撮影所所長・岡田茂によって却下されたため、残っていない。
そのため、どこまでの精神が残っているかは不明だが、精神的な部分はかなり残されていると思料する。
真の主役は、謀略を尽くす新発田の家老・溝口だが、その謀略は新潟湊を中心にした民草を守るためであり、戦争回避である。
戦争回避のために、砦での戦いという小規模抗争の謀略絵図を引く。
このあたりは、かなりの恐ろしさなのだが、笑わない目をした阿部サダヲが演じることでリアリティを得た。
見かけ上の主役は、十人の罪人たちを率いる政なのだが、彼は彼で、新発田の武士に妻を手籠めにされた遺恨から新発田に手を貸す気など毛頭なく、生き延びて、妻のもとに帰ることだけを考えている(妻は耳が聞こえないというハンデを背負っており、民のなかでも一段下の立場だ)。
結果、戦闘がはじまると現場から逃げ出そう逃げ出そうとする。
いわば、「卑怯者」なのだ。
この「くにのため」ではない、自分自身のための逃げ回る行動がリアリティを生んでいる。
とにかく、政演じる山田孝之の逃げ足が速い。
そして、もうひとりは鷲尾だが、彼は「くにのため」と思って行動するが、結果的には、くにに裏切られてしまう。
矜持だけでは生きていけない。
ここにもリアリティがある。
この三者三様は、現代的なリアリティなのかもしれないが、60年の時を経ての再構築・再生なので、成功といえるでしょう。
アクションについての詳細は割愛するが、いやぁ、これも凄いです。
アクションファンにも楽しめると思います。
面白い、白石和彌監督の映画追ってます。
阿部サダヲの無表情がストーリーをかっさらった。
シートに身を預け、身も心も解き放つ155分ならなんの問題もないが・・
攻め上がってきた「官軍の大樹」に埋もれるか「奥羽越列藩同盟に忠誠を誓うか」の切羽詰まった戊辰戦争のエピソードがいささか長い。
新発田藩々主が幼いからといって、徹底抗戦を選んだ一人の家老の判断で、前線に送り出された受刑者11人が、山に分け入った少人数の官軍を相手に、吊り橋をはさんで睨み合うシーンが延々と続く。
家老の策略と、死を免れたい死刑囚の悲劇が交錯。引率する剣士が孤軍奮闘する"大菩薩峠か座頭市"の運命やいかにというところが山場でそれなりに面白い。
妻を寝取られた死刑囚・山田孝之の怒りが余り伝わって来ないのは残念で、阿部サダヲの無表情がストーリーをかっさらった。
唯一、物語を持っていた人
大作感あり
久々の邦画娯楽大作
配役は?だが時間を感じさせないエンターテイメント
時代劇はやっぱりエキストラの多さとセットの豪華さ
時代劇映画がかかると、ほぼ観に行っています。
そのくらい時代劇好き。
映画館で予告を見た際に、劇団☆新感線っぽいのかなと勝手に思っていました。
(新感線が嫌いというのではなくて、衣裳やら音楽やらがデフォルメされている感じ)
でも、見たら予想をいい意味で裏切ってくれて、活劇感がとても良かったです。
特に、ラストの仲野太賀の大立ち回り。
新国劇を彷彿させるような、爽快感がありました。新国劇は生では見ていないんですけどね。
あんなに斬られたら死んでるだろー!って思えるような立ち回りも時代劇だからOK!って思えました。
あと、エキストラの多さと装置がちゃんと作り込んであるところ。おカネをかけているってことなのかな。
時代劇はエキストラが多いと、のめり込めて見られる気がします。
史実的には?ってことも、作り込んでいると、没入出来るっていうような?
背景を歩いている人とか、武者とか、細かく演技していて、うれしくなりました。
「八犬伝」の虚の部分が残念に思えたのは、やっぱりエキストラが少ないところなのかしら、ってこの映画を見て改めて思いました。
最後に。TOHOシネマズ上野で拝見したのですが、映画泥棒も終わって、映倫も終わって、すでに本編が始まったのに、ドアが閉められていなくて、外の音が結構、客席にも聞こえて来て、こりゃあダメだと思い、席を立ってドアを閉めに。
上野で、ドアを閉めに行くのはこれで2度目。
お仕事も大変でしょうが、ドアは閉めて欲しいなぁ。
江戸末期の仁義なき戦い
戊辰を題材にした映画はなぜ誰も幸せにならないのか
楽しめるよ。
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