十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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戊辰戦争(大きな戦)の戦禍を回避するために、局地戦(小さな戦)へ誘...
戊辰戦争(大きな戦)の戦禍を回避するために、局地戦(小さな戦)へ誘導した溝口内匠は名宰相なのでは? 大義によって翻弄される、11人の賊軍の命運は如何に!? 上映時間やキャストの割には。。。という感想 賊軍達の個性にワクワクしなかった。 「七人のおたく」くらいはやって欲しかったな。
十一人目の賊軍とは、
映画と最後まで見ると、十一人目の賊軍が誰だったのか分かるのだけれど、 七人の侍を想像していただけに、 その落差に減点されてしまった。けど、良い映画だと思うよ。 よくできている。良しも悪しきもこれが日本人。
何のために戦う?
賊軍の戦う理由づけが緩い。なぜみな逃げない? 逃げようとするのが山田孝之一人。さっぱりわからない。 しかもお目付け役の武士がたった三人。みなで寝込みを襲って逃げるとか官軍に投降するとかなぜしない。彼らがまっとうな人たちならそんなことはしないよ、だけど罪人たちだからね。 一応あった動機づけが中盤で崩れたあと、それでも戦おうとするのかさらによくわからん。あんな死にかけの武士の言葉、あてにならないのに。 こういう動機づけの甘い映画はダメ。見ててずっとイライラした。 アクションシーンのゴア描写はよかったけど、ちょっとくどい。ラストで似たような強度の描写が続くとさすがに飽きる。官軍とのバトルをあっさり終わらせてラストの戦いをたっぷりやるとか緩急がないと。 できればそれぞれの罪人の得意技をもっと出して工夫して戦うようにしてほしかった。爆弾の少年だけそういう使い方をしてた。 ただ、繰り返すが最大の問題点は戦う動機づけの弱さ。 「この外道ども!」とか言ったって相手は官軍だからね。奥さんに絡んでないし、相手が違う。 オリジナルの笠原和夫の脚本を読んでみたい。さすがにこういうところはしっかり詰めてくれてたはずだ。
慶応4(1868)年。 鳥羽・伏見の戦いからはじまった戊辰戦争。 ...
慶応4(1868)年。
鳥羽・伏見の戦いからはじまった戊辰戦争。
薩摩・長州を中心とした新政府軍と旧幕府軍は越後の地へと進んでいた。
奥羽越列藩同盟の中心・長岡は、日和見の新発田に「同盟に加わり、挙兵せねば攻め入る」と最後通牒を突きつけた。
新発田の家老・溝口(阿部サダヲ)は、同盟軍去りし後、無血開城して新政府軍に加わる謀略を立てた。
しかし、新発田の城内には旧幕府軍がい、このままでは到着する新政府軍と鉢合わせし、城下で戦乱は必至。
郷境の砦で新政府軍を足止めするしかないが、新発田の旗印で新政府軍と戦うわけにはいかない。
そこで、砦の守備は新発田の反乱分子・鷲尾(仲野太賀)を筆頭にして、部下に武家殺しの政(山田孝之)など十人の罪人を充てることにした・・・
といったところからはじまる物語。
笠原和夫による60年前のプロットに基づいて『孤狼の血』チームが映画化したわけだが、同チームは『孤狼の血』で東映ヤクザ映画を再構築・再生させ、今回は集団抗争時代劇を再構築・再生を試みた。
笠原和夫自身が書いた脚本は、当時の東映京都撮影所所長・岡田茂によって却下されたため、残っていない。
そのため、どこまでの精神が残っているかは不明だが、精神的な部分はかなり残されていると思料する。
真の主役は、謀略を尽くす新発田の家老・溝口だが、その謀略は新潟湊を中心にした民草を守るためであり、戦争回避である。
戦争回避のために、砦での戦いという小規模抗争の謀略絵図を引く。
このあたりは、かなりの恐ろしさなのだが、笑わない目をした阿部サダヲが演じることでリアリティを得た。
見かけ上の主役は、十人の罪人たちを率いる政なのだが、彼は彼で、新発田の武士に妻を手籠めにされた遺恨から新発田に手を貸す気など毛頭なく、生き延びて、妻のもとに帰ることだけを考えている(妻は耳が聞こえないというハンデを背負っており、民のなかでも一段下の立場だ)。
結果、戦闘がはじまると現場から逃げ出そう逃げ出そうとする。
いわば、「卑怯者」なのだ。
この「くにのため」ではない、自分自身のための逃げ回る行動がリアリティを生んでいる。
とにかく、政演じる山田孝之の逃げ足が速い。
そして、もうひとりは鷲尾だが、彼は「くにのため」と思って行動するが、結果的には、くにに裏切られてしまう。
矜持だけでは生きていけない。
ここにもリアリティがある。
この三者三様は、現代的なリアリティなのかもしれないが、60年の時を経ての再構築・再生なので、成功といえるでしょう。
アクションについての詳細は割愛するが、いやぁ、これも凄いです。
アクションファンにも楽しめると思います。
面白い、白石和彌監督の映画追ってます。
白石和彌監督の映画という事で見に行った。鑑賞料金に見合う面白い映画だった。役者さんの演技がすばらしい。仲野太賀、阿部サダヲが特に。只思うに斬られた時、爆発した時などに肉片が飛び散る場面があるが、あれはリアリティを追求しているのかな?あえてその辺排除した方がいいのでは。また上映時間をもっと絞った方がいいかもと思います。
阿部サダヲの無表情がストーリーをかっさらった。
シートに身を預け、身も心も解き放つ155分ならなんの問題もないが・・ 攻め上がってきた「官軍の大樹」に埋もれるか「奥羽越列藩同盟に忠誠を誓うか」の切羽詰まった戊辰戦争のエピソードがいささか長い。 新発田藩々主が幼いからといって、徹底抗戦を選んだ一人の家老の判断で、前線に送り出された受刑者11人が、山に分け入った少人数の官軍を相手に、吊り橋をはさんで睨み合うシーンが延々と続く。 家老の策略と、死を免れたい死刑囚の悲劇が交錯。引率する剣士が孤軍奮闘する"大菩薩峠か座頭市"の運命やいかにというところが山場でそれなりに面白い。 妻を寝取られた死刑囚・山田孝之の怒りが余り伝わって来ないのは残念で、阿部サダヲの無表情がストーリーをかっさらった。
唯一、物語を持っていた人
派手な爆発や斬り合い場面が幾つもあるが、物語と人物像が一向に深まらず、終盤漸くエネルギーが爆発した。本作で唯一物語を持っていたのは、仲野大賀でも山田孝之でもなく阿部サダヲだった。でも、彼に焦点を当てると全く違った映画にせねばならなくなるだろうな。
大作感あり
期待していませんでしたが、残酷シーンもあるが(「首」ほどではないが)、大作感があり、ひき込まれる作品。仲野大賀がものすごくいい役。山田孝之もキャラクターに合っていました。気に入らない点は、吉本芸人出しすぎ、特にゆりあんは何のために出てきたのか(いらないシーン)。黒澤明とは言わないが、かなり力を入れて作っているのがわかる。
久々の邦画娯楽大作
夏前ぐらいに予告見てから、 ずーっと観たかったんだよなーこの映画。 ここまでの娯楽大作は邦画では久々じゃないかい? まあ爆破シーンの多いことW 爆破シーンが多すぎ、とか言ってる人いるけど、 いやいや、ここまで徹底的にやる作品あってもいいっしょ? 昔の角川映画みたいで面白いじゃんW 仲野太賀、カッコよかったなぁ〜💕 東映剣会の本山力さんの殺陣も凄かった👏 2時間半超の大作だけど飽きずに楽しめました〜 敢えて難癖つけるなら、ストーリーにもう一捻り欲しかったのと、 ナレーションがショボくて萎えたところかなW
配役は?だが時間を感じさせないエンターテイメント
仲野太賀さんはいい役者。国の守るために命を懸けて戦う侍そのもの。彼が場を締めていた。ただナダルが出てきたらどんなに真面目に演じていてもコントになってしまうのが残念。実際は長時間だったが読めない展開が多く楽しめた。
時代劇はやっぱりエキストラの多さとセットの豪華さ
時代劇映画がかかると、ほぼ観に行っています。 そのくらい時代劇好き。 映画館で予告を見た際に、劇団☆新感線っぽいのかなと勝手に思っていました。 (新感線が嫌いというのではなくて、衣裳やら音楽やらがデフォルメされている感じ) でも、見たら予想をいい意味で裏切ってくれて、活劇感がとても良かったです。 特に、ラストの仲野太賀の大立ち回り。 新国劇を彷彿させるような、爽快感がありました。新国劇は生では見ていないんですけどね。 あんなに斬られたら死んでるだろー!って思えるような立ち回りも時代劇だからOK!って思えました。 あと、エキストラの多さと装置がちゃんと作り込んであるところ。おカネをかけているってことなのかな。 時代劇はエキストラが多いと、のめり込めて見られる気がします。 史実的には?ってことも、作り込んでいると、没入出来るっていうような? 背景を歩いている人とか、武者とか、細かく演技していて、うれしくなりました。 「八犬伝」の虚の部分が残念に思えたのは、やっぱりエキストラが少ないところなのかしら、ってこの映画を見て改めて思いました。 最後に。TOHOシネマズ上野で拝見したのですが、映画泥棒も終わって、映倫も終わって、すでに本編が始まったのに、ドアが閉められていなくて、外の音が結構、客席にも聞こえて来て、こりゃあダメだと思い、席を立ってドアを閉めに。 上野で、ドアを閉めに行くのはこれで2度目。 お仕事も大変でしょうが、ドアは閉めて欲しいなぁ。
江戸末期の仁義なき戦い
遅ればせながら観てきました。 皆さんのレビューのとおり、かなりグロいし爆音は必要性を感じないほど大きく耳障り。大きく作品の価値を下げていると思う。 まぁ時間ほど長くは感じなかったが響くものは何もなかった。平和な日本になるまでは暗黒時代だったことはよく理解できたが、ほとんどの武士は自己又は我が藩の事しか考えてない救いようのないストーリーに嫌気がさしてスッキリ感ゼロ。観なくてもよかった🦆 133
戊辰を題材にした映画はなぜ誰も幸せにならないのか
誰かが幸せになってくれたら最後気持ちが救われるのだけど、主人公はじめ男性罪人はみんな死んでしまい、最後残された女性もその帰りを待つ事なく自害したり、涙したり。最後誰かが生き残って愛する人の元に帰るそんな戊辰映画が見たい。
楽しめるよ。
ちと長いのが難点な気もするけど、エンタメとして普通に。 山田孝之と仲野太賀のダブル主演だけど、個人的には太賀の1人勝ち。 にしても尾上右近さん、もう少し歌舞伎っぼさを抑えてくれるといいなぁ… 1人だけ舞台役者なんだよね…
ド派手で切ない、幕末劇
さすが白石監督。時代物も、いや、だからこそ、ド派手。策略と裏切り、大義名分のためには手段を選ばない冷酷さを阿部サダヲがハードボイルドに演じる(そういう年齢になったんですね)。個性的な賊軍メンバーのコンビネーションの面白さ、仲野太賀の迫力ある殺陣、そして山田孝之の安定感。 幕末の頃、故郷でこんな事があった、という別な想いもあって、没頭しました。 日本映画を代表するエンターテインメント名作の誕生。
仲野大賀さん
戊辰戦争で新政府と奥羽越列藩同盟
の間で揺れ動く新発田藩を舞台とした作品。
官軍の進撃を止める為に11人の罪人が
集められ、生き残れば無罪放免に。
爆発シーン、刀や弓、鉄砲など
迫力満載。
仲野大賀さんが狂気過ぎて良かった。
剣術も素晴らしい。
人間模様に渦巻く怪しい悪者集団が団結して
自由と夢をかけた死闘。
面白い映画でした。
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