「阿部サダヲなぜ生きてる?」十一人の賊軍 りかさんの映画レビュー(感想・評価)
阿部サダヲなぜ生きてる?
何だろう?
時代劇映画を観ているというのに迫力が無い。
冒頭の処刑シーンはオドロオドロしていたが。
城の中の様子を観ても重々しさを感じない。
先に決死隊と出くわす官軍との闘いのシーンも
烈しさを感じられなかった。
官軍が再度来た時に大砲を連発でぶっ放していて、
ああ、これではダメだ、
決死隊木っ端微塵だ。
と思っていたら、途中で大砲を撃たなくなった。
あんな山奥までいくつか砲台を運んで来ただけでも
大変と思うのに、直ぐにやめた❓❓❓❓❓
そして、決死隊に恨みを募らせる。
もう一つわからないのは、
阿部サダヲ扮する家老の思惑が同盟軍にバレて
切腹させられるシーン、
長岡に進軍の知らせが入り命じた同盟軍の上二人が
居なくなって、
家老が生きているのは、自主的に取り止めた、のだろう。
そういうことあるのかな?
本人一人でもしているからできると思うのだが、
命じた者が不在という理由からか
都合のいいストーリー、で陳腐‼️
家老の娘の加奈が自害したのは、
仲野太賀扮する鷲尾を助けてと頼んだのに殺され、
その首を官軍に決死隊の代表として献上したからか?
また考えるに、
斬られて亡くなった許婚の入江も生き残っておれば、
同じ運命だった、と気づき、
命ずる父の思惑に愕然としたからか?
抗議の意味もあったのか?
父の家老が、仕方なかった、
というセリフでまとめようとしたのも短絡的に感じた。
幕末の混乱期、
騙し騙していかねば生き残れないのか知らないが、
いくら何でも家老が忠臣をも見殺しにするのだろうか?
山田孝之の役回りは中途半端。