「わが町でも」十一人の賊軍 mizukaさんの映画レビュー(感想・評価)
わが町でも
クリックして本文を読む
幕末、旧幕府側に立つ奥羽越列藩同盟と新政府軍(官軍)の間で右往左往した新発田藩。若き藩主は列藩同盟に参加せず新政府側につきたいと。しかしまわりをぐるりと同盟側に囲まれた新発田にはそれを選択することが難しい…
そんなことから身内をも欺く非道な作戦が実行される。
これは歴史に名の残らない作戦、名の残らない人々の物語。
私の住む町(新政府側についた)にも戊辰戦争の大きな爪痕がある。辻には石碑が、寺々には墓地や供養塔が、土方歳三や大鳥圭介に関する逸話も残っている。
京都から函館に至るあちこちでこのように名も残らぬ人々が無残に散ったのだ。身近に起きたことのようにじっくりと受け止めた。
仲野太賀さんの時代劇は初めてだったが剣術家らしく猛々しく戦う姿が良き、さらに「ちはやふる」以来の野村周平さんのイケメンぶりも良き、若き藩主の意向に悪事をおかしてでも応えようとする家老、阿部サダヲさんの奮闘ぶりも見事だった。
コメントする