「単純な物語ではないところがいい」十一人の賊軍 ターコイズさんの映画レビュー(感想・評価)
単純な物語ではないところがいい
何かを守るためでなければ人はあんなに戦えない気がする。それは武士の誇りだったり、生き抜いて愛する人を守る人生を選びたいためだったり、藩のためだったり。それぞれの守るものが垣間見える人間ドラマでもある。一つの見どころは政に対するノロの献身。佐久本宝さん素晴らしかったと思う。なぜあそこまで慕うのかはもうちょっと描いてもよいような気もした。
会津や長岡は辛酸を嘗めることになるわけで、彼らを賊軍に落とそうと民を守ったといえるのかもしれない。そういう光と影の面による余韻はなかなか味わい深く思えた。
コメントする