「155分、生首多め。見応え十分。」十一人の賊軍 orokamonoさんの映画レビュー(感想・評価)
155分、生首多め。見応え十分。
この手の物語は、1人1人のスキルの披露であったり、緻密な計画での攻防などが見せ場となるものだけど、本作の魅せどころは別だった。
団結していない決死隊が、命が危険にさらされてから徐々に闘う意志が出てくる。
だが、決して団結しているわけではない。
裏切りや嘘もある……この感じが生々しい緊張感を醸し出して観ていて飽きない!
刀の達人も中にはいる(本山力がすんばらしい)
あと官軍の砲弾や、賊軍の爆弾の威力がちゃんと生々しいのがイイ!
砦での攻防とは別に、家老役の阿部サダヲがメインの同盟軍との駆け引きも見もの。
(しかしラストマイルといい本作といい、今年は阿部サダヲの悩める中間管理職っぷりが多い)
あと時代劇には声の良い人のほうが得している気がするのは自分だけだろうか?
尾上右近、松角洋平、そしてナダル(ナダルはセリフだいじょうぶなのか!?と別の緊張感を醸し出していた……意外に良かったですが(笑))
終盤、武士の矜持をみせた仲野大賀と覚悟を決めた山田孝之が本当に良かった。
ダブル主演にも納得。
ぜんぜん関係ないけど……『拾われた男』の原作者・松尾諭と主演・仲野大賀が決死隊として共演していたことに後から気づいた(笑)
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