「期待値がめっちゃ大きかったから、この評価かなぁ。もっと斬り合いを見たかったです。」十一人の賊軍 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
期待値がめっちゃ大きかったから、この評価かなぁ。もっと斬り合いを見たかったです。
久々の劇場鑑賞作品のレビューです。
ここしばらく某短歌サイトに入り浸っていて、映画観てレビューを書く時間がなかったです。
結局最初から最後まで花火(なんとか玉って言ってったっけ)に頼って花火で終った印象が強かったです。
(正直パンフレット買おうと思わなくて資料がまるでないです。1100円もしたし。11人だから?・笑)
もっと外連味たっぷりの斬り合いを期待していたのですが。
せっかくの面白い設定を活かしきれなかった感は否めなかったです。
それぞれの罪人が持ち味を発揮して、侍の軍勢に立ち向かう活躍が見たかったのに。
主人公は山田孝之演ずる大罪人・政かと思いきや、 仲野太賀演ずる侍の兵士郎だったのねん。クライマックスで「俺が十一人目の賊だ!」(だったかな?)の大見得を切るところがゾクゾク(賊々?)っとしたのですが、その他はごく平凡なドンパチだったです。罪人たちの泥臭くて恰好の悪い喧嘩殺法の殺陣を見たかったの!
戦のキーパーソンとなる佐久本宝演ずるノロが、いいスパイス効かせてたこと、なつを演じた鞘師里保の日本的美女の魅力(ふつくしい♡)が清涼剤でした。田中裕子や黒木華に通ずるような。そんな感じ♡
せっかくの山田孝之の活躍が見えてこなかったの。山田さん、完全に周りに喰われてるの。
脇役のはずの岡山天音演ずる“おろしや”のかっちょよさとか、剣豪の“爺っつぁん”の殺陣の方が明らかに見せ場あったの。
イカサマ博徒の赤丹なんてもっともっと活躍の機会があって良さそうだったものを。千原せいじ演ずる生臭(スケベ)坊主とかも。せっかくの良キャラなのに。惜しい。
なーんか惜しい。惜しすぎる!「極悪罪人もっとがんばれし!」ってずーっと思ってたの。あんなんじゃなくて、斬り合いの果てに見事に散って逝ってほしかったの!
こういう合戦活劇って古くは『七人の侍』だとか、マイフェイバリット映画のひとつの『十三人の刺客』と比べざるを得ないです。
圧倒的に不利な状況を“野良犬の意地”で大逆転する活劇を期待してたの!
そういう作品と比べてみると、どーしてもこの評価に落ちつくです。
残酷描写も私にはマイルドだったし。ハウスバーモントカレーの甘口みたいな。首は飛んでたけど、もう慣れた(笑)
劇場のポスターはやけに期待を煽りまくるかっちょ良さでした。あのポスターver.のフライヤーあればなぁ。ほしぇ。鞘師里保♡のポストカードやクリアフォルダがあればほしぇ。
そして失敗したっぽい座席選び。Dolby Atmosがガン!ガン!!効いてる箱を選んだのですが、座った場所が悪かったのか、めーっちゃ頭と胃袋に響いて、劇場さんが遠慮してほしい劇場売店以外で買った飲食物をゲロッパしそうになっちゃったの。(東鳩製菓のキャラメルコーン4袋&100円自販機の無印微糖レモンティー)レビュー書いてる今でも胃がムカムカしてるです。
ちっちゃな箱に移る前に『八犬伝』観に行こうかなぁ…
【詠ってみました】
期待した映画にイマイチ乗りきれず僕ならこう撮るとか夢想