「小説版、書下ろしを読んでいてよかった」十一人の賊軍 みきさんの映画レビュー(感想・評価)
小説版、書下ろしを読んでいてよかった
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書下ろしを読んでいてよかったと思う。
侍殺しの罪で捕まった政(山田孝之)は
何故侍殺しに至ったのかは、何となくわかるのだけど
政の人物像は皆目検討がつかない。
ほかの罪人たちの背景が曖昧なままで
あの10人の罪人たちが「無罪放免」を勝ち取るために
必死の戦いに挑む過程も中途半端過ぎて
彼らへの感情移入が全くできない。
そこは書下ろしを読んでいたおかげで
難なく楽しめたけれど、皆が皆そうではないと思うので
もう少し人物像を描いて欲しかったりする。
ただ、さすが白石和彌監督作品なだけあって
目を背けたくなるような血しぶきと
斬って斬られて飛び散ってのシーンは
迫力もあって、個人的には見応えあったけど
見慣れない人には酷だったかも💦
溝口を演じる阿部サダヲちゃんが、
城や若様、民衆?のためとはいえ、
罪人たちはもちろんの事、家臣でもある兵士郎
(仲野太賀)にまでクズ過ぎるし、
返り血を浴びるあのシーンは
「死刑にいたる病」でみた「榛村大和」にしか見えず
不気味だったー。
もう一度書下ろし読み返したくなった。
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