「「碁盤斬り」でのキレ無し。退屈はしないが惜しい、白石の中では下の方の映画 もっと押せ!」十一人の賊軍 みすたーのーぼでいさんの映画レビュー(感想・評価)
「碁盤斬り」でのキレ無し。退屈はしないが惜しい、白石の中では下の方の映画 もっと押せ!
{十三人の刺客」の様な血湧き肉躍る活劇を期待して観に行ったが、外れた。
先ずオープニングの説明とタイトル・ナレーションが「ゲーム・アニメ」ぽくて引いた。
極めてマクロな舞台なのに無理やり壮大にした音楽も違和感だらけでノレなく不要。白石は『製作委員会』に日和ったな。
次は自分を突き通すように。
俺が言ってやろうか?”委員会に”
「余計な口出しすんじゃねぇ! アニメにしたきゃ他でやれ!客はGGとBBしかいねぇよ!」(昨日スタバで隣に座ってた女がママ友との喋りの中で旦那の男親のことを”GG”と言ってたので使っちまったぜ。”佐藤”か。)
なっ、代わりに俺が言ってやったぜ。
で、これからは本編。
もっとアップ使えなかったか?カメラが引きすぎてなんか東映時代劇っぽくないなぁと思ったなぁ。せっかく役者が頑張っているのに迫力不足になってしまった。
大賀は”お笑い”を封印して大健闘しているがまだ線が細い。筋トレ要。
役はや〜まだと大賀を逆にしたほうが良かったんじゃないのか?大賀が主役になってるじゃねぇか。
や〜まだの方が太ってるのと台詞まわしが落ち着いて「睨み」も上手いんで殺陣に迫力が出るはずだった。
花火屋の”馬鹿”はキャステングミス。”馬鹿”になりきれてない。
”カーボーイの帽子男”は誰かと思ったら、最近テレビに出てる歌舞伎屋か。誰かと思った。
なかなか良かったんじゃないか?
元長州のGG侍は誰だ?もう少し見せ場が欲しかったな。「サンクチュアリ男」、最近世間で高評価の”おろしや”もほとんど見せ場ナシ。もったいない。
”罪人”全員のかっこが綺麗すぎた。顔も含めてもっと汚すべきだ。(「飯炊き女」を出すなら出しても良いが格好が綺麗すぎた。「東宝」の時代劇じゃないんだから。舞台が舞台だけに俳優に「二度とこんな仕事やらねぇよ!」なんて言わせるくらいな現場にすればリアルな修羅場になったはずだよな。「東映」らしくねぇよ。
阿部は相変わらずの”阿部”だったが、最後に殺せなかったか?
方言ももっと地言葉で表現できないか?
まとめ
”二時間超え”は飽きなかった。が、アイデアと話、俳優の仕事は良いが上記で書いた箇所の造り込み不足で見終わった後、不完全燃焼に襲われてしまう”絶対に観なくてはいけない映画にはならない”観ても観なくてもいい”「月初めのファーストデイ」で”客数稼ぎ”のどうでもいい白石の下の方の映画になってしまった。「日本シリーズ」で言えば2章4敗でミス続きで負けの映画。
もったいない。非常に残念。せっかく「つんぼ」とか「馬鹿」とかの台詞を使うまで頑張ったんだから、次はもっと押して押して押しまくれ! 「押せ!押すんだ白石!」