ホウセンカのレビュー・感想・評価
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美談にしようとしてるが冷静に考えるとかなりバカな男のストーリー
"恋愛はバカにならないとできない。頭で考えてはダメ。"
これはよく聞く言葉ではあるが、
まさにこの映画の主人公はバカすぎて、その行動が故に素晴らしい恋愛を成し遂げて愛を貫いたとは思う。
他人の子どものために自分の残りの人生を棒に振るうとはかなりバカでないとできない事だろう。
その子どもに何か自分が人生において救われたとか、そういった描写もあれば何となくは分かるが、いやそれでもよその男との間にできた子どもの為に人生を賭けて救おうとは普通は思わんだろう。
たまに連れ子ごと愛する、そういう人達は世の中にいるとは思うが、ホウセンカの言う通り、生物学的には理解ができないには納得がいく。冷たいかもしれんが。
自分がそういった立場になれば分かる境地かもしれんが、
正直本質を見ないようにして、ただ愛がどうたらと言って正当化しているだけな気がする。
ただ愛するのは勝手だろう?と言われるかもしれんが
この映画の主人公のように、いくら惚れた女とはいえ、よその男との子どもをぶらさげてまるごと受け入れてもらおうとしている烏滸がましい人のために全てを犠牲にするのはただのバカだとは思う。
しかしながら男としては、一途な愛を貫くのはなかなか普通の男にはできない事で、素晴らしい恋愛をみせてくれた。
浮気性なしょーもない男が蔓延してるこの世の中で、彼のような真の漢はおそらくアニメの世界にくらいにしか存在しないだろう。いたとしたら誇ってもいいくらいだ。
最後のシーンはなかなか素敵である。
そしてホウセンカがなかなか人間に対して的確な言葉を放つので、人間の在り方について考えさせられる。
同じ場所での人間と土地の変化から月日の早さも感じ、映画のストーリーのように人生はあっという間に過ぎていくのだろう。
今は未来から巻き戻して来た過去だと思い、今だったら若くて自由に何だってできる精神で即行動するしかない。
この映画のように人生に詰んだ老人を見るといつもそう思う。
盤上では詰んでるように見えるが、オセロをひっくり返せば大逆転できる。
人生いつだってsilver liningがあるのだ。
⭐︎3.8 / 5.0
ハードルを超えた良作だった
大逆転
画のタッチとは裏腹に抒情的な描写が印象的。
ちゃんと好きな人には想いを伝えんといかんなと。
最後母子で思い出の地を巡るかの様に「宝探し」をしている時、いつ堤に襲われてしまうかとヒヤヒヤしてた。そんなパターンを想像しさえせんかったらもっとホッコリ見られたのかも知れへん
人生を賭けた、温かくも切ない大逆転
■ 作品情報
監督は木下麦。主要キャストは小林薫、戸塚純貴、満島ひかり、宮崎美子、ピエール瀧、安元洋貴、斉藤壮馬、村田秀亮、中山功太など。脚本は此元和津也。企画・制作はCLAP。
■ ストーリー
独房で孤独な死を迎えようとする無期懲役囚の老人、阿久津実が、言葉を話すホウセンカとの対話を通じて自身の過去を振り返る物語。1987年の夏、阿久津はしがないヤクザとして、パートナーである永田那奈と彼女の息子、健介と共にホウセンカの咲くアパートで慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかし、ある日突然、大金を工面する必要に迫られた阿久津は、兄貴分である堤と共に組の金庫に眠る3億円を強奪する計画を企てる。物語は、過去の出来事が現在の阿久津にどう繋がり、その人生がどのように「大逆転」へと向かうのかを描き出す。
■ 感想
予告で観たやわらかい絵柄と温かい雰囲気に惹かれ、公開初日に劇場へ足を運びました。とても素敵な作品で、期待を超える感動を味わってきました。
物語は、ごく平凡ながらも幸せな日常から、突然の波乱へと展開します。純朴で優しく、どこか不器用な阿久津が、人生の全てを賭けて愛する家族を守り抜こうとする姿に、深く心を打たれます。
特に驚かされたのは、阿久津の並外れた賢さです。法律に関する深い知識、兄貴への巧みな対処、そして手紙に仕掛けられた暗号など、彼の切れ者ぶりには目を見張るものがあります。むしろこれほどの知恵をもつ男が、なぜヤクザの世界に身を置いているのかと、ある種の疑問すら感じるほどです。
また、序盤から実に丁寧に伏線が張り巡らされており、それが物語の進行とともに見事に回収されていく脚本の秀逸さには、ただただ感嘆するばかりです。まさに人生を賭けた温かくも切ない大逆転劇であり、その強い思いが那奈にしっかりと伝わるラストシーンには、熱いものが込み上げてきます。
一見すると冴えないキャラクターデザインも、阿久津やホウセンカのキャラクター設定と絶妙にマッチしており、物語に深く浸るにつれて、その味わいを深く感じるようになります。劇場には10人程度の観客しかいなかったのが残念で、もっと多くの方にこの素晴らしい作品を観てほしいと強く感じます。しかし、本音を言えば、一人でじっくりと作品世界に浸り、周囲を気にすることなく心ゆくまで涙を流したかったです。
エンドロールで、ホウセンカの声がピエール瀧さんだと知り、その意外性とすばらしい演技に驚きました。一方で、一部で気になる演技が見受けられたのは、惜しまれる点です。やはり、メインキャストには本職の方々を起用するのが望ましいのではないかと感じます。
ラストにじんわり涙腺崩壊
実に丁寧に紡ぎあげられたストーリーだし、
ビジュアルも美しく、特に冒頭の花火🎆は圧巻だった。
大逆転をキーワードにしているが、それを30年かけて
成し遂げた阿久津の信念はもはや執念に近いと思う。
それも結婚していない那奈への、そして血に繋がりのない息子 健介への愛情が成せるわざであり、ラストシーンの
30年後の那奈が、30年前の阿久津の描いた自分の絵を
見て、そこに「愛してる」と書かれ且つ修正された文字を
発見したときに、ずっと幸せだったことが真実だったと
あらためて実感した瞬間、私も幸せな気持ちになれた。
那奈へのメッセージがちゃんと届いているであろうことを
ホウセンカとの対話で知った阿久津もまた安心して
この世を去ったと思われ、非常に心に沁みる作品に
なっていると感じた。
ホウセンカがふたりを繋いだ大事な役割を果たしていて、
たからこそのタイトルなのであろう。
日曜日の朝9:50の回で観賞したが、
観客は私を入れて7名。
実に寂しい集客だ。
こういう作品こそ多くの方に観て欲しい。
見る予定無かったけど
時間が空いたので見ることにしました。
独房で最後の時を迎えようとしている主人公の囚人と言葉を話す花ホウセンカの会話を通して主人公の過去を振り返っていく物語。
無期懲役で病も患っている身では大逆転などあり得ない。
主人公の言う大逆転とは何を意味するのか?
自分には最後まで分からなかった。
これは私が勝手に想像することだがこの話は主人公が死に際に見た夢なのではないか。
ホウセンカは外の出来事を知る手段として考えたもので外で起こっている出来事はすべて想像で夢の世界なのではないかと。
惚れた女とその息子には幸せでいてほしいという願望を込めて。。。
90分の時間はちょうど良かった。
派手さもなく悲哀のあるストーリーだが心に染みる作品だった。
既視感のあるなつかしさ
子供の頃の刑事物でヤクザが出てくるドラマは普通に放映されていて、通常のドラマではサラリーマンが世の不条理などからくる悲哀などを描いていたが、刑事物だとそれがヤクザという場合も多かった。
懲役刑を受けた元ヤクザの回想の物語で、ストーリー展開もどこかで見たような話しだった。特段、変わったことも無い。唯一、違いがあるとすれば、喋るホウセンカだろう。これだけファンタジーな要素をもっている。
キャストに小林薫とか使っているが、そのまま実写でやっていても違和感のないキャスティング。こういう話をアニメでやろうと考えたのが不思議な感じ。
絵の方は、’80年代のキャラクターデザインかと思うくらい古めかしいタッチ。時代に合わせた訳なのか。映像表現で良かったのは冒頭の花火。CGだと思うが、俯瞰で捉えたり見せ方も凝っていて花火も重要なキービジュアルなのだろう。
この映画で気になったのはあの金をどうするのか、というくらいか。
三連休でもあまり上映している劇場もないアニメ映画だが結構観客は多かった。家族連れでこの映画を見に来ていた客もいたようだが、自分の兄貴分の女とその連れ子と生活しているヤクザというものをどう説明したのか他人事だが気になった。
ホウセンカと
極めて普通作品 🈶有料パンフ差額制度
有料パンフ🈶は普通に@1,400円で高い 普通のパンフ 内容的にも
デジタル特典付き,シリアルコード付き だと@2,400円❗️購入でも まだデジタル特典
➕@1,000かかると 特典でない気もするが・・気のせいか
観ていない 今後 追記。鑑賞日10月11日土曜日。
まあ上映回数絞ってるから そこそこお客様あり。
本作みたいの 良いところは 上映前に 話すような 未熟な男女 男女カップルが皆無のこと。
カップルも居たが 皆 大人の対応で 話さず。
古い例え だが 名曲喫茶 というか ジャズ喫茶 と言うか ルノワール【こちらは健在❗️】
まあ普通の 作品ですよ。テレビアニメ とか コミック背景ないから 逆に良いグッド👍
懐かしい感じもあるけど普通。
俳優は声優やると よくわからない
『オッド・タクシー』との比較で言えば 圧倒的にわかりやすい
90分を短いと見るか 適切と見るかは あなた次第。
私的には ちょうど良い長さのアニメでした。
ストーリーも中庸で たまにはこう言うのもイイでしょ的
【このあと デジタル特典見たあと追加・・・・】
うーん🧐なんんとも アニメプロ志向向き ジジイの俺的には❓❓❓だった。申し訳ないこれなら➕@500円でイイと思う。
まあお客様ハナから期待できない作品だから 本価格かぁ という意味では納得した。
正確なら➕@300が正解✅@1,000プラスは高過ぎ。元が高いのだから
キャラデザインに思い入れができなかったが
象徴的な花火
大逆転
人生は、最後の一手まで分からない。好きの証明でひっくり返せる。正直言ってクサい(=ハマらないと鼻につく)語り口・ストーリーテリングだけど、それも本作のテーマなどを考えた際には必要なのだろうと思った。裏目裏目に出たほうが、最後の最後まで勝負は分からない、一発大逆転の価値があるってもんだ。まだそんな夢みたいなこと言ってんのかよ、バーカ。ボイスキャストがいい。
不器用だけど、すべて引き受けて愛し抜く一途な愛。この"終わった"貧乏な衰退途上国で、日本らしいアニメによって、バブルが弾ける前から描く日本らしい題材と空気感。頭の中に方眼紙が浮かんでいる阿久津と、オセロが強いナナ。日常のささやかな幸せを噛み締めるような、花火とスタンド・バイ・ミーのシーンは必見!最後は、まぁそうなるよねと。けど、冷静に考えたら危なくない?愛してる。
ヤクザ者一世一代の花火を打ち上げる。熟した実を軽く触ると、パンと花火みたいに種をはじき飛ばすホウセンカ。そして、上から見るとただの草なのに、横から見るときれいな花を咲かせている。それってまるで主人公達の人生みたいじゃないか。タイトルに込められた意味を考えるとエモい。意識のチャンネルを合わせると見えてくる脈々と繋がる命の輪、記憶。
とても静かで切なく緊張感にあふれた大逆転
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