「阿久津の純愛と花火は美しかったです!」ホウセンカ やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
阿久津の純愛と花火は美しかったです!
無期懲役刑の囚人、ヤクザの阿久津が死の間際に人間の言葉を操るホウセンカに話しかけられることから始まるストーリーです。
阿久津にとってパートナーの那奈は、唯一無二の大切な人間であったと思います。それを素直に分かりやすい愛情の形で表現出来ないところが不器用な昭和の男の物語って感じで最初は印象良く受け入れられました。
ですがストーリーの進行と共に「微妙な倫理観のズレ」みたいなものが常につきまとい、正直あまり共感できず、むろん感動もしませんでした。
昭和バブル期のヤクザ社会の倫理観についてケチつけるのがそもそもナンセンスと言われればそれまでなんですけど、脚本、設定的に人として筋の通らないところ、価値観のブレみたいなのがさらっとごまかされ個人的には違和感バリバリでした。以下、それらを簡潔に?羅列します。
・那奈の秘密の提示について。
あれは子供のピンチの時に那奈の口から直接、真実を阿久津に伝え・・・つまり筋を通してから懇願すべきでした。あれじゃまるで一芝居うって阿久津を利用しているようで、大変不誠実に見えます。彼女、見た目は綺麗ですけどヒロインとして人間的魅力が絶対的に足りなくないですか?
・「土地」の説明の曖昧さ。
ヤクザのしのぎ(金の稼ぎ方)で「土地」とは、おそらくバブル期ならば地上げ屋と思われます。地上げ行為でカタギ(善良な地主とか)を脅迫し結果として暴利を得るわけです。カタギに手を出す行為はヤクザの中でも下衆な部類なのですが、その倫理的評価は作中で曖昧にし、阿久津が家庭を顧みず泡銭で歓楽街で豪遊することをむしろ悪とするようなチープな脚本でした。まさにステレオタイプな善悪の基準の提示ですが、非常に薄っぺらく感じました。
・一発逆転のお宝の使い道。
人を騙して脅して集められた薄汚い金の残りカスを最後、当然のごとくポッケに入れようとする二人。阿久津の再審請求のための弁護士費用に使う・・・とかならまだしもなあ。まあ、逃げ回ってる限り無理か。でも、この件に関しては「足るを知れ」って伝えたいですよ(笑)。
阿久津の純愛と花火は確かに美しかったけど、それ以外が総じて薄汚れてぼんやりした感じに思え結果として心に残りませんでした。
では。
またもやご返信ありがとうございました😊電子はかなり無駄になるので
私も前もってわかってれば@1,400の紙だけ 買います。 とにかく 文字が少ないので 読みやすいのは事実です。ただ 物足りなかったら ごめんなさい🙇🙏失礼します。
返信お気遣いありがとうございます😊同感です👍
有料パンフ🈶は ピエール瀧さんのコメント と 時系列的なプロダクションノート 制作陣の対談で
ホウセンカの意味に触れてます。
非常に読みやすいパンフで 誰でも読了できるのがメリットですが。
何しろ高い@1,400のが ご判断になりますね 元が取れるかどうかはその方の価値観感性かと。
確実なのは デジタル特典付@2,400 はデジタル部分が意味不明だったので不要だと思います。
長文すみません🙇♂️失礼します❗️
いいねコメントありがとうございました😊貴殿のご指摘はごもっともで納得。
ですが1987 所詮は 昭和の暴力団ヤクザ 今で言う反社なので 堪えてつかぁさい【なぜか謎の岡山弁】
まあ 昔は 町の盆踊り ですら歌手初め チンピラが仕切ってましたから・・・もうチンピラの怒号
ガキの私から見ても 不健全で小汚かった。
いわゆる 高倉健・池部良的な任侠道 なんて 仁義なき戦いのフィクション盛り込み
含め この世に微塵もありませんでしたから 倫理観に違和感もごもっともです。😊
高倉健がらみで 不器用な昭和の男 は共感です。もう うまく立ち回れない感情を表せないだから嫌われるそう言う人私のオヤジ世代 昭和一桁にはたくさんいました。長文すみません🙇♂️ 極めて共感です😘

